栄光に輝くルイ・ヴィトンのオリジナル・トランク。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

栄光に輝くルイ・ヴィトンのオリジナル・トランク

創業者が考案したトランクを中心に、多様なラゲージを提案してきたLouis Vuittonの軌跡を辿るエキシビション。

by Christina Cacouris
|
14 November 2017, 8:07am

栄光に輝くルイ・ヴィトンのオリジナル・トランク。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

Louis Vuittonの壮大な歴史を辿るエキシビション〈Volez, Voguez, Voyagez〉では、1700点にも及ぶアーカイブピースが16の部屋で展示されている。本エキシビジョンでは、ブランドのアイコンであるトランクが、誕生以来100年以上にわたって変化し、様々なカスタマイズが施され展開してきた歴史を目の当たりにできる。旅行用書棚からヴァイオリン・ケースまで、ここで紹介する驚くべき5つのアイテムを識ると、伝統的なトランクのカスタマイズが、いかにして、実用性を重視したLouis Vuitton創立当初のコンセプトを更新し、想像を覆すあらゆるラグジュアリー・アイテムのラインナップにつながったのかが明らかになる。

ガストン‐ルイ・ヴィトンの書棚トランク
ヴィトン家の3代目、ガストンは大の愛書家だった。〈本狂い〉といっても過言ではない。その尋常ならざる情熱は、展示されているガストンによる雑誌の切り抜きコレクションからも看て取れる(そのなかには、Louis Vuittonのトランクに女性の死体を詰めこむ、ダークな漫画のひとコマもある)。長旅に持ち運びできる本棚を欲していたガストンが考案したのがこのトランクだ。その当時は、誰も疑いを持たなかった3~6ヶ月の大西洋横断旅行にも十分な量書籍を収められる。

ロンドンへの船旅に必要な本が全て収納できる。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

グレタ・ガルボのシューズトランク
伝説的ハリウッド女優たちもLouis Vuittonに夢中だった。ローレン・バコールはモノグラム・キャンバスのケースを収集していたし、グレタ・ガルボは特注のフェラガモ・シューズをきれいに並べられるカスタムメイドのスチーマー・トランクを愛用していた。このコンセプトは、約半世紀を経たのち、Louis Vuittonのためにシューズ・ケースをデザインしたマノロ・ブラニクによって息を吹き返した。

グレタ・ガルボの靴用トランク!アクリル樹脂製の靴箱が色あせて見える。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

関連記事:the a-z of LOUIS VUITTON

ルネ・ジャンペルの絵画用トランク
仕事熱心な美術商ルネ・ジャンペル(ヴィトン家の友人であり親戚)は、上品な仕上げの大きなトランクにキャンバスを入れて大西洋を横断していた。両サイドには彼のイニシャルが大きくペインティングしてある。このトランクと、あらゆる作品のための専用ケースを抱えて、ジャンペルはアートとファッション界のつながりを確固たるものにした。

ブラックやピカソの作品がこのトランクのなかに入っていたなんて!Photograph courtesy of Louis Vuitton.

ストラディバリウスのヴァイオリン・ケース
Louis Vuittonはたくさんの音楽用ケースをつくった。そのなかには、レコード収納用のDJボックスまである。しかし、ヴァイオリニストで指揮者のピエール・セシアリが愛用するストラディバリウスのためにつくられたケースは、他に類をみない逸品だ。貴重なヴァイオリンと弓をしっかり保護する、鞣(なめ)し革の謙虚な外装の軽量ケースは、宝物を入れるのにぴったりだ。

幸福なヴァイオリン。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

Supreme スケートボード専用ケース
発売数ヶ月前から世間を騒がせたSupremeとLouis Vuittonのコラボレーションは、皇族の結婚発表と見紛うほどの熱狂で世間に迎えられた。奇跡のコラボレーションの象徴的アイテムがトランクだ。誰が見てもわかる、バーバラ・クルーガーによる赤白のロゴ。その2色を使用したLVのモノグラムのなかには〈Supreme〉のロゴがあしらわれている。スケートボードがぴったり収まるサイズだ。

いつかは手に入れたい逸品。Photograph courtesy of Louis Vuitton.

関連記事:the i-D guide to LOUIS VUITTON