SKY WEARS COAT KEISUKE YOSHIDA. TOP SPROUT 2ND.   

スカイ・フェレイラの知られざる一面

2010年のデビュー以来、ミュージシャンとしての肩書きにとどまらず、ファッション界からのラブコールも絶えないスカイ・フェレイラにi-Dがスペシャルインタビュー。

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20 June 2016, 5:10am

SKY WEARS COAT KEISUKE YOSHIDA. TOP SPROUT 2ND.   

紀尾井町の「旅するルイ・ヴィトン」展会場で開催されたi-D JAPANのパーティ、「i-D Night Volume 01」はどうでした?
すごくよかったと思う。私自身も楽しめたし。ちょっと忙しかったけどね(笑)。

i-D JAPANのパーティや撮影の他に、東京ではどんな風に過ごしたんですか?
(編集長の)カズミに漫画家のアツシ・カミジョウ(上條淳士)を紹介してもらって、とても楽しい時間を過ごせたわ。彼は面白いし、画もすごくキレイだしね。それからヴィンテージショッピングもしたし、キディランドで『Dr.スランプ』のアラレがかぶっているベースボールキャップを見つけたの。私はオーバーサイズのトップスにショート丈のボトムの組み合わせが好きなんだけど、そこにどうしてもあのキャップを合わせたかった。その話をするたび、ボーイフレンドのヘンリーには「あれはマンガなんだから......」と言われていたけど、本当に存在していたなんて! 中野ブロードウェイにも行ったわ。

SKY WEARS DRESS TOGA PULLA.

23歳にして、『AKIRA』や横尾忠則、アラーキーといった日本のビジュアルアートやアニメに造詣が深いのだとか。何かハマったきっかけは?
アラーキーは友達に紹介されたの。彼の写真には興味があったし、いつか一緒に仕事をしたいと思っているの。 日本の漫画にも魅力を感じたわ。他には、本を読んだり映画を見たり。それから、たとえばヘンリーをはじめ、私に面白いものを教えてくれる人たちがいるから、まずは薦められたものは試してみることにしてる。オープンマインドでいたいしね。とはいえ今、彼に『ドラゴンボールZ』を薦められているんだけど、なかなか進まなくて(笑)。テクニカルなことは昔から苦手で、学校の勉強なんかも得意じゃなかったけど、ビジュアルを通して学んだことは他にもたくさんあって、音楽にしてもある意味ではそう。歴史や科学についてよりも、ポップカルチャーに詳しいかも。どこから生まれ、他のどんなものと結びついているか。そういうことを知るのは楽しい。

あなた自身、Instagramでもよくユニークな写真やイメージを発信しつつ、ファンの男の子の作品をTシャツにしたこともあるそうですね。
そう。Tシャツを作ることになった時、いわゆるマーチャンダイズのTシャツとはちょっと違ったものにしたかった。彼は16歳なんだけど、私を描いたドローイングをInstagramにたくさんポストしていて。ふと思いつき、ツアーTシャツのために絵を提供してもらうことにしたの。何を好きかは一概には言えないんだけど、何を好きじゃないかははっきりしてるから(笑)。

それから、フォトグラファーのサンディ・キムのアカウントにもけっこう頻繁に登場している気がします。
ずいぶん前から親しくて、日本に初めて来た時には彼女が案内してくれた。今は2人ともLAにいるけれど、前はNYに住んでいたから、一緒に旅をしたりもした。彼女の写真はいつも私の最悪な瞬間を切り取ってるんじゃないかな(笑)。"奇襲"がほんとに得意だから、その人のナマの姿を捉えちゃうのよね。なかなか出会えないタイプの人だと思ってる。

音楽やファッションの世界はもちろん、アートシーンともつながっていたり、そういったさまざまなインプットは、あなたの中でどんなふうに蓄積しているのでしょう?
アートに詳しいわけではないけど、それぞれは影響し合って存在しているものだと思う。私はもちろん新しいものを作りたいとベストを尽くしてはいるものの、好きなものから影響を受けたことを隠そうとは思わない。だから私にとって作ることは、何もないところからの発明というより、吸収してきたものを自分なりに解釈して表現すること。逆に言えば、私の音楽を聴いてくれたファンが、何かしらインスパイアされて、写真やドローイングのように別の形で表現をしてくれるのもうれしい。インターネット上でみんな何かになりたがるけど、それよりも意義のあることっていろいろあるでしょ?

ミュージシャンとしての肩書きにとどまらない活躍をしていますが、女優としての活動に関する情報も流れてきています。
過去にも演じた経験はあるけれど、ちゃんとしたものじゃなかった。その後、しばらくは音楽に集中することに決めたから、他のこととの調整で妥協する必要がなかったの。その結果、作りたかったアルバムを作れたから、こうやってまた演じることに向き合うのは自然な流れなのかも。やらなきゃいけないことにはしたくないから、仕事と呼びたくはないけど。

今、スカイ・フェレイラから欠かせないものって何でしょう?
そうね、たくさんあるけど...、生きるための水(笑)。健康であること。それから周りの大切な人たち、かな。

SKY WEARS TOP KEISUKE YOSHIDA. PANTS GROWING PAINS. SHOES AND NECKLACE MODEL'S OWN.

Credits


Photographer Bungo Tsuchiya
Stylist Koji Oyamada
Hair and Make-up Rie Shiraishi at Valentin
Text Misho Matsue