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気鋭のキュレーター・飯岡陸による鑑賞の再発明。窓が舞台の展覧会「凍りつく窓:生活と芸術」とは?

ふたつの窓枠を展示空間として転用している〈CAGE GALLERY〉で、澤田華・鹿野震一郎・武田雄介の3名のアーティストが参加する展覧会が開催中。

by Mami Hidaka
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13 February 2019, 7:18am

恵比寿と広尾のあいだに位置する建物の2つの窓枠を展示空間として転用しているCAGE GALLERY。現在同ギャラリーでは、気鋭のキュレーター・飯岡陸による展覧会「凍りつく窓:生活と芸術」が開催されている。

会期中は、澤田華・鹿野震一郎・武田雄介の3名のアーティストが、同ギャラリーとその周辺にある「窓」を使用しながら、交代で作品を発表していく。キュレーターの飯岡は本展を通じて、同ギャラリーの登場に伴って変化した周辺環境の磁場をすくい取り、ギャラリーそのものとその周辺をテーマに、制度としての展示と鑑賞の再発明をもくろむ。

現在展示中の澤田華は、「コピー(写真や印刷物)」と、それらがしばしば生み出す「ノイズ(不確かな情報)」について考察を続けるアーティスト。近年は写真の不鮮明な部分をあえて取り上げ、鑑賞者の認識を揺らがす作品を手がけている。

続く第2期は画家の鹿野震一郎が展示を行う。当初より鹿野は、サイコロやトランプ、フィギュアといった幼少期から馴染みのあるものをモチーフに絵画制作を続けている。一連の作品群は画題が一貫しているものの、いずれも変則的な展示方法や作品の組み合わせによって、さらなる表現の可能性が追求されている。

そして本展のラストを飾るのは、金沢21世紀美術館の若手作家を紹介する展覧会シリーズ「アペルト」での個展(2017)も記憶に新しい武田雄介だ。写真、映像、立体など多様なメディアを組み合わせたインスタレーションで、おもにイメージと空間についての洞察を鑑賞者に促してきた。

今日のアートシーンで存在感を強める3名は、窓を舞台にどのような作品展示を行うだろうか。窓から窓へと作品が乗り移っていくような本展で、新たな鑑賞体験を得たい。


「凍りつく窓:生活と芸術」(キュレーション: 飯岡陸)
会期: 2019年1月22日(火) – 3月31日(日)
点灯時間: 11:00 – 20:00 ※1期のみ展示は12:00-20:00
会場: CAGE GALLERY
協力:Satoko Oe Contemporary
*ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内にハンドアウトを設置


1期: 澤田華 1月22日(火) – 2月17日(日)
2期: 鹿野震一郎 2月19日(火) – 3月10日(日)
3期: 武田雄介 3月12日(火) – 3月31日(日)

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