ファッションウィークのモデルたち

カニエのYeezyショーは、ファッションショーとしての評価こそ大きく分かれたものの、ランウェイにおけるモデルの多様性という点では一様に評価された。

by Wendy Syfret
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19 October 2016, 12:35pm

先月開かれたニューヨーク・ファッションウィークでYeezy 4ショーを発表したカニエ・ウエスト(Kanye West)。ショー自体はメディアでの評価が分かれたものの、モデルの多様性が叫ばれる現代にあって、その多様性溢れるモデル起用に関しては疑いの余地なく大きな貢献を見せた。有色人種モデルが全体の97%を占めたYeezy 4のショーは、ウェブサイト『The Fashion Spot』がニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノのファッションウィークで開催されたショー300会場で起用されたモデルたちの人種、年齢、体型における多様性を探ったレポート「多様性レポート」の中で絶賛された。

モデルの多様性が評価された他のショーには、Hood by AirやGypsy Sport、そしてChromatなどのブランドが挙げられた。全体的にニューヨーク・ファッションウィークがもっとも多様性を打ちだしたファッションウィークとして評価されており、ランウェイへ登場したモデル全体の30.3%が有色人種という結果に。ファッションウィーク中に起用されていたトランスジェンダー・モデル10人のうち8人が、50歳以上のモデル13人のうち8人がニューヨークファッションウィークで起用されたモデルあり、多くのプラスサイズ・モデルの起用もニューヨークが最も目立った。しかしこのレポートは、人種の多様性が格段の進歩を見せたのに対し、体型に関する多様性は大きく遅れをとっているとも訴えている。

The RowとJunya Watanabeのショーでは有色人種のモデルはいなかった。2017年春夏コレクションを前に、CFDA(The Council of Fashion Designers of America)は、『Racial diversity pointers』と題した多人種モデル起用6か条を考案して、キャスティングの際にモデルの多様性を積極的に取り入れるようブランドやレーベルに促した。多様性という言葉に訴えのトーンが含まれなくなるまでの道のりはまだまだ長そうだが、昨今のブランドやレーベルによる積極的な努力が実り、2017年春夏はファッション史上もっとも多様性が見られたシーズンとなった。

Credits


Text Wendy Syfret
Photography Emily Manning
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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