誰が2PACを殺したか

トゥパック殺害犯の謎を解く証言が録音されたテープが公開。

by Roisin Lanigan; translated by Yuichi Asami
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aug 1 2018, 1:37pm

Still from Unsolved: The Murders of Tupac and The Notorious B.I.G

トゥパック・シャクールがラスベガスで殺害されてから、22年が経とうとしている。この22年の間、ひとびとの間では様々な陰謀論や奇妙な憶測が囁かれてきた。例えば、トゥパックは死を偽装していて、実はエルヴィスと一緒にメキシコに住んでいるとか。そして、誰が彼を殺害したのかという議論も然り。トゥパックや彼の音楽、人生、そして死に関する人々の関心が消えることはない。そして今回、25歳で亡くなった彼の死から20年以上が経って、ようやく犯人を解き明かすことになるかもしれない新たな証拠が示された。

今年、Netflixで『Unsolved: 未解決ファイルを開いて』と題された、Keffe Dという人物の証言テープに焦点を当てたドキュメンタリー・シリーズが公開された。本名をドゥエイン・キース・デイヴィスというKeffe Dは、トゥパックが殺害された夜に狙撃犯と同じ車に乗っていたとされる元ギャングメンバーである。テープの中で、彼はオーランド・アンダーソンや他のサウスサイド・クリップスのギャングも乗っていた「バックシートから」狙撃されたと証言している。

オーランド・アンダーソンは長年にわたってトゥパックを狙撃した犯人だと考えられていた人物である。オーランドはその晩にトゥパックが所属していたデス・ロウ・レコードのクルーによる襲撃にあっており、Keffe D曰くそれがトゥパック狙撃の動機になったという。オーランド自身は狙撃の容疑で逮捕されることも裁判所に出廷することもなく、2年後に別のギャングのメンバーによって殺害されている。

「俺はコンプトンの中心人物であり、ドラッグディーラーであり、トゥパック殺害について話せる唯一の生存者なんだ」とKeffe Dは証言テープの中で語っている。「色んな人が20年以上俺に話すように促してきたわけだけど、癌を患ってしまった今、打ち明ける決心がついたんだ。もう失うものなんてないからね。俺はもう真実しか気にかけていないよ」

『Unsolved: 未解決ファイルを開いて』の脚本を担当したカイル・ロングは、先日のインタビューの中で、証言テープが出たにも関わらず誰1人として逮捕に至っていないのはおかしいと語っている。Keffe Dは番組内で、現実世界と同様、ノトーリアスB.I.G.とトゥパックの死を調査している政府機関によって、証言を刑事責任に問わないことを約束されている。

「Keffe Dとサウスサイド・クリップスがトゥパック・シャクールを殺害したに違いありません」とカイルは「The Wrap」に語っている。「Keffe Dが収監されていないことには納得がいきません」。

This article originally appeared on i-D UK.