異質の共振:MISTERGENTLEMAN 19SS

オオスミタケシと吉井雄一の、メンズウェアを“更新”する巧みな美学の上で、異質な要素が共鳴するとき。そこには、躍動感(VIBRATION)が顕現する。

by Tatsuya Yamaguchi; photos by Koichiro Iwamoto
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21 October 2018, 12:49pm

フラットなフロア、いくつかのステップ、壁の一部を切り抜いたような長方形。直方体のブロックをつなぎ合わせたような、何とも形容しがたい不規則なかたちをした“動的”なオブジェがある。MISTERGENTLEMANの男性像を体現する、ピュアな、ユースモデルたちが造形物のあいだを縫うように歩みを進め、ふと静止してはすぐにまた動き出す。スポーティなイメージを強めたスタイルの数々と、この独特な緩急が、今季のテーマである「躍動感(VIBRATION)」をすべからずあらわにしていく。

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デザインの中核は、異なる性質を持った素材や量感——あるいはイメージ——の掛け合わせや、数シーズンぶりのショーを開催した前季を思い起こさせる大胆なパーツの差し替えだ。PVCやオーガンジーの素材でベーシックな服を仕立て、ジャケットのヘムリブは誇大化し、身頃の一部分にまったく印象の違うテキスタイルをまるで貼り付けるようにミックス。コットンの白ソックスには光沢感のあるナイロンを、ショートパンツの下にはスポーティなサイクリングタイツを重ね、ボディフィット感も素材のテクスチャーも違う要素が、ひとつまみの違和感を放ちながら軽やかに融合する。コンビネーションによって発現する若々しきエネルギーが、身体の表面を躍動している。

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