グレイス・ウェールズ・ボナーとハーレー・ウィアーによる短篇映像「PRACTICE」

全篇、南アフリカで撮影された「PRACTICE」は10代のバレエダンサーを追ったショートフィルム。サウンドトラックはBlood Orange(デヴ・ハインズ)が担当している。

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22 November 2017, 9:17am

デザイナーのグレイス・ウェールズ・ボナーと写真家/映像作家のハーレー・ウィアーが、「PRACTICE」というショートフィルムを完成させた。南アフリカ共和国プレトリア出身のバレエダンサー、若干17歳のレロイ・モクガトレ(Leroy Mokgatle)を追ったこの作品は、ヨハネスブルクとケープタウンで撮影された。サウンドトラックにはBlood Orangeの名でも活動している歌手で作曲家のデヴ・ハインズが担当。舞踏芸術に強い興味を示しているデヴだから、これは完璧な組み合わせのコラボレーションといえるだろう。グレイスとハーレーはこれまでもi-Dで、セネガルのラック・ローズ(ピンク色の湖)を舞台にレスラーたちを捉えた映像作品を制作するなど、数々のコラボを手がけている。「PRACTICE」はそんなふたりの最新作だ。

「映像は協働や調査、コミュニケーションを通して、自分の世界を拡張していける豊かな媒体です」と、グレイスはリリースの中で書き、「ハーレーの目とデヴの直感がこの作品に命を吹き込んでくれました。このふたり、そしてプロジェクトを通して出会ったダンサーたちには、強く突き動かされました。この映像は彼らの存在と才能の証しです」と結んでいる。デヴも、「この作品に関わることができて光栄です。この映像が描いている人間の様々な側面は、僕にとっても大きな意味を持つものです。グレイスとハーレーと一緒に作り上げることができたのも特別な感慨があります」との言葉を寄せている。

「PRACTICE」は制作に協力しているコダック社の16mmフィルムで撮影されている。ときおり挿入されるイメージ映像は、Kodak Ektra(スマートフォン)で撮られたもの。「私たちはアーティストたちが自由にクリエイティブな活動を行なう中でそれぞれのヴィジョンを具現化できる環境を支援し、必要なツールを提供してきました」と、コダックのダニエール・アトキンス(Danielle Atkins)は話す。「コダックは今後も女性クリエイターに作品制作の機会や発表の場を提供していきたいと考えています。ですから、それぞれのフィールドで新たな道を切り開いているふたりを支援するのは当然でした。ハーレーの写真とグレイスのデザインはその核にある誠実さによって、真に迫る質感を獲得していますが、それは映像でしか具現化することの叶わないものです」