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ryan lo spring/summer 17 at london fashion week

日本の“カワイイ”視点から中東を解釈したライアン・ローが、魔法の絨毯やヘビ使い、宝石いっぱいのターバンなどをふんだんに盛り込んだショーを披露。まるで万華鏡を覗いているかのような世界観の最新コレクションをご覧あれ。

by Felicity Kinsella
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28 September 2016, 2:05pm

Eleanor Hardwick

「ジャパニーズ的視点から解釈した中東」とライアン・ローは、ショー終了後にバックステージでそう話した。「日本のアニメの視点から見たファンタジーの世界が、僕は大好きなんだ。カツカレーなんて——考えてもみてごらん——カレーは、日本が他国からヒントを得て独自のものに仕立ててしまった料理。僕も、世界のさまざまな文化を、僕なりに料理して服にしてみようと思ったんだ」。ライアン・ローが描く世界は、いつでもキラキラと輝いている。そして、NEWGENの一部としては最後のコレクション発表となった今季のショーもまた、私たちの期待を裏切ることなくきらめいていた。ライアンの魔法にかけられた中東の女の子たちは、魔法のランプや『ちびまる子ちゃん』がプリントされたまるでお花畑のようなパンタロンを履いてランウェイを歩いた。羽毛マラブーで縁取りされたカラフルな海賊ハットは、Alexander MacQueenやJohn Gallianoなど数々のショーで記憶に残る斬新なハットを生み出してきた、ハットデザイナーのステファン・ジョーンズ(Stephen Jones)によるもの。さらにモデルたちの顔にはディズニー映画『ムーラン』の登場人物たちのようなメイクが施され、レースの可愛いらしいドレスの下にはショーツが組み合わせられていた。これらを「バミューダショーツというか、海賊が履くようなパンツで、おてんばな女の子のイメージ」とライアンは説明する(この日、ライアンは、House of Hollandのデザイナー、ヘンリー・ホランドがデザインしたTシャツを着用。Tシャツには、「Ryan Loのためにどれだけプライドを棄てられる?(How low would you go for Ryan Lo?)」というメッセージが)。

「今シーズン、僕は"女の子"についてはまったく考えずにデザインしたんだ。モチーフは、ジョーカーや海賊、『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』。でもそれらのモチーフはどれも男のイメージばかりだった。そこで、『そんな男のイメージを女の子に着せたら?』という観点から、カクテルドレスにもショーツをあわせたりしたんだ」。そうして出来上がった服たちは、(ハットを除いて)どれも時と場所を選べば着ることができるものばかりだ。中東に限らずトルコやヴェネチアなど、場所も時代も、さらには現実か架空かも問わない。そのもっともドリーミーな部分を絶妙にミックスしたこのコレクションは、まるでカツカレーのように様々な文化の味とフレーバーが入り混じり、しかしカツカレーよりもずっと美しい見た目のコレクションとなった。

Credits


Text Felicity Kinsella
Photography Eleanor Hardwick
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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