GUCCI 2019年秋冬 広告キャンペーンがファッションに捧げるセンセーショナルなオマージュ

アレッサンドロ・ミケーレが誘うファッション的タイムトラベルの旅

by i-D Japan
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24 July 2019, 3:00am

アレッサンドロ・ミケーレ率いるGUCCIの世界はいつも豊かな物語と魅力的な登場人物に彩られている。剥製の白鳥にまたがるハリー・スタイルズや、ダニ・ミラーがすきっ歯を見せて微笑むシチリアのキャンペーンは記憶に新しい。

今回の2019年秋冬コレクション広告キャンペーンの舞台は、ファッションが常にトップニュースで、センセーショナルなキャッチコピーや斬新なカラーやファブリックが紙面を飾り、スカートの丈の長さが、世間を騒がせた時代。グレン・ルッチフォードの撮影によって生き生きと描き出されたこの時代は、大人たちには懐かしく、若い世代には神話のような遠い昔の出来事だ。

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ミケーレはファッション業界の“シーズン”という様式美からインスピレーションを得て、アトリエの様子、クリエイションのプロセス、飾り立てられたモデルたちが闊歩するランウェイ、手の込んだファッションシュート、そしてそれをファッション的常套句を用いて宣伝するプロセスと結びつけた分かりやすい物語として仕立て上げた。単なる〈衣料〉として服の製造と販売に焦点が移っている現代の世界でミケーレは、意図的に過去の世界の言語を用い、ファッションの輝かしい歴史とそのプロセスの素晴らしさに敬意を表したのだ。

こちらもグレン・ルッチフォードによるキャンペーンビデオは、華やかなヘアスタイル、デカダンなビーズのルック、輝く宝石にあふれた30年前の仮想のショーにわたしたちを誘う。もちろんこのショーが、刺激的な見出で翌日のタブロイド紙の表紙を飾ったことは想像に難くない。

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洋服そのものが絶対的な主人公を務め、優雅に語るストーリーラインは、それそのものがタイトルや表紙にも値する。言い換えれば、このキャンペーンでは、グッチの類まれなクラフツマンシップの記憶をたたえながら、無形のものがファッションへと進化するプロセスを描いているのだ。

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#GucciPrêtÀPorter

Credit


Creative Director Alessandro Michele
Art DirectorChristopher Simmonds
Photography and Director Glen Luchford
Hair Paul Hanlon
Make-up Thomas De Kluyver

Location Paris

Music credits

“ASCENSEUR POUR L’ECHAFAUD (GENERIQUE)” Miles Davis (M. Davis)

© &  Warner Chappell Music France

Courtesy of Warner Chappell Music Italiana S.r.l.

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