西部戦線異常あり:RYOTAMURAKAMI 18AW

関西出身のデザイナー・村上亮太が手がけるRYOTAMURAKAMIは「大阪のおばちゃんをガーリーに」をテーマに、故郷の要素を服に詰め込んだ。愛すべきすべての大阪のおばちゃんたちへ、心を込めて。

by i-D Japan; photos by Shun Komiyama
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21 March 2018, 8:24pm

今季のRYOTAMURAKAMIは、地元である大阪の商店街で出会ったおばちゃんたちのファッションと大阪の街に着想を得たコレクションを披露した。ファッションを自由に楽しんでいるパワフルなおばちゃんの姿をみて、最近忘れていた「ファッションは楽しい」という気持ちを思い出したという村上。その大阪のおばちゃんファッションに彼はガーリーさを加えた。ダルメシアン柄のコートや虹柄のニット、チワワが描かれたノースリーブワンピースなど、大胆な柄のルックが登場する。さらに目を引いたのは、大阪のグリコやかに道楽などの看板の「張りぼて感」にインスピレーションを得たカラフルなウィッグを板に貼ったようなお面だ。お面だけでなく、大きなバッグにもウィッグの髪がつけられていてその髪の間から顔が覗いている(このバッグの中には「飴ちゃん」がぎっしり詰まってるに違いない)。

また、経済産業省 資源エネルギー庁が2016年から始めた省エネ強化のプロジェクト「SAVE THE ENERGY PROJECT(STEP)」に参加し、省エネの服作りにも挑戦した。長野県のニット製造会社サトーと手を組み、コンピューターシステムによる計算・設計・管理などのロスを減らしたという。

東日本大震災から早7年。あの時、私たちはあんなにも「省エネ」と声高に叫んでいたのに、いまではその声は小さくなった。日々に追われて毎日を消化していくなかで、大事なことは少しずつ薄れていってしまうのかもしれない。いま一度私たちは思い出すべきだ。省エネしようという気持ちを、そしてファッションは楽しいということを。