アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー映画 予告編公開

伝説のファッション・デザイナーのドキュメンタリーが二本制作されている。

by Hannah Ongley; translated by Yuichi Asami
|
08 maj 2018, 5:36am

2018年のトライベッカ映画祭には、公開が待ち遠しいファッション・ドキュメンタリーが多く出品されている。グオ・ペイのシンデレラ・ストーリーを描いた『Yellow Is Forbidden』に、『The Gospel According to André』(レオン・タリーの半生を描いた、カフタンに満ちた予告編はこちら)、そしてイアン・ボンホートとピーター・エッテッジュイがアレキサンダー・マックイーンの生涯を描いたドキュメンタリーだ。『McQueen』と題されたこの作品は、今は亡きマックイーンがサヴィル・ロウで頭角を表しはじめるイースト・エンドの修行時代から、著名な自身のブランドの立ち上げやデザイナーに抜擢されたGivenchyでの活躍を描いている。2010年に亡くなってから8年の月日が経過しているが、マックイーンの精巧で一風変わったデザインは今なお多くのファンの記憶に焼き付いている。2005年春夏コレクションの人間チェスに、2001年春夏コレクションで見せた精神病棟の拘留部屋、そして2006年秋冬には、薬物スキャンダルに揺れていたケイト・モスをホログラムで登場させている。

予告編でボンホートは次にように語っている。「誰もアレキサンダー・マックイーンを見つけ出せていない。マックイーンが彼自身を発見したのだ」。これは、マックイーンが(後に彼の親友となる)編集者イザベラ・ブロウによって見出されたという定説に対抗する言説である。事実、両者の関係性を描く『The Ripper』と題された映画もメイヴン・ピクチャーズで制作中だ。映画監督のアンドリュー・ハイもまた、2010年春夏コレクションでのレトロなショーに至るまでを描いたマックイーンの自伝制作に取り組んでいる。『McQueen』で描かれる物語はスリリングでありながらオーセンティックで、個人で所有されていた素材やマックイーンの友人や家族による独占インタビューで構成されている。ハンカチをお忘れなく。

This article originally appeared on i-D US.