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東京では約半世紀ぶり 「奈良原一高のスペイン」展が開催

戦後を代表する写真家・奈良原一高の忘れられていた60年代スペインの写真が集結。世田谷美術館で「奈良原一高のスペイン──約束の旅」が11月23日(土・祝)から2020年1月26日(日)まで開催。

by Sogo Hiraiwa
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15 August 2019, 9:52am

奈良原一高《バヤ・コン・ディオス コルドバ》〈スペイン 偉大なる午後〉より 1963-64年 © Ikko Narahara

世田谷美術館では2019年11月23日(土・祝)から2020年1月26日(日)まで「奈良原一高のスペイン──約束の旅」が開催される。

奈良原一高は1950年代後半、極限状況での生を見つめる〈人間の土地〉や〈王国〉のシリーズによって、戦後日本の新しい写真表現を切り開いた写真家。今回の展覧会は、東京での展覧はほぼ半世紀ぶりとなるシリーズ〈スペイン 偉大なる午後〉の120点、名作も多い〈ヨーロッパ・静止した時間〉の15点、計135点で構成される。

Ikko Narahara
奈良原一高《フィエスタ セビーリャまたはマラガ》〈スペイン 偉大なる午後〉より 1963-65年 © Ikko Narahara
Ikko Narahara
奈良原一高《偉大なる午後 コルドバ》〈スペイン 偉大なる午後〉より 1963-64年 © Ikko Narahara

これらの作品は、1962年から1965年にかけて、経済成長とオリンピックに沸く日本から距離を置くようにしてヨーロッパへ向かった奈良原が、自らの表現の問い直しをはかった時期の写真群。〈スペイン 偉大なる午後〉は当時、過渡期にあったスペインで撮影されたシリーズで、そこには観光客の誘致によって徐々に失われ、あるいは変わりゆく過程にあった、地方の人々の暮らしや文化が活写されている。

奈良原一高がなぜヨーロッパへ向かい、スペインとの出合いのプロセスで何を見出したのか、2020年の東京オリンピックを目前に控えた今、展示を見ながら考えてみたい。

奈良原一高《バヤ・コン・ディオス コルドバ》〈スペイン 偉大なる午後〉より 1963-64年
奈良原一高《フィエスタ パンプローナ》〈スペイン 偉大なる午後〉より 1963-64年 © Ikko Narahara

「奈良原一高のスペイン──約束の旅」
会期:2019年11月23日(土・祝)~2020年1月26日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、12月29日(日)- 1月3日(金)
※2020年1月13日(月・祝)は開館、翌1月14日(火)は休館。
会場:世田谷美術館 1階展示室

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