Track-by-Track:NENE による『NENE』全曲語り

ゆるふわギャングのSophieeがNENE名義でリリースした初のソロアルバム『NENE』が完成。この”Track-by-Track”シリーズでは、NENE本人が14曲それぞれを語る。

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dec 22 2017, 2:47am

ゆるふわギャングのSophieeがNENE名義でソロデビューをした。リリースされたばかりのアルバム『NENE』の収録楽曲とそれにまつわるエピソードをNENE本人が語ってくれた。

「Price」
服とかをもらうことが多くなったんですけど、値段がわからなくて。「おおこれがこんなにするのか」とか、自分としてはいい服でも安かったりすることが多くて。「わからない」ってフレーズもブースに入ったら出てきた。

「Famous」
軽いノリの曲を作りたくて、「このままいく、Get famous」っていう歌詞が最初に降りてきた。Automaticさんが仮歌みたいなのを乗せてビートを送ってきてくれて、「新しいNike」ってフレーズがその仮歌にぴったりハマって。Automaticさんは声だけなんですけどフロウがうまくて、すごいかっこいいんですよ。

「稼ぐ女」
リッチになりたいって思ってて、あと「男よりも稼ぐ」だとしっくりこなくて、「男みたいに稼ぐ」っていうところとか言葉にすごい気をつけましたね。私は男の子がやっていることをすると強くなった気がして、だから男の子みたいに稼ぐ女はかっこいいでしょって。稼いでる女の子に贈る応援ソングみたいな感じ。

「Damn Phone」
最初は勢いのあるフロウだったんですけど、チルな感じのときに携帯鳴ってるけど出たくないって思うときがあるし、ゆるい感じにしたいなと思って変えて。元々電話が好きじゃないし、遊んでるときとかはなるべく携帯をイジりたくないから、そういうことを歌ってる。

「Game Boy Life」
スタジオ入る前に家で見つけた昔のゲームボーイをずっとやってて、ポケモンにむちゃくちゃハマっちゃって。スタジオ入ってゲームもいいところで終わっちゃって、ずっとゲームボーイやりたいって思ってて、それが頭にあったから曲作るってなって、これができちゃった。入れるの迷ったけどいい感じにハマったから入れようって。

「High Way feat. Ryugo Ishida」
この曲もゆるふわのアルバムを作ってた時期にあった曲で、高揚感をすごく意識して最後にフワってなれるように作った曲で。ゆるふわのアルバムを作ってたときは高速道路とかあまり使ってなかったけど、段々乗るようになってきて、高速を走りまくってたときに作った曲です。茨城に行くときと、東京に帰ってくるときも好きだし。高速じゃないけどお台場とかの景色を助手席から見てるのがすごい好き。

「I Smoke」
これもフリースタイルな感じで、スタジオでバーっと書いてできた曲。フワフワしてたときに作った曲で、この曲は録ったのも忘れてるくらいで、後から全部まとめて聴いたら、"High Time"の前に入れたらいいんじゃないかって思って、入れました。

「High Time feat. Ryugo Ishida」
この曲を作ったときは紫とか緑とか色がすごいイメージできて。スタジオで作ってたときも、集中していたからかスタジオの中の景色が森っぽくみえて、人工的なセットっぽい森。東京にいると本当の森ってあまりないじゃないですか。それで紫煙の感じだったりとかが頭に浮かんできて、そのイメージをビートメイカーのEstraさんに紫の感じなんですけどって写真とかをみせて伝えたんですよ。曲を作るときにイメージを写真でみせることは多くて、アルバムの曲は大体紫とかなんですけど、この曲が一番鮮明に出てきて、それをフィールして書きましたね。

「風 feat. 5lack」
最初は5lackさんバース抜きでできていて。サンプリングも元々は入ってなくてEstraさんが「これが浮かんだんだ」ってあとで足してくれて。サンプリングしてないバージョンも良かったんですけど、サンプリングバージョンを聴いたら「ヤバい」ってなって。それを車で聴いているときに、5lackさんのバースが入ってるのがイメージできて、「ここに5lack入ってたらどうだろう」ってリュウくんに相談したら、「それは絶対にヤバい」ってことになって、憧れてたラッパーに自信を持って聴かせられる曲だったし、お願いしてみたら、バッチリなバースを返してくれてすごい感謝です。フックを録ったときに、声の出し方とかで、ずっと気持ちいいところを探ってたけど、それがピタッとハマって、自分の中でのリミッターがなくなったと思って、そこから歌うこととかに対して自分の中で吹っ切れた感じはあります。

「I Know」
自分が納得できないライブがあって、それがめちゃくちゃ悔しくて、家に帰って悶々としてる中書いた。「最初から上手くいけばいいのにな」って思ってたけど、そんなこと思ってちゃダメだって葛藤してる中で「最初から上手くいけばいいのにとか思っちゃ無理」って言葉が出てきて。歌詞のフレーズは自然に浮かんでくることが多くて、そこから広げていくことが多いですね。

「Shinagawa Freestyle」
とりあえずラップがしたくて書いた曲。最後の最後まで入れるか迷っていた曲なんですけど、1stソロアルバムだから、自分はこういう人間でこう育ってきたっていうのを言いたかったし、伝えたかったし、これを伝えることで自分も前に進めるなと思って。

「群れたくない」
仲間とかがいるのはいいんですけど、そんなにアピールしなくてもいいんじゃないかなっていうのもあって。群れなくても友達は友達だし。自分は基本タイミングで生きてるから、色んなことに執着してない。なんかフレックスするところが違うなって思うことが多くて。

「朝に得る feat. Ryugo Ishida & SALU」
軽井沢で山籠りしたときにSALUくんも来てくれて、一緒にセッションして作った曲で。作っていくうちにリュウくんが「朝に得る」ってフレーズを出してくれて、そこから作っていきましたね。作っててめっちゃ楽しかった。最後の声はSALUくんで、すごいですよね。ウォーンって声は私なんですよ(笑)。

「Team」
これも軽井沢で録って、みんなで集まって録ったからか、支えられてるな、「チームだ、いいな」って思えて。みんなでこれからもやっていきたいって思ったし、それをチームのみんなに伝えたかった、関わってくれる人全員に感謝を捧げた曲。最後に言ってる通りで、まだまだスタート地点だし、もっともっと上にいくって気持ちも込めました。

Credits


Photography Toshiaki Kitaoka
Text Tetsurou WADA