海洋保全を呼びかけるadidas by Stella McCartney SS21 ビーチ・ディフェンダー・コレクション
若きチェンジメーカーが手がけた2本のショートフィルムとともに、このコレクションは、地球へのラブレターを通して環境保全を訴える。
〈海の守護者〉と聞くと、真っ先に思い浮かぶのがライフガードだ。米ドラマ『ベイウォッチ』では、 真っ赤な水着に身を包んだパメラ・アンダーソンとデビッド・ハッセルホフがビーチを駆け抜け、誰もがうらやむボディを惜しげもなく披露した。その結果、私たちのライフガードのイメージには、ある種のエリート主義のようなものが生まれた。しかし、Adidas by Stella McCartneyの2021年春夏コレクションは、海ひいては地球全体を守る取り組みを日々の活動に取り入れるよう、私たちに呼びかけている。
このメッセージに命を吹き込むべく、人間と海や陸との繋がりを示すために、2本のショートフィルムが制作された。最新コレクションのアイテムをまとった若きチェンジメーカーたちが、ライフスタイルとともに身近な環境保全の取り組みを披露した。
1本目のショートフィルムでは、ロンドンを拠点とする映像作家ネッティ・ハーレーが、オープンウォータースイマーのセレン・ジョーンズと、スピリチュアルクリエイターで女性の護身術クラス〈Shadow Sistxrs Fight Club〉の共同ファウンダー、アイシャ・タン・ジョーンズを撮影。それぞれが水辺に座ったり、ユニークなスポーツに取り組む姿、その純粋な喜びと内省的な静けさの両方を捉えた。ロマンティックで、水、芝生、ヒナギクへの愛に溢れた作品だ。
日本人フォトグラファーの茂木モニカによるフィルムでは、きらめく湖面と美しい山々を背景に、ミネラルコミュニケーターのナガクラナミが息子と湖で遊ぶ様子や、ハイカーのタキガワアヤカ が探索する姿が映し出される。岩だらけの地面を歩く足のクローズアップや肌を打つ波、レンズにはねる水しぶきが、私たちもその場にいるような臨場感を与える。
さらに、これらのアイテムはランニングからハイキング、ヨガまで、さまざまなアウトドア・アクティビティにも対応。クライマクールのベントシューズはソックスが着脱可能で、柔らかなサンダルをカラフルでフェミニンなトレーニングシューズへと変身させられる。
しかし、このコレクションでもっとも重要なのは、チェンジメーカーを生み出し、地球への配慮を日々の活動に取り入れるための工夫だ。これはトレーニング中に海でゴミ拾いができるよう、ゴミ袋を忍ばせられるポケットの付いてゆったりとしたプルオンパンツの、ミニマルだがインパクトのあるデザインにもよく表れている。
魅惑的なモデルが海の守護者を演じる時代は、もはや過去のもの。2021年において、地球への配慮を通してお互いを守るのは、私たちみんなの役目だ。このビーチ・ディフェンダー・コレクションは、きらめく湖に喜びを感じたり、山を散策しながら静寂を楽しむのと同じくらい自然に、環境保全を日常に取り入れよう、と私たちに呼びかけている。
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