Photo by Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images and by Jeff Kravitz/FilmMagic

ソフィア・コッポラのアイコニックなルック7選

90年代インディシーンのイットガールとなったカルト映画監督のルックを振り返る。

by Zoë Kendall; translated by Nozomi Otaki
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02 November 2021, 5:57am

Photo by Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images and by Jeff Kravitz/FilmMagic

映画、ファッション、音楽の枠を越え、それらを融合させながら、イットガールや映画監督として活躍してきたソフィア・コッポラ。『ヴァージン・スーサイズ』『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』などの大人気インディ作を生み出した彼女は、独特のドリーミーな映像美、女性主体の物語、ストーリーテリングへの内省的アプローチによって、映画界で最もカルト的に愛される映画監督としての地位を確立した。

しかし、1999年に『ヴァージン・スーサイズ』を公開する前、彼女は『​​W Magazine』に「今話題の女の子」と呼ばれ、SONIC YOUTHのビデオに出演、ゾエ・カサヴェテスとともにバラエティ番組を制作し、Donna Karanのランウェイを歩くなど多方面で活躍していた。いっぽうランウェイの外では、ベイビーT(X-GirlやMilk Fed)やスリップ、ベビードールドレス、カラフルなヘアピンなど、90年代の定番アイテムを多くワードローブに取り入れていた。そんなソフィアの90年代、そしてその後のアイコニックなルックを振り返る。

sofia coppola walking in new york in knee high boots and a short skirt 1992
Photo by Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images

1992年 『シングルス』プレミア

今のような人気映画監督としての地位を確立する前、ソフィア・コッポラは演技の仕事に挑み、 『ゴッドファーザー』や『ランブルフィッシュ』など、父親の作品で脇役を演じた。女優として最も有名な(かつ悪名高い)役柄は、ウィノナ・ライダーが直前に降板したために急遽代役を務めた『ゴッドファーザーPart III』のマイケル・コルレオーネの娘役だ。彼女の演技は批評家に酷評され、ソフィアは(ほぼ完全に)女優業から退き、MV出演やバラエティ番組『Comedy Central』の制作へと転向、ファッションブランドも立ち上げた。上の写真は、90年代を代表するイットガールへの階段を駆け上っていた1992年のソフィア。映画のプレミアで、スエードジャケット、ミニスカート、ニーハイブーツという、まさにイットガールにふさわしいルックを披露した。

sofia coppola walking into a movie premiere with long hair and barettes 1993
Photo by Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images

1993年 『モトラマ/5億ドルを狙え!』プレミア

このルックはぜひヘアスタイルに注目してほしい。『モトラマ/5億ドルを狙え!』のプレミアで、ソフィアは、ブーツカットジーンズ、ひものペンダント、長いダスターコートという、やはりいかにも90年代的なアイテムに、完璧な位置で留められたプラスチックのヘアピンを組み合わせている。

1994年 X-Girlファッションショー

クロエ・セヴィニーからキム・ゴードン、そしてもちろんソフィア・コッポラまで、X-Girlは90年代のイットガールたちの愛用ブランドだった。SONIC YOUTHのフロントウーマン/スタイリストのデイジー・ヴォン・ファースが、メンズオンリーのX-Largeの姉妹ブランドとして立ち上げたX-Girlは、グランジを取り入れたDIYインスパイアなルックを展開。デイジーのMTVのインタビューを引用すれば、「セクシーなトムボーイ」ルックだ。定番アイテムはパイピング入りのベイビーT、ベビードールドレス、ミニスカート、カラフルなジーンズ。ゴードンの友人であるソフィア(と当時の恋人スパイク・ジョーンズ)はソーホーでゲリラ的に披露された1994年秋冬コレクションを手がけた。ショー当日、彼女はもちろんX-GirlのグラフィックTシャツを着用した。

1994年 『W Magazine』

キム・ゴードンのX-Girlに感化され、ソフィアはベイビーTの考案者であるロサンゼルスのデザイナー、リンダ・メルツァーとタッグを組み、自身のファッションブランドMilk Fedをローンチした。本ブランドのデビューコレクションである1994年秋冬コレクションは、上記の『W Magazine』に掲載された〈Wasted〉や〈I Love Booze〉のメッセージ入りのミニTシャツ、腰回りのタイトなパンツ、滑らかなスリップドレスなどを展開した。友人のゾエ・カサヴェテス、リサ・アン、アマンダ・デ・カディネットとともに誌面に登場したソフィアは、同じくMilk Fedのデビューコレクションからスティーブ・マックイーンの写真がプリントされたTシャツを着用した。

sofia coppola posed with her hand on her forehead at the cfda awards 1994

1994年 CFDAファッションアワード

自身のブランドを立ち上げるずっと前から、長らくファッション業界に携わってきたソフィア。80年代後半はChanelでインターンとして働き、1994年にはDonna Karanのショーに出演、ユルゲン・テラーが手がけたMarc Jacobのフレグランスのキャンペーンにも登場、Louis Vuittonのためにハンドバッグをデザインし、さらにアイコニックなミスディオール シェリーのマーシャルフィルムの監督も務めた。1994年のCFDAファッションアワードには、米国生まれのブランドAnna Suiの同年の春夏コレクションのベビードールドレスで登場した。

sofia coppola looking into the camera in a sheer 90s slip dress at the mtv vmas 1995
Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic

1995年 MTVビデオ・ミュージックアワード

ネイキッドドレスは、すべてのイットガールが一度は通る道だ。もちろんソフィアも例外ではなく、90年代の定番であるスリップドレスをワードローブに取り入れた。1995年のMTVビデオ・ミュージックアワードでは、ソフィアは白のタンクトップと黒のブリーフにシアーなレーススリップを重ねたシックなスタイルを披露した。

2002年 『ロスト・イン・トランスレーション』のセットにて

2002年、ソフィアはカルト的人気を博し、批評家からも絶賛された『ヴァージン・スーサイズ』に続き、『ロスト・イン・トランスレーション』の撮影を開始した。本作は予算400万ドル(約3億2000万円)で、27日間かけて東京で無許可で撮影された。撮影は短期間かつ低予算にもかかわらず、本作はアカデミー賞脚本賞を受賞。主演のスカーレット・ヨハンソンの出世作となると同時に、ビル・マーレイが復活を果たすきっかけにもなった。上の写真は、撮影現場でビルと並んでポーズをとるソフィア。かつてのX-Girlのスタイリングと、その後彼女のトレードマークとなったパリジャンルックの両方を体現するようなグラフィックTシャツを着用している。

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