キング牧師の孫、ヨランダ・リネー・キングがリアーナから学んだこと

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの孫であり、銃による暴力への抗議運動を行なう11歳のヨランダ・リネー・キングが、彼のロールモデル、リアーナに勇気づけられた出来事について語る。

by i-D Staff; translated by Nozomi Otaki
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27 January 2020, 3:50am

この記事は、2020年1月に発売されるi-D特別号『Rihannazine』に掲載されている。この1回限りのプロジェクトのために、リアーナが現代のカルチャーを形づくる女性たちに様々な質問をぶつけ、彼女たちの2020年のヴィジョンを共有してもらった。

──自己紹介をお願いします。

ヨランダ・リネー・キング、11歳です。銃による暴力に反対するアクティビストです。今、世界中で、特にここ米国で、銃による暴力事件が多発していて、学校やモールでも乱射事件が起きています。みんなが苦しまなくてすむように、そういう事件をなくしたい。

──あなたにとって成功とは?

何かを成し遂げること。いちばんの成功体験は、友だちと議会に手紙を書いて直接届けたことです。それが行動を起こすためのベストな方法だと思ったんです。声を上げることも大切だけど、自分が真剣だとわかってもらうには実際に行動を起こさないと。そのおかげで大きな変化が生まれたと思います。

──人びとに自分の声が届いていると感じる?

応援してくれるひとは大勢います。みんな、想像以上に興味を持ってくれている。でも傍観しているだけのひとも多いので、傍観者でいるのはやめて、行動を起こすように働きかけています。

──あなたにとって最大の失敗は?

自分が失敗したとは思わないようにしています。あれをやっておけばよかったとか、もっとやっておけばよかったと思うことはあるけど。

──2020年を迎えるけれど、新年も続けたいことと、2019年に置いていきたいことを教えて。

2019年に置いていきたいのは、銃による暴力を傍観するひと。続けたいのは、より良い未来のための活動。若いアクティビストを増やし、他人を助けるためにもっと行動を起こしたい。そうすれば、みんな集会に集まって、もっと大勢のひとが参加してくれるはず。

──ロールモデルはいる?

たくさんいます。銃による暴力反対を訴えているパークランドの学生たちとか。尊敬しています。

──リアーナについてどう思う? 彼女の影響は大きい?

彼女はみんなに勇気を与えています。一生働かずに暮らせるくらいの成功を収めているけれど、コミュニティを支え、恩返ししようとしている。素晴らしいと思います。

──リアーナの好きなところは?

曲です! もうひとつは、アメフト選手のコリン・キャパニック(※試合前の国歌斉唱時に膝をついて人種差別に抗議した)がNFLから追放されそうになって抗議運動が起きたとき、リアーナが彼を支持するために、スーパーボウル出演を辞退したこと。本当にすごいと思いました。とても勇気のいることだから。

──この出来事から勇気をもらった?

「私はここにいる、これが私の真実、私の信念」と恐れずにはっきり示す勇気をもらいました。正しいことをして、より良い人間になろう、と。

yolanda renee king
Yolanda wears hoodie Fenty.

ヨランダの2020年のマニフェスト

僕はずっと銃による暴力防止のために熱心に活動してきた。銃による暴力は、僕が生まれる前から家族の歴史のいちぶだったから。祖父と曽祖母は銃による暴力で亡くなった。この10年、銃乱射事件のニュースが当たり前になっていくなかで、僕は育った。店からコンサート、子供たちが教育を受ける学校まで、あらゆる場所で事件は起きている。僕の世代は、いつも安全について考えなければいけない。ロックダウン(※学校内に不審者が侵入したさい、教室の扉を内側からロックすること)に怯えながら、学校に通わなくちゃいけないなんておかしい。子供たちは、起こるかもしれない事件の悪夢を見る。でも、銃による暴力に対処するのではなく、未然に防ぐことに目を向ければ、何かが変わるはずです。

誰もが安心と尊重を求めているということを知れば、次の10年では、お互いへの理解をもっと深められる。祖父が信じていた非暴力主義を実践し、お互いの声に耳を傾け、力を合わせて銃の問題を平和的に解決していきたい。僕が勇気をもらったのは、実際に行動を起こしているひとたち。週末にプラカードをつくり、安全、平等、地球環境の保護を訴えるデモに向かうひとたちでした。週末は家でゆっくり過ごしたいというひとも多いかもしれないけれど、これらのトピックは、決して無視できないほど重大な問題です。いつの時代にも課題はある。これからの10年では、次の世代のために何か進歩を遂げられるよう願っています。この世界をあらゆる人びと、特に子供たちにとってもっと安全な場所にするために、みんなで努力し続けていきたい。

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Credits


Photography Mario Sorrenti
Styling Carlos Nazario

Hair AKKI at Art Partner using Oribe.
Make-up Kanako Takase at Streeters.
Nail technician Honey at Exposure NY using Tom Ford Beauty.
Set design Jack Flanagan at The Wall Group.
Lighting technician Lars Beaulieu.
Photography assistance Kotaro Kawashima, Javier Villegas and Jared Zegha.
Digital technician Johnny Vicari.
Styling assistance Raymond Gee, Erica Boisaubin and Christine Nicholson.
Tailor Thao Huynh.
Hair assistance Rei Kawauchi, Takao Hayashi and Motome Yamashita.
Make-up assistance Aimi Osada & Megumi Onishi.
Set design assistance Akaylah Reed and Joe Arai.
Production Katie Fash.
Production coordinator Layla Némejanski.
Production assistance Fujio Emura.
Casting director Samuel Ellis Scheinman for DMCASTING.
Casting assistance Cicek Brown for DMCASTING.

This article originally appeared on i-D UK.

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Activist
Yolanda Renee King