Photography Christine Hahn 

デトロイトでもっともクリエイティブな美容師たちを賞賛する〈ヘア・ウォーズ〉

アフリカ系シーンで巻き起こった美のムーブメントを体感できる、幻想的なショーケースがMoMA PS1にて開催。クリスティーン・ハーンがステージを撮影した。

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apr 23 2018, 6:59am

Photography Christine Hahn 

「つけ毛を乗せれば 最高にキマる髪形/ヘア・ウォーズだベイビー、また始まった」。これは、知る人ぞ知るショー〈ヘア・ウォーズ〉のテーマソング。そこでは、デトロイトのアフリカ系シーンでトップの美容師たちが手がけた、架空の幻想的なヘアデザインを次々に見ることができる。とはいっても、いま我々がいるのはデトロイトではない。このラップが鳴り響くのはロングアイランド・シティのMoMA PS1。ここで〈Hair Wars〉の最新ショーケースのステージが展開中だ。1985年以来、デトロイトのナイトクラブなどを会場として、アフリカ系シーンにおけるその時々で最高の創造性が賞賛されてきた。そして90年代には、それがデトロイトのブラック・コミュニティで大きな影響力を持つようになった。90年代のショーの記録映像では、蜘蛛の巣やエッフェル塔など彫刻的なバロック調のつけ毛を頭に乗せたモデルたちを見ることができる。

〈Hair Wars〉のショーは去る日曜日に行われ、アート界から熱い賞賛を受けた。おそらくこれまでMoMA PS1で催されたなかで、もっともはっきりとアフリカ系らしさを打ち出したイベントと言ってよいだろう。i-Dも会場に赴き、デトロイトの伝説の美容師たち—Wishbone、Dave Ray “The Beauty Surgeon(美容外科)”、Keith Matthews、Joanne Petit-Frereら—による異世界的な髪型の創造を記録した。つけ毛と黒髪の力により、ピカソの胸像に劣らずシュールでミケランジェロのダビデ像のように古典的な美を備えた髪形を見てもらいたい。自毛を使ったものではなくとも、それに引けを取らない美しさがあふれている。

This article originally appeared on i-D US.