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『このサイテーな世界の終わり』ファンは必見!殺人+ラブストーリーの傑作 9選

『ヘザース/ベロニカの熱い日』から『トゥルー・ロマンス』まで、『このサイテーな世界の終わり』シーズン2の配信が待てないファンたちのための、一筋縄ではいかない最高のラブコメ(?)をご紹介。

by Emily Kirkpatrick; translated by Ai Nakayama
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01 November 2019, 9:56am

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昨年1月、『このサイテーな世界の終わり』がNetflixで公開された。その翌日は、すべてのひとがこの作品の感想を語っていたといっても過言ではない。どこか変わった主人公ふたりに、十代特有の漠然とした実存的不安、結末のわからないラブストーリー、さらに殺人、犯罪などの要素も絡み合い、間違いなくミレニアルズの興味を引く作品で、まさに、『アメリカン・サイコ』をはじめとする様々な作品のスタイルを取り入れた、21世紀版『俺たちに明日はない』といったところ。待ちに待ったシーズン2は、ついに11月5日に配信開始。まだ観たことがないかたは、ぜひこれを機に、シーズン1、全8エピソードをいますぐチェックしてみてほしい。

続きが気になってウズウズする、11月5日まで待てない、笑えるのにロマンチックで、救いようがなくて、殺人が絡む映画に飢えている、という『このサイテーな世界の終わり』ファンに送る、i-D的〈殺人+恋愛〉作品の傑作9本をご紹介。

『ヘザース/ベロニカの熱い日』

80年代を代表する青春ブラックコメディ。クリスチャン・スレーター演じる転校生、JDがハイスクールで巻き起こすめちゃくちゃな展開は、まさに『このサイテーな世界の終わり』のジェームスが、本当に〈人を殺したくてたまらないサイコパス〉だったらこうなったのだろう、という感じ。いっぽう、ウィノナ・ライダーが演じるベロニカ・ソーヤーは十代の憂鬱を体現している。殺人やら爆破やらを陽気かつ皮肉に、かつ無愛想に提示しながら、おぞましい出来事に相対した登場人物たちが最高のキメ台詞や気の利いたジョークを口にする、最高の作品だ。

『ゴッド・ブレス・アメリカ』

こちらも、米国人が愛するあらゆるモノ(特に、バカバカしさの極みでしかないこの国の政治システム、PC文化、リアリティ番組)を風刺するブラックコメディ。ボブキャット・ゴールドスウェイトが脚本/監督を務めた本作の主人公は、脳腫瘍で余命わずかと宣告され、人生に絶望した保険セールスマンのフランク・マードック(ジョエル・マーレイ)と、わがままな女子高生を至近距離から射殺するという、容赦ない問題解決を進めるフランクに感銘を受けた高校生のロキシー・ハーモン(タラ・リン・バー)という凸凹コンビ。血みどろでありながら、実に心温まる本作の結末には誰もが驚くはずだ。

『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』

マイケル・セラ演じるスコット・ピルグリムは、メアリー・エリザベス・ウィンステッド演じるラモーナ・フラワーズに惚れ込むが、彼女と付き合うためには邪悪な元カレ軍団とひとりずつ戦わなければならない…! こんなストーリーの『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』がカルト的人気を誇っているのには、相応の理由がある。本作は『このサイテーな世界の終わり』同様、マンガを原作としているが、同作とは違い、マンガ的な美学やストーリー展開を保持しつつビデオゲーム的な要素も追加して、プロット全体の原動力とすることに成功しているのだ。

『トゥルー・ロマンス』

『トゥルー・ロマンス』は、『このサイテーな世界の終わり』の原型ともいえる作品だろう。クエンティン・タランティーノが手がけた脚本は、ダークで、暴力的で、無慈悲。主人公はアラバマという名のコールガール(パトリシア・アークエット)と、マンガとエルヴィス・プレスリーが大好きなクラレンス(クリスチャン・スレイター)で、クラレンスが成り行きでアラバマのヒモを殺し、そのコカイン入りのスーツケースを誤って盗んでしまったことから、米国を縦断するふたりの逃避行が始まる。星回りの悪い恋人たちが迎えるロマンチックなハッピーエンドには、誰もが驚くはずだ。

『ナチュラル・ボーン・キラーズ』

本作も、『このサイテーな世界の終わり』のインスピレーション源になったのでは、と思えるが、ただ、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のほうが、残忍な行為にも圧倒的に平然としている。本作の原案もクエンティン・タランティーノ(のちにデヴィッド・ヴェロズが大幅改稿)で、主人公はウディ・ハレルソンとジュリエット・ルイス演じる恋人たち。劣悪な環境で生まれ育ったふたりは、数々の殺人を犯しながら米国南西部を逃走する。しかし『このサイテーな世界の終わり』とは違い、ふたりが助け合いながら凄惨な人殺しを犯していくさまに、笑える要素はあまりない。

『この世に私の居場所なんてない』

2017年2月にひっそりと公開されていたNetflix作品だが、時を経るにつれて多数のファンを獲得している。看護助手として働くルース(メラニー・リンスキー)は空き巣被害に遭うが、警察はまともに取り合ってくれないため、彼女は変わり者の隣人、トニー(イライジャ・ウッド)とともに、独自捜査を開始する。しかし、ふたりは踏み入れてはいけないヤバい状況に首を突っ込んでしまい、自警行為は違法行為へと発展する…。

『テルマ&ルイーズ』

正確には〈ラブコメ〉とはいえないかもしれないが、互いを守るために犯罪を犯す主人公のふたりの女性の友情は実に深く、どこかロマンチックだ。

(以下ネタバレ注意)
車ごと崖から飛び降り、ともに死を選ぶというラストシーンは鮮烈だが、そんなストーリーには興味がない、というひとでも、若きブラッド・ピットの上裸が観られるのでオススメ。

『ポイント・ブランク』

本作は『ヘザース/ベロニカの熱い日』同様、『このサイテーな世界の終わり』のジェームスがガチの殺人大好きサイコパスだったら、というパラレルワールドを描く作品だ。主人公はジョン・キューザック演じる悩み多きヒットマン、マーティン。彼は裏稼業で生きながらも、愛を求めている。そんな彼が、高校の同窓会に参加するため、そしてちょっとした仕事を片付けるために故郷に戻り、ミニー・ドライバー演じる元カノと再会して再び恋に落ちる。大きな危険に相対したときの飄々とした雰囲気と、観客が思わず感情移入してしまうような感動的な場面との落差が大きく、最高のコメディに仕上がっている。

『Search Party』(TVドラマシリーズ)

一分の隙もない現代のフィルム・ノワールだが、生真面目すぎないところがいい。エピソードごとに、友人グループがミステリーに巻き込まれていき、手に負えない状況に陥る。そこには、彼らが想像した以上に危険な、差し迫った真実があった。サスペンスが最高潮に達してパニックを引き起こしたかと思えば、とにかく続きが気になる終わりかたで幕を閉じてしまったが(続編は来年配信予定)、ジョン・アーリーとメレディス・ハグナーの飄々とした口調や笑いを誘う演技のおかげでとっつきやすさがある。

This article originally appeared on i-D US.

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