フラッシュで変色するMaison Margielaの2018SSクチュールコレクション

ジョン・ガリアーノが現代に普及しきったスマホ文化をクチュールに編み込んだ。

by Georgie Wright; translated by Ai Ito
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25 January 2018, 12:13pm

素晴らしいファッションはカルチャーを反映する。ジョン・ガリアーノのMaison Margiela クチュールコレクションはその好例だろう。パリのランウェイに現れたこの2018年春夏コレクションは、プレスリリースで述べられていたように『携帯のフラッシュにより変容』させられていた。ドレス、コート、ビスチェは多彩に変化し、パラレルワールドが現れた。

想像してみよう。
あなたはグレーのスニーカーを履き、小雨のなか慎み深くトレンチコートを着て仕事に急いでいる(それからファッション的にイケてるから、黄色のスイミングキャップも被ってみる)。こんなふうに。

ハイヤーから一歩外に出て、パパラッチが待ち受けるレッドカーペットの上に一歩踏み出す、そしてフラッシュが瞬くと── あなたは輝く虹色の魚の鱗を纏う扇動役になる。こんなふうに。

この色彩の変化は、特別な光の反射と光を屈折させるファブリックによってもたらされ、PVCやポリウレタン、プリズムフィルム、アクリル板のような光沢のあるものや、透過するマテリアルを重ねあわせたときには異なった効果を生み出す。この光によって色彩が変化するコレクションピースたちはテキスタイルの技術の進歩と、現代の隅々まで浸透したスマートフォンの浸透によってもたらされた成果物だ。

しかし、このコレクションの挑戦はそれだけにとどまらない。そこでは繊細なシルクの上にプラスチックが施されたバイカージャケット、レースの上にプラスチックが施されたドレス、ラメが輝くプリーツの上にスポーティなパーカーの組み合わせが見て取れた。「普段着とイブニングウェアの境界がうやむやになり、日々における〈気楽なグラマー〉が重要なドレスコードになった」とブランドは説明している。「基本的には」だが、 従来の着こなしはどこかに行ってしまった。ガウンを着て仕事に行ってもいいし、スポーツウェアでクラブに行ってもいい、スイミングキャップはどこで被ってもいいのだ。しかしどこで何を着ていても、覚えておかないといけないルールがひとつある。「いつもカメラの前に立つ準備はしておいて」

This article originally appeared on i-D UK.