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海外から“日本”を捉えるRina Sawayamaが見つめる世界

日本で生まれロンドンで育ち、現在もロンドンを拠点に活動するモデルでシンガーのRina Sawayama。凛とした出で立ちで、心地よさと力強さを兼ね備えた美しい歌声のハーモニーを奏でる彼女が、大阪のファッションビル「LUCUA osaka」の撮影で4年ぶりに来日した。日本人として、女性として、そしてアーティストとしてどのような世界を見て考えるのか。25歳の彼女が今、日本人というアイデンティティ、そして“パブリック・アイコン”である女性として発信するべきことを語ってくれた。

by Kurumi Fukutsu
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06 July 2016, 6:45am

RINA WEARS SWEATER G.V.G.V. FROM K3 OFFICE.

TOP TOMO KOIZUMI FROM XANADU TOKYO. BATHING SUIT VIRGIN DAISIES FROM DELTA. BOOTS MODEL'S OWN.

TOP AND TRACK PANTS LABRAT BOUTIQUE. TULLE PANTS MIYAO. BOOTS UNITED NUDE FROM M INCORPORATED. EARRINGS BIJOU R.I.

COAT TOKIKO MURAKAMI. CHOKER NOBLE PUNISHMENT FROM XANADU TOKYO. KNICKERS MODEL'S OWN. TIGHTS STYLIST'S OWN. 

JACKET AND SWEATER G.V.G.V. FROM K3 OFFICE. TROUSERS FACETASM. BOOTS ALICE+OLIVIA FROM LOOK. BELT SAPHIR EAST FROM ESTEEM PRESS. 

生い立ちを教えてください。
新潟で生まれて、そのあと東京に移って4歳のとき、父親の転勤でロンドンへ。でも、ロンドンの方が自分の生活にフィットしていたから、母親と一緒にロンドンに残りました。現地校に通った後は、ケンブリッジ大学で政治学を学んだけれど、卒業後はアーティストとして活動したかったから、モデルと歌手として今、活動しています。

アーテイストとしてやっていきたいという気持ちが強かった?
6歳くらいのときに宇多田ヒカルを見て、それを真似して両親の前で歌っていたのを覚えています。ずっと音楽が好きだったし、やっぱり諦めきれない気持ちが大きかったんですよね。

今回「LUCUA osaka」の撮影で4年ぶりに来日ということでしたが、現場はどうでした?
セットを見たときに信じられないくらい完璧で驚きました! 夜にプールで撮影したんですけど、チームワークもパーフェクトだったし、好きなアリアナ・グランデやビヨンセ、リアーナの音楽も流れていて、ノリノリで最高の撮影になりました。打ち上げではそのままプールにも入って、すごく楽しかったです。

日本のカルチャーに関してはどう思いますか?
そうですね、全体的にコンサバかなと思います。サブカルチャーはクールだし、東京はいろいろなことが起こる"ハプニングな場所"だけれど、コンサバだなと思うときがたくさんあります。それに、日本の女性はとても美しいし魅力的なのに、どこか"男性のために"何かしているとか、そういうイメージがありますね。イギリスと比べても、女性の権利というものがないと感じることが多いです。あと気になるのは、"かわいい"という意味が外国だと違う意味で捉えられていること。"かわいい"っていう言葉は世界で共通語になっていますが、やっぱり海外では捉え方が違う。私は女性像を含め、日本人だからこそ海外からそのちゃんとした日本というものを発信したいです。とにかく日本という場所は、とてもクリエイティブ。日本人はもともと慎重で平均的に人に配慮ができる素晴らしい国民性を持っていますよね。一方、海外から取り入れたものを自分たちの優れた技で極めることができるというように、日本人としてのいわゆる"コア・バリュー"がしっかりとしている。モラルもあって、そういう国は本当に日本しかないんじゃないかなと思います。

東京で好きな場所は?
恵比寿のスナック「ミッキー」です。

フェミニズムについてどう思いますか? 日本人の女性にどう変わって欲しい?
自分が自分らしくあればいい。社会的な美の基準に振り回される必要は全くないと思います。なぜ二重が好ましいのか、なぜ美白がいいのか、どうして目尻のシワがダメなのか。日本だと特にダイエットにばっかりこだわっている女性が多いですよね。海外ではそういうのはほとんどしない。その理由が自分が選んだからではなく、人のためなのであるならそれはちょっと違うと思うんです。もっと自分のことを好きになってほしい。自分自身、タトゥーも入ってるし、髪も染めているけれど、それは自分で選んだことですから。日本人は日本人。美しいのだからそこに誇りをもってほしいと思います。もちろん、世界中のどこでもフェミニズムの問題がある。でも、今はもう"女だから"という考え方は古いと思います。アーティストという"パブリック・イメージ"が私にはあるので、だからこそ本当の意味での女性というものを私ならではの表現方法で伝えたいですね。

自身のクリエイションや、フェミニズムの考えなどにインスピレーションを与えてくれるアーティストは?
アルヴィーダ・バイストローム(Arvida Bystrom)。彼女と一緒に仕事をしたこともあるんですけど、本当に素晴らしいひと。あとは、イギリス人のコンテンポラリー・アーティストのケイティ・モラン(Katy Moran)、日本人だとアーティストのろくでなし子。レディー・ガガはひとつのことにこだわらず、音楽だけでなくファッションもそうだし、常に革新的な行動をしていると思うので、とても尊敬していますね。

最近注目しているものは?
テレビシリーズの「Game of Thrones」にハマっています。パワフルな女性キャラクターが多くて、見応えのあるストーリーなんですよ。

10年後の日本、世界はどのようになっていると思いますか? もしくはどのようにしたい?
愛で溢れているところ。ゲイだから、レズだから、国籍がどうだからみたいなことではなく、フラットでありたいし、そうしたい。今ある"ism"と呼ばれるものを全部排除して、自分らしく生きられる世界、自分を受け止められる世界にしたいです。

i-D Japan』にひと言お願いします。
Radical(最高)! 

LUCUA LIFE
YouTube www.youtube.com/user/rinasawayama
SoundClound www.soundcloud.com/rinasawayama
Instagram www.instagram.com/rinasonline

Credits


Photography Hiroshi Manaka
Text Kurumi Fukutsu
Styling Chie Ninomiya
Hair and make-up Tori.
Model Rina Sawayama 

Tagged:
Rina Sawayama
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