NYファッションウィークのカメラマン席が青に染まる

ニューヨーク・ファッションウィーク初日、約80名のカメラマンたちが故ビル・カニンガムへの敬意を表し、ブルーのジャケットに身を包んでカメラマン席を埋め尽くした。

by Lula Ososki
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14 September 2016, 12:18pm

ニューヨーク・ファッションウィークに毎年出席していたある人物が、今年は欠席を余儀なくされた。ストリートスタイル・フォトグラフィーの父であり、世界的にファッションアイコンとしても愛されたビル・カニンガム。ニューヨーク・ファッションウィークの常連だった彼が、今年惜しまれながら87歳でこの世を去った。40年間にわたるキャリアで、ビルはサイドウォークからアンダーグラウンド、そしてランウェイまで、ニューヨークのファッション事情をつぶさに撮り続け『The New York Times』紙で発表し続けた。いつでも明るいブルーのジャケットを身に付けていたビルは、ニューヨークの群集のなかでもひときわ目立っていた。彼抜きで初となる今季のニューヨーク・ファッションウィークだったが、初日には80人近いカメラマンたちが全員、ビルのトレードマークだったブルージャケットを着てカメラマン席を埋め尽くし、偉大なる先輩フォトグラファーへのトリビュートを捧げた。ビルは、パリのクチュールウィークに参加した際、街の金物屋であのジャケットを着た労働者たちを見て惹かれたのだという。そしてそれを15ポンドほどで購入し、ニューヨークへと持ち帰ったのだそうだ。「ポケットがロールフィルムを入れるのに最適の大きさなんだ」と方々に話していたという。

IMG Fashionのマネージング・ディレクター、キャサリーン・ベネット(Catherine Bennett)は「彼はもうこの世にはいませんが、彼が私たちに残してくれたものは生き続けます。彼の影響は、ニューヨークのストリートにこれからも見てとることができます。ニューヨーク・ファッションウィークが始まる今、彼が一生を通して傾けた情熱とファッションへの愛を受け継ぐ後輩たちが、偉大なる先輩ビル・カニンガムの人生を讃えるトリビュートを行います」と言葉を寄せていた。

Credits


Text Lula Ososki
Image via Instagram
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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