Photography Zhuzi

キース・エイプやリッチ・ブライアンも客演 四川省出身のラップ集団:ハイヤー・ブラザーズ

本国・中国を超えて、欧米で注目が集まる四人組が、電子版〈万里の長城〉を超えてクイック・インタビューに答えてくれた。

by Frankie Dunn
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05 June 2018, 10:00am

Photography Zhuzi

中国は四川省のキャピタル、成都の歴史は古い。紀元前4世紀から存在しているのだ。さらに最近、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地はジャイアントパンダのセックスを手助けしていることでも有名になった。そして何よりここは、中国の超ビッグなラップクルー、ハイヤー・ブラザーズ(Higher Brothers)の本拠地だ。彼らのデビューアルバム『Black Cab』は、今年度トップクラスに良プロデュースで、ハイエナジーなヒップホップ。そのPVは何百万再生を記録し、本国よりも欧米で話題となっている。

ハイヤー・ブラザーズという名は、家電メーカーであるハイアール・グループの、2体の子どもロボット型マスコットキャラから取られている。1995年に制作されたアニメでは、世界中を旅して見知らぬ文化を探り、自然災害を防ごうとしていた。とかなんとか。その薄着のキャラとは違い、ハイヤー・ブラザーズの4人(MaSiWei、Psy.P、Dzknow、Melo)は、いまだワールドツアーもしていない(もうすぐ巡るが)。NYを拠点とするアジア音楽のプロモーター88risingを迎え、初のアメリカ講演を控えた彼らは今、超輝いている。

「ラップ? 中国? 何言ってんだ?」という歌詞で始まる「Made in China」はリッチー・ソフ(Richie Souf)がプロデュースし、シカゴのラッパー、フェイマス・デックスをフィーチャー。そのPVはYouTubeで今現在およそ700万回再生を記録している。アジアに対するステレオタイプに中指を立て、文字どおり母国である中国の大好きなものを列挙しているのだ。

昨年のクリスマスに彼らがくれたプレゼントは「7-11」。セブンイレブンに捧げる陽気なラブソングなのだが、今年はファミマver.のリリースに期待が高まる。キース・エイプをフィーチャリングした「WeChat」では、「Skypeもなし、Facebookもなし、TwitterもInstagramもなし。俺たちが使うのはWeChat!」と中国の現状を歌っている。

アルバムのリリースに先んじて、ハイヤー・ブラザーズは、ユーチューバーから88rising所属アーティストへと転身したJojiをコーラスに迎えたメロウな「Nomadic」を今夏ドロップした。さらにはハスキーボイスのフロリダ出身ラッパー、スキー・マスク・ザ・スランプ・ゴッドをフィーチャーした新曲「Flo Rida」も近々リリースが予定されている。

ちょっと壮大な響きの88risingアジアツアー(リッチ・ブライアンやJojiとともに、ソウル、北京、上海、成都、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マニラ、ジャカルタを周る)に向かう前、超大事な質問をハイヤー・ブラザーズに投げかけるべく、私たちは万里のファイアウォールを乗り越えたのだった。

——こんにちは、ブラザーズ! スキー・マスクとつくった曲は何についてのもの?
エゴさ。

——成都でいちばんすごいのは?
灯りがついてること。

——あなたたちの故郷がどうしてこんなに熱いヒップホップ・シーンを生んだと思う?
ハイヤー・ブラザーズのおかげかな。

——キャラクターで自分たちに似てるのは?
西遊記のメインキャラ4人と、『ナルト』の暁。

——あなたたちの音楽について、両親はどう思ってる?
よくわかってないけど、応援してくれてるよ。

——ここ数年で、あなたたちの人生はどのくらい変わった?
忙しくなって、カッコよくなって、音楽もより良いものをつくれるようになった。

——88risingとはどうやってつながったの?
ハウィ・リーが俺たちの曲をパーティでかけてくれて、88risingがそれを聴いたんだ。そのあと88risingからメールが来た。

——前に「ミーゴスは米国版ハイヤー・ブラザーズ」って言ってたけど……それはどうして?
だってどっちもグループだし。なにより、俺らがミーゴスをすごく好きだから。

——ほかに聴くべき中国のラッパーは?
CDC(Chengdu Rap House)。

——セブンイレブンの食べ物トップ3は?
1位:白ワイン、2位:サラダ、3位:おにぎり。

This article originally appeared on i-D UK.

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