編集部が選んだ、ゴールデンウィークに訪れたいエキシビション7選

森山大道、マーク・ライデン、ココ・カピタンなど、編集部が注目する展覧会をピックアップ。

by Noriko Wada
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27 April 2022, 1:30am

森山大道「DAIDO HYSTERIC」

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Daido Moriyama, Untitled. 2012. Silkscreen on canvas. 110 x 165 cm. Edition 2 of 3. ©Daido Moriyama Photo Foundation.

日本を代表する写真家、森山大道。60年代後半に雑誌『Provoke (プロヴォーク)』によって彼の名は一躍世に広まり、写真界をはじめ様々な分野の人々に影響を与えた。ヒステリックグラマーの創業者である北村信彦もその一人で、ファッション写真家の達川清宅にて『Provoke』と出合ったことをきっかけに、1993年、同ブランドから写真集『Daido hysteric no. 4』を出版。本展では、同写真集に収録された写真に加え、過去アーカイブより作家自ら選んだ同時代の未公開写真を含む48点のゼラチン・シルバープリントと9点のシルクスクリーンキャンバス作品が展示される。また、同写真集のリマスター版が900部限定で販売予定。

森山大道「DAIDO HYSTERIC」
会期:2022年4月29日(金)〜5月22日(日) 12:00~19:00 *月、火 休廊
会場:Gallery COMMON 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
入場料:無料

ヒステリックグラマー渋谷店 Daido Hystericシルクスクリーンプリント展 
会期:2022年4月28日(木)~5月22日(日) 11:00-20:00 *年中無休
会場:ヒステリックグラマー渋谷店 東京都渋谷区神宮前6-23-2

マーク・ライデン 「YAKALINA 9」

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#A3 Mark Ryden Yakalina (Blood), 2022 Bronze with patina Photographer: Walla Walla Foundry Courtesy of the artist, Perrotin, and Kasmin Gallery

ポップシュルレアリスム・ゴッドファーザーの称号を持つアメリカ人アーティストのマーク・ライデンの新作展覧会「Yakalina 9」がペロタン東京にて開催されている。本展では、謎に包まれた存在である動物「Yakalina (ヤカリーナ)」のブロンズ彫刻と、ドローイングを含む作品を発表。ドローイングのビジュアルは錬金術のお古写本を彷彿させ、初期キリスト教にみられるオランス(祈る人)のポーズをする愛らしくも不気味な姿の彫刻は神秘に満ちている。ライデンはこう語る。「目を開いていれば、どこにでも神性な顔を見いだせるのです」。

マーク・ライデン 「YAKALINA 9」
会期::2022年4月1日(日)〜5月14日(火)12:00~18:00 *日、月、祝休館
会場:ペロタン東京 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階 ペロタン東京
入場料:無料

カナイフユキ 「ゆっくりと届く祈り」

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パーソナルな体験と社会的な問題を共在させ、あらゆるクィアネスの表現を追求するイラストレーター/コミック作家のカナイフユキ。渋谷パルコで実施するダイバーシティ企画「あいとあいまい」の一環として 、自身の体験をベースに現代社会の「生きづらさ、社会が抱える個性や多様性についての課題」をテーマとした展覧会が開催中。本展のための描き下ろし作品を中心に、自身が執筆した短編小説やイラストを収録したミニブックやTシャツ、トートバック、クリアファイルなどのグッズも販売されている。

カナイフユキ 「ゆっくりと届く祈り」
会期::2022年4月22日(金)〜5月9日(月)11:00~20:00
※入場は閉場時間の30分前まで
会場:渋谷PARCO B1F 「GALLERY X BY PARCO」東京都渋谷区宇田川町15−1
入場料:無料

金氏徹平 「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」/「S.F. (Something Falling/Floating)」

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White Discharge(Built-up Objects)#0 2002-2022 プラスチック製品、金属製品、ポリエステル樹脂、ジェッソ

身近なものを素材に新しいイメージを生むコラージュ的手法で作品を制作する、美術家であり彫刻家の金氏徹平。彫刻、インスタレーション、絵画、写真、映像など多くの表現方法で作品を発表してきた金氏の活動20周年を記念し、NADiff Galleryにて初期からアップデートし続ける《White Discharge》のプロトタイプや未発表作品が展示され、広報物、作品が掲載された雑誌、制作過程で生まれた破片などが入った《Fluorescent Green Box》も販売されている。また、市原湖畔美術館でも自身の原点である彫刻に回帰した「S.F.」シリーズの最新作が発表されている。

金氏徹平 「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」
会期::2022年4月7日(木)〜5月8日(日)13:00~19:00 *祝日を除く月〜水 休館
会場:1階NADiff a/p/a/r/t & 地下1階 NADiff Gallery 東京都渋谷区恵比寿1-18-4
入場料:無料

「S.F. (Something Falling/Floating)」
会期::2022年4月16日(土)〜6月26日(日)平日/10:00~17:00、土曜・祝前日/9:30~19:00、日曜・祝日/9:30~18:00(最終入館は閉館時間の30分前まで) *毎週月曜日休館(祝日の場合は翌平日)
会場:市原湖畔美術館 千葉県市原市不入 75-1
入場料: 一般:1,000( 800 )円 / 大高生・65 歳以上:800( 600 )円
*()内は 20 名以上の団体料金。
*中学生以下無料・障がい者手帳をお持ちの方とその介添者( 1 名)は無料

ココ・カピタン 「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」

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© Coco Capitán

スペイン人アーティスト Coco Capitán(ココ・カピタン) による日本初個展「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」が渋谷パルコにて開催中。10年以上にわたり彼女を魅了する冒険、帰属、無垢の喪失をテーマとする「Naïvy」シリーズは、マーピープル(水中人)にも似たセーラーたちが住む、想像上の海の世界が写真を基軸に表現されてきた。2020年にロンドン、2021年にアムステルダムに巡回した個展「NAÏVY」を踏襲した本展は、50点の写真作品と自身が制作したさまざまなファウンド・オブジェが展示されている。

Coco Capitán「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」
会期::2022年4月15日(金)〜5月9日(月)11:00~20:00
※入場は閉場時間の30分前まで / 最終日は18:00閉場
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
東京都渋谷区宇田川町15-1
入場料:800円

Hand To Mouth × Keitaro Niwa (∴therefore) POP-UP STORE「object:物体/目的」/ Keitaro Niwa (∴therefore) 写真展「photo(dig)raph us」

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品川区荏原にある same galleryで、キュレーションチーム「∴(therefore)」のひとり丹羽惠太朗による写真展、また丹羽が企画したリサイクルショップ Hand To Mouthとのポップアップが開催される。GW前半に開催される「object:物体/目的」と題されたポップアップは、目的がある選択が連続する日常において具体的に説明をすることはできない抽象的な買い物体験に誘うべく、 Hand To Mouthの店主・廣永尚彦が“感覚的選択”により買い付けたものを販売する。GW後半の写真展では、丹羽の 「リサイクルショップと写真にはどのような共通点があるのだろうか。」という問いをもとに、廣永が選んだオブジェクトから得た感覚を写真に反映し空間に再構成をしていく。

Hand To Mouth × Keitaro Niwa (∴therefore) POP-UP STORE「object:物体/目的」
会期::2022年4月28日(木)〜5月3日(火)13:00~21:00 
会場:same gallery 品川区荏原4-6-7
入場料:無料

Keitaro Niwa (∴therefore) 写真展「photo(dig)raph us」
会期::2022年5月6日(金)〜 5月11日(水)13:00~21:00 
会場:same gallery 品川区荏原4-6-7
入場料:無料

山本れいら 「Who said it was simple?」

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10代から日本を離れアメリカで暮らし、シカゴ美術館附属美術大学に通った在米生活の中で感じた日米のカルチャーギャップをテーマのひとつとして、現在は日本を拠点に制作をしている、1995年、東京都生まれの現代アーティスト山本れいら。本展は、彼女がアニメカルチャーに対してフェミニズムの解釈を追加し、「Who said it was simple?」、「Flawless」、「I hate flowers」といった3つの新作シリーズで構成される。すべてに現れる日本人、女性、キャラクターの「顔」を通して、個人ではなく社会の姿を映し出そうした作品群は、どのように個々人に吸収されるのかを試みる実験のようでもある。

山本れいら 「Who said it was simple?」
会期::2022年4月15日 (金) 〜5月8日(日)13:00~20:00
開廊日: 金〜月
会場:Ritsuki Fujisaki Gallery 東京都中央区東日本橋 2-2-10 オリモビル 101
入場料:無料

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