Gucciがバンブーバッグをリニューアル
生まれ変わった〈グッチ バンブー 1947〉の発売を記念して、9人の若手アーティストがそれぞれの視点から作品を制作した。
Images courtesy of Gucci
昨年末、映画『ハウス・オブ・グッチ』の劇中でレディー・ガガがその所有権を争ってから、ヴィンテージのGucciのバンブーバッグの売り上げが急増した。物資不足の戦後のイタリアでブランドが使わざるをえなかったユニークな竹の持ち手を名前の由来とする、75年前に誕生したこのバッグが、どうして新たな世代の間で大流行しているのか、その理由は明らかだ。このバッグは正真正銘の定番アイテムであり、ハリウッドの王族エリザベス・テイラーから本物の英国王室のダイアナ妃、私たちのキング、ハリー・スタイルズまで、さまざまなスターが愛用してきた。そして今、クリエイティブディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが、新たに再解釈したアイコニックな〈グッチ バンブー 1947〉を発表した。

本作の発表を記念して、フィレンツェ生まれのこのブランドは、9人のクリエイティブに作品制作を依頼し、新たに生まれ変わったバッグを独自の視点から表現してもらった。日本人アーティストのnico itoは、アークティックブルーのバッグを幻覚のような森林や宇宙空間へと運び出し、『ザ・ニューヨーカー』誌のカトゥーニスト/グラフィックノベリストのエヴァレット・グレンとマキシマリストアーティストのサムソン・バカレは、芸術家風のブルジョワな生活を送る都会人の手元にバッグを描いた。
カティア・メイヤーはシャイニーブラックのバッグを温室に閉じ込め、マッダレーナ・アルチェローニはパイソン柄のバッグが鏡に映る超現実的な作品を制作。 スザンヌ・サロフは降り注ぐ花の中に褐色のバッグを捉えた。ルー・エスコバルは、バンブーバッグを中心に据えてふたりの親密な瞬間を捉え、チョ・ギソクはパステルピンクのバッグを優美な花とキノコに囲まれた妖精の手に持たせ、異世界的なスタイルを存分に発揮した。第一弾の作品群を締めくくるのは、常に予測不可能でショッキングな作品を発表してきたテオ・リウ・シャンユーだ。これに加え、他のコラボレーターたちも今後発表される予定だ。

Gucci Belovedラインのひとつである〈グッチ バンブー 1947〉は、過去にオマージュを捧げると同時に、ブランド創立101年を迎えた今、アレッサンドロによる現在のGucciのヴィジョンに欠かせないキーアイテムであり続けている。竹製の持ち手自体は変わらず、伝統的なスタイルに沿って手作業でつくられているが、サイズはミディアム、スモール、ミニの3つが展開。ミディアムサイズはホワイト、ブラック、レザーの3種類、スモールとミニサイズはポップなパステルピンク、オレンジ、マリーゴールド、スカイブルー、グリーン、さらにパイソンとクロコダイルプリントの7種類が発売される。これぞ本物のシックだ。







グッチ バンブー 1947はGucciの一部店舗とgucci.comで発売中。
Credits
All images courtesy of Gucci