観月ありさ、市川美和子、椎名林檎……90年代にヒステリックグラマーを纏った女性達

90年代に当時人気絶頂の〈ヒステリックグラマー〉を身に纏った女優/女性アーティスト4名のアイコニックなルックを、時代背景とともに振り返る。

by MAKOTO KIKUCHI
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19 August 2021, 1:00am

90年代に一世を風靡し、現在でもカルト的人気を誇る原宿発のストリートファッションブランド、〈ヒステリックグラマー〉。60年代〜80年代のパンクやエロティカといった反骨精神を取り入れたデザインは、多くの若者の心を魅了し、数々のファッション誌に大きく特集を組まれた。同ブランドロゴが入ったのショッパー(ショッピング袋)を持って渋谷や原宿の街を歩くのは、当時の若い女性たちの憧れだったという。

ヒステリックグラマーの服は、『Cutie』や『Zipper』といったファッション誌で度々大きく特集され、当時人気絶頂の観月ありさや椎名林檎といった女優やアーティスト達がこぞって身に纏った。今回i-Dはそんな今をときめく人気女優/アーティスト達が纏う90年代のアイコニックなヒステリックグラマーのルックを当時の時代背景とともに厳選してお届け。

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<観月ありさが出演するブランド広告 (1990)>**

当時14歳の観月ありさがモデルを務めた、1990年のヒステリックグラマーの広告。当時放送していたフジカラー・レナウン「スコレー」のミニマリスティックなCMに出演し、話題を呼んでいた頃だった。宮沢りえと双璧をなし日本芸能界の新たな寵児として活躍ていした彼女は‘91年に小室哲哉プロデュースのもと楽曲「TOO SHY SHY BOY!」をリリース。累計36万枚を超えるヒットを生んだ。

<『Cutie』のカバーエディトリアルでヒスを纏う市川美和子 (1997)>

女優の市川美和子が1997年に雑誌『Cutie』で特集を組まれた際のカバーエディトリアルに使用された一枚。吉川ひなの等とともに同誌の人気モデルとして活躍していた彼女。同時期に『Olive』や『non-no』『an・an』などのファッション誌にも出演しており、2000年代からは徐々に活動を女優業へと移していった。妹は女優の市川美日子。

<雑誌『Olive』に栗山千明が登場 (1997)>

雑誌『ポパイ』の増刊号として80年代に創刊し、2000年に休刊するまでいわゆる「サブカル女子」のバイブル的存在であった『Olive』。この雑誌の愛読者達は「オリーブ少女」と呼ばれ、ある種の社会現象を引き起こしていた伝説のファッション誌だ。本格的に女優として活動を始める前の栗山千明がスクランブル交差点を背景に佇んでいる。写真左に移っているのは当時まだ工事中の京王井の頭線だ。

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<荒木経惟撮影の椎名林檎 (1999-2001)>**

荒木経惟が1999年から2年間にわたって撮影した女性のJ-POP歌手のポートレート集『UTAIME=唄い目』に収録された作品。‘98年に当時19歳だった椎名林檎は「幸福論」でメジャーデビューした後、2ndシングル「歌舞伎町の女王」を発表、一気に時代を席巻するアーティストとして注目を集めた。福岡から上京したばかりの頃、上野のレコードショップでバイト中に「君なら女王になれる」と風俗店のスカウトに声を掛けられたことに着想を得て、このタイトルを思いついたと言う。当時人気のカルチャージャンル「渋谷系」をもじって自ら「新宿系」を名乗ったことでも知られている椎名。90年代カルチャー、ここに極まれり。