Alexander Wang、モデルを乗せたバスでニューヨークを駆ける

最終目的地のブッシュウィックでは、2018年春夏コレクション発表を祝って、キャンドルの光が照らすダンキンドーナツとバルーンの向こうにカーディ・Bがラップを繰り出すパーティが行なわれた。

by Alice Newell-Hanson
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13 September 2017, 12:00pm

This article was originally published by i-D US.

昨日の夕方、カイア・ガーバー、ケンダル・ジェンナー、アンナ・エワースを含むモデルの一団がローワー・マンハッタンからバスに乗った。ソーホーにあるAlexander Wangのショップ前には、アレキサンダー・ワンのファンが押し寄せていた。この日、Alexander Wangはダウンタウンの2箇所でゲリラ・スタイルのファッション・ショーを行なう予定になっていて、ファンたちは現場に向かうモデルたちを一目見ようと集まっていたのだ。街中で行なわれたショーには大衆が詰めかけ、黒いトラックに積まれた照明が「#WANGFEST」の文字を眩いばかりに映し出して、圧倒的で、インスタ映えする雰囲気を作り出していた。

午後9時半、バスの最終目的地であるスコット・アベニュー90番地には、さらに大勢のファンが集まっていた。袋小路となる地域には街灯も少なく、来場客は会場となった倉庫の外で暗がりのなかに列を作っていた。VIPが次々に到着し、そこにはキム・カーダシアンの姿も見られた。最前列にはモデルのソフィア・リッチーと女優のティナーシェが立ち並んでいた。

10時を過ぎた頃、「#WANGFEST」ネオンを積んだトラックとともに、バスが会場に到着した。会場に席は設けられておらず(キム・カーダシアンにすら椅子は用意されていなかった)、観客たちはランウェイを見ようとゴミ箱や消化器のうえに登った。爪先立ちになり首を伸ばしても、思うようにランウェイを見ることはできない。ようやく、バスからカイア・ガーバーがランウェイへと躍り出た。Calvin Kleinでもオープニングを飾ったガーバーは、これが今季2度目のランウェイとなった。彼女が着ていたのは、ところどころに縒りや結びをほどこした白いコットンのタンクドレス。下腹部から縒られた生地が、腰、そして傍へと垂れ下がり、その部分がメタリック・シルバーに輝いている。Alexander Wangの2018年春夏コレクションは、ブラックのドレスからスーツ、パーティの翌朝に着たいアバンギャルドな服に溢れ、あらゆる意味でパーティ服のコレクションとなった。

ケンダル・ジェンナー、ビンクス、ベラ・ハヂッドは、いずれもモノトーンのルックスでランウェイに登場。ケンダルは「WANGOVER」、ビンクスは「AFTER AFTER PARTY」、ベラは「PARTY ANIMAL」の文字がかたどられたカチューシャを頭につけていた。ナタリー・ウェストリングは、パンツの下腹部から裾まで、ジャケットもラペルから裾まで、ジッパーが配されたブラック・スーツをまとってランウェイに現れた。ハンネ・ギャビー・オディールは、ツイードのジャケットの下にレースのボディスーツ、色落ちして裾が磨り減ったジーンズをまとい、アップタウンの反抗児といった雰囲気で登場した。そして、アンナ・エワースが、金色の輝くシルクのスリップドレスに、透けるストッキング、頭には「No Smoking」の文字とタバコがチュールでかたどられたカチューシャをつけて現れ、ショーのクロージングを務めた。

本当のパーティはそこから始まった。会場の鉄製ドアとバルーンのアーチの向こう側から、バルーンのお城、冷えた缶ビールいっぱいのプール、バルーンのイグルー(カナダのイヌイット族の住居)が現れた。しかし、この夜の真のハイライトは、ヴィンス・ステープルズ、カーディ・B、エイサップ・ファーグといったミュージシャンたちによるパフォーマンスだっただろう。深夜を過ぎても帰らなかった観客たちは、ジャ・ルールとアシャンティのパフォーマンスも見ることができた。キャンドルの光の中でダンキンドーナツを食べながら「Always on Time」がライブで聴けるパーティを開くなど、アレキサンダー・ワンにしかできないことだ。