東京の天と地を歩く:Lautashi 19SS

AT TOKYOに選ばれ、初のショーを披露したデザイナー鈴木えみによるLautashi。落合陽一とKAITO SAKUMA a.k.a. BATICによる街からこぼれる光と音の演出で、変貌する日常の服を表現した。

by Noriko Wada; photos by Nobuko Baba
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19 October 2018, 11:05am

真っ暗な会場に響く、街中の環境音。7つのスクリーンがランダムに配置されている。照明が点灯し映像が流れ出すと、15人のモデルの姿が浮かび上がった。デジタルサイネージには落合陽一が手がけた東京の風景から採集し、抽象化された鮮やかな色彩が映し出される(よーく見ると串カツ屋やローソンが見えるらしい)。まっすぐに立ったモデルたちがまとう服は、東京のあらゆる光に照らされて表情を変える。「撮影などの完璧な光ではなくて、日常の中には色々な光や動きがある。その“日常感”を改めてこういう場で披露できたらというのが始まりです」とデザイナーの鈴木えみが語ったように、“日常”のランウェイでのリアルクローズは街の看板、街灯、車のライトなどさまざまな光彩を吸収して変化しているのだ。

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「今回は型数を減らして、1点1点の精度を上げることを目指しました」。デニムのマーメイドスカートやメッシュ素材とナイロン素材を組み合わせたワンピース、ほつれを出した透かし模様のニットなど、モダンさを強調する素材を使用した。今コレクションの軸としているという「天」と「地」は、星座プリントや京友禅墨流しプリントや地層を連想させるアースカラープリントなどに散りばめられた。

色は、光を吸収して生まれる。その光は私たちのとても身近にあって、東京の街を歩くLautashiの服はきっとまた違う顔を見せることだろう。

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