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世界中の学生が学校を“ストライキ”する理由 #FridaysForFuture

気候変動への対策を求めて、いま世界中で数千人の学生が学校を休んでいる。10歳から22歳のアクティビスト8人が、この大胆な行動に踏み切った理由を語る。

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18 februari 2019, 10:51am

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地球上の生命を生き残らせるべきか否か。その答えは決まりきっていると思うかもしれない。しかし、世界各国の政府はいまだに〈否〉を選び続けている。気候変動は複雑な問題だが、事実は容赦なくシンプルだ。私たちは温暖化による気温上昇を1.5℃以内に抑えなければならない。しかもそれを、今から12年以内に実現しなければならない。気温上昇が1.5℃以内に留まったとしても、温暖化による被害は計りしれないが、もし1.5℃を超えれば現代社会、そして自然界全体が深刻な脅威にさらされる。世界は重大な局面を迎えている。残された時間はわずかだ。

2018年8月のある金曜、当時15歳だったスウェーデンのグレタ・ツンベルクは、学校を休もうと決めた。国会に向かった彼女は、その前で、気候変動への対策を怠っている政府に対して抗議を始めた。彼女は事態の深刻さを知り、世界のリーダーたちが自分たちを見捨てようとしている、という恐ろしい現実に気づいたのだ。自分の未来、みんなの未来が危ない。火急の事態から目を逸らし続ける政府のもとでは、学校で学ぶことはなんの役にも立たない。そう考えたグレタは、それ以来毎週金曜にストライキを続けている。彼女の活動は世界じゅうに広まり、今では数千人の学生が彼女のあとに続いて、「Fridays for Future(未来のための金曜日)」に参加している。

今回i-Dは、イングランド、スコットランド、オーストラリア、米国、オランダ、ウガンダでストライキに参加する8人の学生にインタビュー。彼らが学校を休む理由、次に必要な対策について、そして彼らの世代が、人類最大の脅威から目を逸らす世界を放っておけない理由を訊いた。

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#FridaysForFuture, #YouthStrike4Climate, #Youth4Climate and #WhateverItTakes

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アンナ・テイラー(Anna Taylor)17歳 英国・ロンドン

──あなたの立ち上げた環境保護活動家のグループについて教えてください。
2018年12月、〈Campaign Against Climate Change〉のデモ行進に参加したのがきっかけで、4人の学生と〈UK Students Climate Network(UKSCN)〉を立ち上げました。UKSCNは学生主導の環境保護団体で、若者の気候変動に対する意識を高め、学生を集め、彼らに働きかけ、学生が全国規模の活動に直接参加できるようにするのが目的です。私たちが最初に計画したのが〈UK Youth Strikes〉で、2月15日に第1回目のストライキを行ないます。

──学校ストライキを始めたきっかけは、グレタだったんですか?
そうです。彼女の活動はすごい勢いで広まっています。「Fridays for Future」の各国代表のグループチャットがあるんですが、私は英国代表で、他にもイタリア、ドイツ、ベルギー、ニュージーランド、米国、カナダなど、世界中の学生が参加しています。もっと活動を広めるため、私たち代表が一丸となって、世界中でストライキを実施しています。

──ストライキをする理由は? あなたが望むのはどんな変化ですか?
私たちがストライキで訴えるのは4つ。ひとつめは、英国政府が気候変動の非常事態を宣言し、環境改善の政策を最優先すること。ふたつめは教育制度について。学校では、事態の深刻さを率直かつ正確に教えなければいけません。3つめは、選挙権年齢を16歳に引き下げること。4つめは、英国青少年議会の発言をもっと尊重すること、つまり私たちの声に耳を傾けることです。

──環境保護活動家として積極的に発言していますが、自分は同年代から浮いていると感じることはありますか?
確かに、学校では浮いていたと思います。でもストライキを通して、同じように強い危機感をもつ同年代の仲間にたくさん出会いました。他の国と比べたら、私たちは少数派です。ドイツに友人がたくさんいるんですが、ドイツの環境問題への意識や関心は英国よりずっと高いと思います。今の英国はかなり遅れてるかもしれない。でも、それこそが私たちが活動している理由です。2019年が終わる頃には、私たちは少数派じゃなくなってるように。

──あなたにとって「未来のための金曜日」とは?
世界中の学生が一丸となって活動してるのは、今のリーダーたちや上の世代が、この問題に真剣に取り組んでるようには感じられないから。私たちはまだ若く、気候変動の問題がより深刻になった時代に生まれたので、プレッシャーも感じます。世界はもう危機に直面しているんです。世界中のひとが干ばつや洪水で亡くなり、どんどん被害が広がっています。私たちの声は全然届いていないし、将来の私たちにとって何が重要なのかも話し合われていない。ストライキは、「私たちの声を聞いて、今すぐ行動して」という若者の叫びなんです。

ストライキの詳細はUKSCNウェブサイトにて。

Youth Climate Strike
Photo: Conrado Muluc

ナディア・ナザール(Nadia Nazar)16歳 米国・ボルチモア

──環境問題に興味をもったきっかけは?
海洋生物学者の母です。母の実験室でいつも魚を見ていたので、自然が大好きになりました。両親はインド移民なので、私も数年おきにインドを訪れ、美しい自然を見て育ちました。気候変動について知ったのはそのあとです。環境がメチャクチャに破壊され、たくさんの種が絶滅している。私の世代がそれを背負わなきゃいけないなんてひどすぎる。気候変動のせいで、普通の生活を送れないかも、なんていう不安を抱えながら生きていくのは嫌です。

──〈Zero Hour〉という団体を共同で立ち上げたそうですが、どんな団体なんでしょうか?
〈Zero Hour〉は、クライメート・ジャスティス(気候正義)を求める若者の団体です。私たちが伝えたいのは、人間が気候変動から受ける影響は、そのひとのアイデンティティによってまったく違うということ。人種差別、家父長制、資本主義、植民地主義、障碍者差別など、様々な社会的抑圧が気候変動の被害が拡大する要因となっている。気候変動によって、世界の分断がますます深まっているんです。

──クライメート・ジャスティスについて、もう少し詳しく教えてください。
共同設立者のジェイミー・マーゴリン、マンダリン、ザナジーとこの団体を立ち上げた当時は、この言葉についてよく知りませんでした。活動を進めるうちに、だんだんわかっていったんです。例えばバングラデシュでは、気候変動のせいで洪水が増えていて、洪水が起こるたびに学校が避難所になる。すると、子どもたちが授業を受けられなくなってしまう。彼らが教育を受けられなければ、将来大きなチャンスを手にすることも、夢を実現することもできません。さらにこのような地域では、自然災害後に性的暴行が増え、女性が暴行されたりレイプされる確率が高まっています。

──クライメート・ジャスティスのために、若者が一丸となって行動しているのはすばらしいですが、大人が問題に対処せず、あなたたちがやらなければいけないというのはフェアじゃない気がします。このような状況に苛立ちは感じますか? ストレスにはどう向き合っているんでしょう?
私たちが頼れるすばらしい大人もいます。でも、大抵の大人は、私の年齢を理由に意見に耳を傾けようとしません。こういう年齢差別がすべての元凶です。若者は蚊帳の外で、議論にも入れてもらえない。気候変動によって苦しむことになるのは、私たちの世代、未来の世代なのに。大人を説得するのは大変なので、耳を傾けてくれるできるだけ多くのひとに自分の声を届け、彼らがそれを広めてくれるよう願っています。

──学校ストライキにも参加しますか?
はい、3月15日の全世界ストライキに参加します。今グレタと連絡を取り合ってるんですが、彼女は私たちの次のイベントを手伝ってくれる予定で、できたら参加もしてくれるそうです。グレタといっしょに活動するのがすごく楽しみです。これからも「Fridays for Future」とストライキに参加するみんなをサポートしていきたいです。

〈Zero Hour〉の詳しい情報はこちら

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ヘイヴン・コールマン(Haven Coleman)12歳 米国・デンバー

──環境問題について知ったとき、あなたは具体的にどう行動しましたか? あなたのアクティビズムについて教えてください。
まずは環境問題について勉強し、私が住んでいる地域の問題を議員に伝えました。それがきっかけで、地域のみんなもこの問題を知ってくれました。それから実際に街に出て、集会やデモ行進を主催しました。最近の主な活動は、周りのひとを活動に巻きこんでいくことです。

──学校ストライキに参加したきっかけは? あなたの学校は活動に協力的ですか?
学校ストライキに参加したのは、グレタがヨーロッパで注目されてるのを知ったから。米国で、みんなに気候変動の問題と闘ってもらうために、いろんな方法を試してきたんですが、ストライキは試したことがなかったので、やってみる価値はあると思って。ストライキは問題の深刻さを知ってもらう方法として、いちばん効果的でした。

学校は私の欠席をよく思ってません。前から気候変動の活動で休みがちだったのに、学校ストライキでもっと欠席が増えてしまって。でも、教室にいるよりも活動しているほうが、世のなかについてずっと多くのことを学べます。授業を休んでも後悔はありません。

──アクティビズムを始めて、いちばんうれしかったことは?
他の子に気候変動について教えたとき、私が解決策や希望について話したら、彼らの表情がパッと明るくなったことです。あとは他の子が、まだ幼い私が活動してる姿を見て、自分にもできると気づいた、とメッセージを送ってきてくれたこと。最高の瞬間でした。みんな壊れかけた地球を元に戻すためのアイデアを、私に教えてくれます。くじけそうになったときも、みんなが変化を生み出そうと進んで行動する姿に励まされています。

──あなたが住んでいる地域の環境問題について教えてください。
私が住んでいるのはロッキー山脈のふもとです。夏には山火事や大気汚染など、いろんな問題が起こります。山火事の跡で洪水が起きたり、最近は干ばつも多いです。それから、私が住んでいる地域では、フラッキング(水圧破砕法:水圧によって地層に割れ目をつくりガスを抽出する手法)も盛んです。このような自然環境への負担が、山の野生生物に悪影響を及ぼしています。また気温の上昇によってアメリカマツノキクイムシが大量発生し、山のマツの木が被害に遭っています。

──まだ12歳のあなたが、大人たちに対して事態の深刻さ、大きな変化の必要性を訴えていることに驚かずにはいられません。環境保護アクティビストとして活動するなかで、苛立つこともあると思いますが、どのように向き合っていますか?
私が大人に向かって「あなたがやってることは間違ってる」っていわなきゃいけないなんて、何だか情けないしショッキングですよね。自分の未来のために何とかしなければ、と常に考えながら生きるのも楽じゃない。誰にとってもそうですが、気候変動はひとりで立ち向かうには大きすぎる問題です。落ちこんだり泣きたくなったときは、世界中のアクティビストが闘ってる姿に希望をもらい、「私は正しいことをしてるんだ!」って自分に言い聞かせます。

──気候変動を訴えるアクティビズムに参加しようと考えているひとには、何と伝えたいですか?
自分のアクティビズムを後悔したことはいち度もありません。これは充実した人生を送るいちばんの方法だから。私たちの世代が、システム全体を変えられるかもしれない。そんな時代に生まれた私たちはラッキーだと思います。

──学校ストライキに参加できない学生は、どうすればこの活動を支持できるでしょうか?
ストライキの準備を手伝うことはできます。会場に行けなくても、参加者のためにあなたの時間を使ってください。そうすればあなたも、もっと多くのひとが活動に参加するきっかけをつくれる。それが無理なら、ストライキの情報をツイートしたりSNSでシェアしてください。

──気候変動対策の必要性を理解できないひとには、何と伝えたいですか?
気候変動の否定派には、自分のエネルギーを使わないことにしています。もっと大切なのは、ちゃんと理解してくれるひとに「この問題を解決するには行動が必要だ」と訴えること。言葉より行動のほうが雄弁なこともあります。

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リリー・プラット(Lily Platt)10歳 オランダ・ユトレヒト

──環境問題に興味をもったきっかけは?
ずっと自然のために何かしたいと思っていて、2015年に、まずはプラスチックゴミの問題から始めました。ある日、おじいちゃんと散歩していて、91個のプラスチックゴミを拾ったんです。たった15〜20分で。世界中の人たちにもっとプラスチックゴミについて知ってもらえるように、ゴミを写真に撮ってSNSにアップしました。それが私のTwitter〈Lilly's Plastic Pickup〉です。それから、気候変動についても考えるようになりました。

──学校ストライキを始めたのはなぜですか?
9月にグレタの映像を観たのがきっかけです。パリ協定についての彼女の話を聞いて、「よし、私もこれをやろう」って思ったんです。次の金曜日に、さっそく最初の学校ストライキをやりました。参加者は私とママだけだったり、おじいちゃんがいっしょだったり、25人も来てくれたこともあります。すべてはその日の天気次第。今回で20週目になります。

──あなたにとって「Fridays for Future」とは?
私たちが伝えたいのは、大人たちが子どもの未来を台無しにしてるということ。子どもにだって発言する権利はあるし、自然を救えるのは大人だけじゃない。これは私たちの未来、自然、私たちの星のためのストライキなんです。

──ストライキへの参加を考えている子どもたちに、アドバイスをお願いします。
勇気をもって! 誰だって自分の意見を発信できる。

Youth strike for climate
Photo by Jamie Tehonica

アレキサンドリア・ビラセナー(Alexandria Villasenor)13歳、米国・カリフォルニア

──気候変動を訴える活動に初めて参加したのはいつですか?
2018年、カリフォルニアの親戚のところにいたとき、パラダイスで山火事が起こりました。私は喘息もちなので、親戚が早めにニューヨークに送ってくれました。煙ですごく具合が悪くなってしまって。ニューヨークに帰ったあと、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)特別報告書を読んで、COP 24(第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議)にも注目していました。その会議でグレタがスピーチをしたんです。私は、各国の首脳が2030年までの温室効果ガス削減に同意するだろうと思っていました。でも彼らが同意しなかったので、すごく頭にきました。そこでCOP 24直後の12月14日金曜に、ニューヨークの国連本部ビルの前でストライキを始めたんです。

──13歳のあなたが、大人たちに対して事態の深刻さ、大きな変化の必要性を訴えていることに、驚かずにはいられません。環境保護アクティビストとして活動するなかで、苛立つこともあると思いますが、どのように向き合っていますか?
8週間前に初めてストライキをやったときは、〈アクティビスト〉の意味もわかっていませんでした。頭にきたから、グレタといっしょにストライキを始めただけです。それからいろんなことを学びました。アクティビストをしていれば、イライラすることも良いこともあります。SNSで気候変動の否定派から攻撃されたときはびっくりしました。彼らは「国連本部に行って、気候変動について教えてやる」とメッセージを送ってきたので、両親は心配していました。でも同時に、キャサリン・ヘイホー、マイケル・マン、ピーター・カルマスなどの気候科学者が、SNSで私を弁護してくれたんです。彼らが味方してくれて、すごく心強かった。ストライキに来てくれるひとは、大抵みんな協力的です。ある女性は、しばらく私のプラカードを持ってくれました。彼女は、生まれたばかりの娘が心配、といって泣き出してしまいました。そのとき私は、自分の活動が他のひとのためになる、と気づいたんです。国連の誰かが、私にヴィーガン・ブラウニーを届けてくれたこともあります。そんなニューヨークのひとたちが大好きです。

──気候変動を訴える学生ストライキは、世界中に広まっています。ここまで迅速に広まった理由は何でしょうか? また、それを見てどんな気持ちになりますか?
母と私は「3日ですべてが変わる」といつもいっています。そのとおりで、このムーブメントもあっというまに広まりました。数ヶ月後には、世界中の都市で数千人が参加することになると思います。気候変動の問題に国境は関係ないし、その解決策にも国境はありません。ひとつの国やいち部の地域だけの話ではないんです。これは地球全体の、人類の未来に関わる問題です。

このムーブメントで起きていることには、毎日驚かされます。すごく感情的になって、泣いたり笑ったり。ここまで素早く広まったのは、みんなが気候と天気の違いを理解しはじめたからだと思います。最近では、オーストラリアは熱波の影響で記録的な猛暑になり、ここニューヨークでも極渦が発生しています。これは天気ではなく気候の問題です。こういう異常気象によってみんな目を覚まし、問題に注目するようになりました。私は、もう遅すぎるんじゃないかっていつも不安ですが。

──アクティビズムへの参加を考えている若者には、何と伝えたいですか? 学校ストライキに参加できない学生は、どうすればこの活動を支持できるでしょう?
気候変動は私たちの世代が直面する最大の問題になる、と伝えたいです。気候変動によって、私たちの生活や働きかたは根本から変わってしまうでしょう。それから、世界には気候変動によって危険にさらされているひとが大勢いるということ。最後に、これは今の私たちにできるもっとも重要な活動です。私たちの多くはまだ投票権もないし、立候補もできません。私たちの将来に大きな影響を及ぼす問題について自分の意見を聞いてもらう唯一の方法は、アクティビストになることです。今すぐなれないなら、SNSでこのムーブメントを広めてください。つまり〈拡散〉です。周りのひとにSNSのネットワークで活動家の意見を広め、この問題や私たちの声を届けてください。

──あなたが望むのはどんな未来ですか? また、世界に向けてメッセージをお願いします。
「地球がこれからも住み続けられる星であってほしい」というのが私のメッセージです。これは、グレタがSNSで発信しているハッシュタグ〈#WhateverItTakes(何を犠牲にしても)〉と同じです。私たちは何を犠牲にしても、この星の気候変動を食い止めないといけない。今すぐ動き出さなければいけないんです。

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ヴァネッサ・ナケイト(Vanessa Nakate)22歳 ウガンダ・カンパラ

──最初に気候変動に関心を持ったのはいつですか?
2018年12月です。おじさんが20年前のウガンダの天候パターンについて、そしてそれがいかに変わったのかを説明してくれたんです。かつて1月は雨が多かったのに、今はほとんど降りません。気温上昇によって、最高気温も上がりました。これを聞いて、気候変動の問題に気づいたんです。活動家について調べるうちにグレタのことを知りました。それから、ストライキや気候変動対策を求める活動を始めようと決めたんです。

──具体的にはどんな活動を?
きょうだいを巻き込んでアクティビズムを始めました。私たちが気候変動の対策を求めないと、とみんなに話したんです。私たちは、手元にあった材料でプラカードをつくり、次の日に抗議を始めました。その日は日曜でしたが、金曜まで待てなかったんです。今すぐに始めたかったので。

──学生ストライキはすごい勢いで広まっていますが、これほど影響力が大きいのはなぜだと思いますか?
自分たちが求めるものを、ちゃんとわかってるから。みんなより良い未来のために行動してるんです。私たちはまだ若く、今行動を起こさなければ、気候変動に苦しめられるのは私たちです。私たちが愛する地球を守るのは私たちの責任です。活動がこんなに広まっているのはとてもうれしいです。ウガンダでも、この活動は学生のあいだで広まりつつあります。

──あなたにとって「Fridays for Future」とは?
これは私たちの未来への希望であり、私たちのメッセージを社会に、特にリーダーたちに届けるための手段。気候変動対策を求めるプラットフォームで、私たちみんなの故郷である地球を救うための活動です。

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ジーン・ヒンチリフ(Jean Hinchliff)15歳 オーストラリア・シドニー

──学校ストライキに参加したきっかけは? あなたの学校は協力的ですか?
2018年10月、〈School Strikes for Climate(SS4C)〉について知りました。このムーブメントの発足直後です。当時はまだ、メルボルンで最初のイベントが企画されたばかりでした。気候変動について何の対策も立てていないオーストラリア政府に憤りを感じて、すぐにメールを送ってこの活動に参加しました。私はインタビューやメディア露出から、公共施設への届け出、友人といっしょに350枚のポスターの貼り出し、当日の司会まで、全部こなしました。次のシドニーでのストライキでも中心的な役割を担っていますが、それと並行して、各国の参加者とも連絡を取り合っています。それから、今学期からは毎週金曜に半日ストライキをする予定です。すごく楽しみです。

──アクティビズムを始めて、いちばんうれしかった瞬間は?
ストライキ当日に取材を受けたときかな。集会が始まる10分くらい前に、みんなに背を向けて取材を受けていました。記者に話し終えて振り返ってみると、取材のあいだに、300人ほどだった参加者が3倍くらいに増えていたんです。圧倒されました。多くのひとが関心をもって来てくれたことに感激しました。

──今のオーストラリアの状況を教えてください。具体的にはどんな変化が必要でしょうか?
今のオーストラリアはひどい状況です。私たちは、記録的な猛暑だけでなく、あちこちで起きている山火事に悩まされています。それなのに、政府はまったく気にかけていない。政府はアダニ社の炭鉱(カーマイケル炭鉱。世界最大規模の炭鉱で、現時点では建設は始まっていない)の開発事業を進め、石炭を輸出しようと必死なんです。私たちの全国的な目標は、2030年までに化石燃料の使用を禁止して、再生可能エネルギーに完全に移行し、アダニの計画を中止させる(#stopadani)ことです。

──15歳のあなたが、授業を犠牲にして気候変動を訴える行動を起こさなくてはいけないなんて、おかしいですよね。
ほんとに、これほど多くの世界のリーダーたちが、気候変動による危機から目を背けているなんて信じられません。これは人類最大の危機なのに、それを隠そうとしている。私が未来のことを考えて、と政治家に呼びかけなきゃいけないのも、こんなにイライラしなくちゃいけないのも、おかしいですよね。

──そういうストレスや苛立ちには、どのように向き合っていますか?
活動によるストレスにどう対処するべきか、まだ模索中ですが、活動に携わる多くのひとの支えや情熱、若者が一致団結している姿のおかげで、私は正気を保っていられるんだと思います。

──あなたの世代は、前向きな変化を生み出すことができると思いますか?
もし私の世代が今、政権を握っていたら、気候変動はこれほど危機的な状況に陥っていなかったと思います。私たちには選挙権がないけど、世界的な規模で政治に影響を与えている。これは信じられないような快挙です。Z世代は〈#NeverAgain(マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件のあとにつくられた、銃規制を求めるハッシュタグ)〉運動から、今の大規模なストライキまで、もうすでに前向きな変化を生み出している。この流れは当分続くと思います。でも、私たちが政治的な力をもつ頃には、気候変動による危機を回避するには遅すぎる。だから私たちは、自分たちが政治的な力をもって前向きな変化を生み出せるようになるまで、何もせずに待ってるわけにはいきません。

──あなたが望むのはどんな未来ですか?
将来何がしたいかはまだわかりませんが、私は闘う目的がなくなるまで闘い続けます。今の世界は、理想には程遠い。若者が自分たちの信念をはっきりと示せば世界を変えられる、と私は確信しています。私たちの活動は必ず、有意義な気候変動対策のための転機になります。

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ホリー・ギリブランド(Holly Gillibrand)13歳 スコットランド・フォートウィリアム

──気候変動を訴えるアクティビズムに参加したきっかけは?
小さい頃からずっと自然に興味があって、少しずつ活動に参加するようになりました。家では庭に花を植えたり、池をつくったり、木を植えたりしていました。まず自分たちができることから始めたんです。それからもっと大きな活動を始めました。まず地元の店を周り、プラスチックのストローを使わないようにお願いしました。ストローは汚染の主な原因ではないけど、すぐに始められることだから。それから環境保護団体〈Extinction Rebellion〉の活動、気候変動を訴えるストライキ、動物愛護団体〈One Kind〉のキャンペーンもしています。

──学校ストライキはいつ始めたんですか?
学校をストライキするか、ここ数ヶ月ずっと悩んでいました。グレタや他の子が闘う姿をずっと見てきました。私は学校が好きだし、学ぶのも好きです。学校を休むなんて考えられなかったので、すぐには決められませんでした。学校ストライキを始めたのは、今から4週間前の1月11日。友だちや両親と参加しています。2月15日のストライキには、4つの町と都市が参加しますが、もっと参加者が増えてほしいです。子どもも参加できる活動なので。

──学校ストライキは、変化を生むきっかけになると思いますか?
学校ストライキには大きなパワーがあると思います。特に英国では、私たちの声はまだあまり届いてませんが、もっと参加者が増えれば、状況はきっと変わります。子どものストライキには、政府がそのうち対処するはず。大勢の子どもたちが学校を休み、抗議しているのを、放っておくわけにはいかないので。

──あなたにとって「Fridays for Future」とは?
これは、政府が気候変動による危機を、一刻を争う問題として扱うことを求める運動です。何もしないで、ただ座っておしゃべりしてる暇はありません。


日本でも「Fryday for Future(未来のための金曜日)」は始まろうとしている。2月22日(金)と3月15日(金)の15時から1時間、国会議事堂正門前にて気候変動デモが行なわれる。詳細は@FridaysFutureJPをチェック。

This article originally appeared on i-D UK.