faustine steinmetz spring/summer 17 at london fashion week

デニムのDNAを探求するファッション作家、フォスティン・スタインメッツ。彼女が最新コレクションで押し広げた“青”の可能性を見よ。

by Lynette Nylander
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28 September 2016, 2:57am

「『このレーベルが意味するものは一体なんなのか』——それを考えたのが、このコレクションの出発点になった。"デニムよ、永遠に"そして"アシッド的Levi's"がその答えだった」とフォスティン・スタインメッツは、彼女が愛してやまないデニムへのラブレターとして作られた2017年春夏コレクション発表会で、i-Dに語った。

デニムが持つ重要性、クロスオーバーの要素、そして実用主義者のユニフォームとして世界で認められているその存在感に魅了され続けているフォスティンは、このワークウェア素材を新たなレベルで再解釈している。アジアを端とする手染め織物技術イカットを用いたデニム地にSwarovskiクリスタルをちりばめて、そこに陰影を作り出すなどした。「アート作品のようなものだと考えています。このレーベルはデニムのレーベル。色んなことを試してみて良いのだと思いました」

発表会で特に目を引いたのは、会場に設置されたボックスにまるで彫刻のようにモデルたちが配された展示だった。スポットライトに照らされたモデルたちと、彼女たちの着る服は、静かに、高貴に、そして青く浮き上がって見えた。「コンテンポラリーアーティストのヴァネッサ・ビークロフトが作った「Sister Calender」と、コンセプチュアルアーティストのジョセフ・コスースの「One and Three Chairs」に感銘を受けました。私は"連続性"というものにとても魅かれるんです。だから、私の作品も、モデルたちに着てもらって、ビークロフトやコスース作品と同じように見せたかった。ショーという形式はどうにも好きじゃないんです。退屈だと思う。私は、座ってスケッチでデザインを考えるというようなことはしません。テキスタイルから作り上げていきたいので」

抽象的だけど理解できる。贅沢だけど身近に感じる。フォスティンは、不可能を可能にし、人類が現在もっとも身近に感じる素材に新しさを加えた、そして、デニムが今後持ちうる意味を改めて問いながら、この素材の未来をよりエキサイティングなものとして提案してみせた。ここ数年にわたり、彼女の存在はロンドンのファッションシーンでゆっくりと、しかし着実に認知されてきている。献身と情熱をもってひとつの素材の可能性を追求してきたフォスティン——今回の発表会は間違いなく彼女にとってブレイクのきっかけとなるものだった。

Credits


Text Lynette Nylander
Photography Mitchell Sams
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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