あっこゴリラ「リアルを直視した上でピースを構築したい」【離れても連帯Q&A】

〈離れても連帯〉シリーズ第28弾は、ラッパーのあっこゴリラが登場。自身の事務所を立ち上げたばかりの彼女が語る、"怒り"を否定する風潮やオススメの読書法について。

by AKKOGORILLA and Sogo Hiraiwa
|
27 April 2020, 10:00pm

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、日本ではいま、多くの文化施設が休業を強いられ、感染防止対策として、あるいは政府による“自粛の要請”によって。また「ステイ・ホーム」や「ソーシャル・ディスタンシング(距離をとること)」が求められ、人と人とのコミュニケーションはいまだかつてなく制限されています。

こうした中でわたしたちには何ができるのでしょうか。文化を維持するために、好きな人や場所を守るためには何が? 離ればなれであっても連帯するには? この"非日常"を忘れないためには? さまざまなジャンルの第一線で活躍している方々にアンケートを実施し、そのヒントを探ります。

今回はラッパーのあっこゴリラが登場。今年自身の事務所を立ち上げたばかりの彼女は、コロナ禍で大打撃を受けている音楽産業に対していま何を思うのか?

離れても連帯, KEEP-DISTANCE-IN-SOLODARITY

──新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今あなたが属している業界や産業はどんな打撃を受けていますか? 応援・支援するにはわたしたちに何ができるでしょう?

あっこ:音楽業界は充分な補償がない自粛要請により、たくさんのプレイヤーやライブハウス・クラブの運営が大打撃を受けています。「コロナが落ち着いたらライブしよう! 今はSTAYHOMEして耐えよう!」という声をよくききますが、STAYHOMEから解放されてやっと家を出れたとき、大半のライブハウス・クラブやレコーディングスタジオがなくなっているかもしれない。すでに潰れてしまったお店も少なくありません。

まず私たちが確実にできることは、好きな人や場所への支援/政府に対して補償を求め声をあげること。政治的な発言は"ネガティブ"にうつる呪縛が根深いですが、その実態は超絶にポジティブなアクションだと知ると視野が拡がるので、オススメです。リアルを直視した上でピースを構築したいです。

──自宅待機以降に新しく始めたこと、もしくはポジティブな影響・変化はありますか?

あっこ:大好きな哲学の勉強がはかどることと、瞑想というあらたな趣味を手に入れたこと!

──コロナのビフォー/アフターで、変化した自分の考え方や、社会への認識があれば教えてください。

あっこ:"怒り"そのものを否定する風潮の根深さ、そして、それはわたし自身のなかにもまだ微かに、しかし確実にあるものなのだと改めて気づき、ゾッとしたり、葛藤したり、解放したりする日々です。

──自宅隔離中の人に試してほしい、オススメの行動やコンテンツを教えてください。

あっこ:専門書など答えがあるもの/哲学など答えのないものを交互に読むと、脳が「楽しい」をキープできて飽きづらいからオススメです!

──2020年2月の自分に伝えたい・教えてあげたいことは?

あっこ:そのまんまでOK!

──コロナ禍で人間の「良い面」も「悪い面」も浮き彫りになりました。あなたが見聞きしたなかで、忘れたくないと思う、印象的な出来事やエピソードがあれば教えてください。

あっこ:ミュージシャンという肩書きを持つの人が次々と解雇された/ギターを背負って電車に乗ったらテロリスト扱いされた/和牛、マスク、家で踊ろう事件/声をあげなかったらなかったことにされていた数々/そんな中でポジティブなアクションをし続ける人たち/毎日誰かの誕生日だから営業をつづけるお花屋さん/経営ヤバイのに「体調大丈夫? おまけつけるよ!」と気遣いをしてくれる行きつけのタイ料理屋の店長……挙げ出したらキリがないけど、人間超嫌い超好きの振り子に揺さぶられながら生きるのは今にはじまったことではなく年中無休デフォなので、いつも通りそんな毎日をデコるように曲を書いています。

──今の気持ち・気分を音楽で表すとしたら?

あっこ:マラウイの子供たちの歌がききたいです。

──コロナ禍が落ち着いた後、日本の社会にはどう変わっていってほしいですか?

あっこ:個人が尊重され、ひとりひとりが当事者であると胸をはれるような社会にしたいです。

Twitter:@akko_happy_b Instagram:@akkogorilla

離れても連帯

Special Thank Kissomaru Shimamura

Tagged:
Rap
AKKOGORILLA
COVID-19