(sic)boyについて知っておくべき10のこと

オルタナティブ、エモ、ラウドロック、そしてJ-Rockとヒップホップの融合という際立った個性、豊かな表現力、独自の世界観で幅広いオーディエンスに支持される新鋭アーティスト(sic)boyについて気になった10のこと。

by Tetsuro Wada; photos by Koichiro Iwamoto
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30 September 2020, 8:00am

Soundcloudで公開された楽曲が話題を呼び、活動スタート後わずか1年で160万再生を突破。2019年に釈迦坊主プロデュース曲「Hype's」でさらに注目を集め、2020年2月にはトラックメーカー/プロデューサーのKMを迎えたEP『(sic)'s sense』、続いてシングル「Akuma Emoji」をリリース、J-Rockとヒップホップの融合という(sic)boyのオリジナルスタイルを更なる高みへと導いた。

注目度は高まるばかりだったなかでのコロナ禍、リリースパーティーの中止を経て、7月に発表した「Heaven's Drive feat.vividbooy」は、リリースから1ヶ月でYouTube再生回数60万再生、サブスク合計再生数は200万超え。堂々と2020年の夏に輝くサマーアンセムとなった。

待望の1stアルバム『CHAOS TAPE』のリリースも決定し、本日9月30日に先行配信シングル「Ghost of U」をリリースする。日々進化するその姿から目を離せない(sic)boyについて知っておきたい10のこと。

1.ヒーローはHYDE

「僕が音楽活動を始めるきっかけになった人だし、不動のロックスターです。HYDEさんはあれだけのキャリアがあるのに、新しい曲を聴いていても常に新しいことに目を向けているのがすごいです。最近歌が上手くなっていると自分で言っているのを聞いて、「うわ、すごいな」と思いました。Bring Me The Horizonの日本公演のオープニングアクトがHYDEさんだったんですけど、引けを取らないし。美しいイメージを保ちつつもタフさも感じさせますし、そこに憧れますね。HYDEさん自身も先行するロックスターたちに挑み続けていて、国内外問わずに評価されているのはめちゃくちゃすごいことだなと思います」

2.アイメイクは(sic)boyになるためのスイッチ

「アイメイクは自分の中では譲れないポイント。他の箇所はナチュラルでも全然いいんですけど、アイメイクだけは気にしていて、カート・コバーン、ビリー・ジョー・アームストロング含め僕の中のロックスター像で目元を黒く塗りつぶすのが憧れがあって。そういう存在に近づきたいという気持ちの現れかもしれないです。自分でメイクするのってすごい難しいんですよね。やり方は全部独学で、パンクとかロックのメイクって普通の美しくするメイクとはまた違うと思うので。ライブ前に(sic)boyになるためのスイッチが目元のメイクで盛りがちになっちゃいます (笑)。 どんどん目元だけ濃くなっていくけど、気合入りますね。

今はK-POPとかの影響もあり男性がマニキュア含めメイクするって理解が深まってきてると思うんですけど、自分が初めてネイルしたときは、まだ今みたいな状況じゃなくて、ネイルサロンに行く度胸もなくて、自分でやってガタガタになっちゃってました。結局自分でまだやっているので、サロンデビューしたいんですけどね。使ってるのはドラッグストアで売っている普通のマニキュアで、中々乾かないから大変です。すぐどっかについちゃう(笑)。

新たなチャレンジはエクステ。メンズエクステってウルフカットにするために数束つけるとかが普通みたいですけど、自分は60束くらいつけていて、結構時間かかったんですけどやりたいことだったんで嬉しいです。髪は元々伸ばしたかったんですけど、よくブリーチするので髪質が弱くなっちゃって伸ばすのは難しいんですよ。今回のMVのタイミングに合わせてやりたかったのでよかったです」

3. 妖怪好きは「ゲゲゲの鬼太郎」の影響

「幼稚園くらいからずっと絵を描くのが好きで、チラシの裏とか何にでも描いてましたね。水木しげる先生がすごく好きで、調布にある鬼太郎茶屋に行くくらいでした。当時『墓場鬼太郎』がTVでやってた影響で、漫画も文庫版とかで再販されていて、感銘を受けて鬼太郎の絵を描いてました。体に染みついてるから今でもすぐ描けますよ。妖怪も好きだったんですよね。ゴシックぽいのを日本で解釈すると妖怪なのかなと思って。がしゃどくろっていう、めっちゃでかい髑髏の妖怪がいて、すごいかっこいいんですよ。今観ても鬼太郎とか妖怪には惹かれます。妖怪って日本独自のものだから、いつか曲にできたらなって思いますね。漫画だとケロロ軍曹も好きでした。SF色も強くて」

4.好きなブランドはドクターマーチン一択

「めちゃくちゃマーチンが好きで、スニーカーは買っても1〜2回しか履かないくらいです。一番自分のスタイルに合うのはドクターマーチン。ゴツい靴が好きなのもあるんですけど、今日履いているものも3回くらい買い替えているのかな。服は黒メインが多いですね」

5.フェイバリットはマリリン・マンソンのバンドTシャツ

「バンTはめちゃくちゃ好きで、数えきれないくらい持ってます。古着屋とかも行くし渋谷にあるブリッツっていうバンドTシャツをたくさん置いているショップがあって、そこで最近My Chemical RomanceのTシャツを買いました。でも最近値段が上がっているのがちょっと辛いですね。Travis ScottやA$AP Rocky、Lil Uzi Vertとかの影響でラッパーがバンドTシャツを着るのも普通になってるから、ドレッドヘアでSlipknotのTシャツ着てるファンの人とかも普通にいますよね。1番好きなのはマリリン・マンソンの2003年くらいのTシャツですかね。黒地に黄色のマンソンとロゴのやつで、G-Dragonが着てたんですよね。あとSlipknotのTシャツをオークションサイトで買ったことがあって、その出品者に「実はもっと持ってたりしないですか?」って聞いたことがあったんですよ。そしたら色も褪せてて穴も空いてて着れないくらいのTシャツがありますって言われて、買ったこともありました。本来出回らないやつをゲットしちゃいました。

Tシャツは色が褪せてるくらいのが好きなんですよね。もう1つお気に入りはKISSの2000年代前半のTシャツで、いい味が出てるんですよ。それはシカゴのほうに住んでいるおじさんからもらったやつ。おじさんは身長が180cmくらいあって、当時は恰幅のいい体型だったから、めちゃくちゃサイズが大きいんです。それも調子いい。おじさんは日本に帰国するたびにTシャツを5枚くらい持って帰ってくれるんですよね。Van HalenとかDeep PurpleのTシャツももらったな」

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6.プロデューサーのKMのことは最初は怖い人だと思っていた

「ちょうど去年の今頃初めて会って、ずっと一緒に制作を続けてきたんですけど、初対面の時は結構緊張していましたね。ちょっとギャングっぽい人なのかなと想像していたんですけど、音楽に対する姿勢含め想像とはいい意味で違いました。何回か会って制作していく内に、いろんな音楽の話とか作る曲の話とかを深くするようになりました。楽曲のデモの状態から最終的に完成するまでのKMさんとの過程が楽しみで、自分の曲なのに自分の曲じゃなくなるみたいで、一緒にできるプロデューサーさんがいるのはSoundCloudでタイプビートを拾ってきたときとは全然違うなと思いますね。相談相手みたいになってもらって、悩んでる時に話聞いてもらったり。恥ずかしいな(笑)」

7.緊急事態宣言の時は

「映画観たりドラマ観たりしてましたね。あと「Heaven's Drive」の制作もしていたのと、今日リリースされた新曲「Ghost of U」はその時にはトラックが上がってきてました。最終的に2バースめを増やして、ギターソロも入れたりしたんですけど。自粛期間は結構伸び伸びと制作ができましたね。リリースパーティーができなかったフラストレーションも自分の中にあって、どうしてなんだろうと思いつつも、KMさんもスタッフともグッと我慢したのを覚えてますね」

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8.「Heaven's Drive」の反響には自分が一番びっくりしている

「リリースして毎日再生回数が伸びていったので、自分が一番びっくりしていますね。堂々としたいつもりだったんですけど、チームみんなびっくりしてます。ビデオも完成がギリギリだったし、なんでこんなに反響があるのか僕が一番知りたいですね(笑)。 でも嬉しいし何よりちょっと自信が付きましたね、アルバムにも自信はあるんですけど、「Heaven's Drive」でもう一歩前に進めたというか」

9.カラオケの十八番はラルクアンシエルの「虹」

「カラオケは大好きでよく行くんですけど、「虹」は難しいなと思いながらよく歌ってます。自分の曲も入ってるんですけど、絶対歌わないですね(笑)。でも今度1人で歌ってみようかな……なぜかトラックもKMさんのバキバキの音のまま入ってるので。友達と行っても好みは分かれるんですけど、みんなレッチリは好きですね。歌詞を頑張って追って、「Can't Stop」と「Around The World」を歌いますね。レッチリの時はみんな脱いでます」

10. アルバム『CHAOS TAPE』は色々なことにチャレンジした作品

「前作のEPよりもちょっとアクの強い作品になっているのかな。チャレンジしているし、自分の好きなことをできるだけできるように我儘に作りました。「Heaven's Drive」みたいなキャッチーな曲も入ってるし、自信作ですね。悪い意味でのCHAOS=混沌ということではなくて、ジャケット観てもらえればわかるように割れている中にもキラキラしているものがあるという感じです。いろんな感情を表現できるのが自分の武器だと思っているので、それを詰め込めたのではないかと思ってます」

11.  おまけ

「タイムスリップできるならカート・コバーンを生で観たいですね。レディングでのライブとかいいなと思うので、当時に行って色々なライブを観てみたいです。結局は、治安のいい現代が好きですけど」

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