マルセロ・ブロンについて知っておくべき10のこと

世界を股にかけ、マルチに活躍するデザイナーのマルセロ・ブロン。今回、自身のブランド「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」の3ヶ月限定ポップアップ・ストアのオープンを記念し、3年ぶりに来日。店舗に足を運び、東京・渋谷の<コンタクト>ではDJイベントを開催するなど、疾風怒濤の毎日を送っている。

by Aya Tsuchii
|
05 April 2017, 3:40am

1. 地元パタゴニアが大好き
「アルゼンチンの南部に位置する、パタゴニア出身なんだ。ちょっと前には家も建てたよ。大自然に囲まれた素晴らしい立地なんだ。ベースはミラノだけど、年に4回はアルゼンチンに帰ってるね」

2. 幼少期はポップミュージックが好きだった
「小さい頃からダンスが好きだった。成長するとともに、パーティに行くようになってね。Stingが大好きだった。アルゼンチンのポップアーティストやdepressed modeも聞いてたね。僕にとってのアイコンだった。僕が幼い頃、ポップミュージックは、今と違ってもっと面白いバンドがたくさんいたんだ。The PoliceやThe Cureとかね。マイリー・サイラスやレディ・ガガといった今のポップミュージシャンとは全く違ったんだ」

3.DJを始めたきっかけは……
「長いあいだPRで働いていて、パーティパーティーをオーガナイズしていたんだ。当時、多くのDJが様々な音楽をランダムに流していて、なんだか僕のテイストと合わなかったんだ。ある日、PradaのPRをしていた友達とイベントの計画を立てていたとき、ハウスパーティのようなパーティを、クラブハウスでしようと思いついた。自分たちでDJをして、僕たちが好きな音楽を流すんだ! ってね」

Photo by Wataru Fukaya

4. リアリティTVにも出演予定
「今年、『Pechino Express』っていうイタリアのリアリティTVに参加するんだ。10組のカップルがお金なしのサバイバルゲームをする番組で、650kmの道のりを進んでいくんだけど、ときにはジャングルで寝泊まりしたり、知らない村で、知らない人の家を訪ねて泊まらせてもらったりするんだ。リタイアしなければ、1ヶ月くらい続くかな。番組のプロデューサーを知っているんだけど、とても賢くてクールなんだ。それに今シーズンから、番組のイメージが(今までのコマーシャルな感じから)ちょっと尖った雰囲気に変わるんだ。人選もファション界の人や、興味深い人たちを集めていて、楽しみだよ」

5. 自然が大好き
「僕の出身地であるパタゴニアは、美しくてパワフルな自然が溢れているんだ。それもあって自然が好きだね。僕が建てた家の近くには山と草原しかなくて、鳥のさえずりが聞こえる。とても綺麗な場所だよ。僕の音楽はジャンルでいうとエレクトロが多いけれど、自然から影響を受けているんだ。精神的でディープな音や、サウスアフリカンなビートの曲を入れたりしているよ」

6. ブランドロゴはパタゴニアの伝承印
「ロゴに使用しているパタゴニア・クロスは、パタゴニアで古くから伝わるサインなんだ。宇宙につながる鍵だと言われている。そして、山が湖に反映している絵でもあるんだ。僕はデザインを使って、僕のルーツやストーリーを伝えたいと思っているからね」

7. デザイナーという認識はない
「僕はデザインの方法を知らないんだ。アイデアやリサーチをして、コンセプトをデザイナーに話し、デザインを起こしてもらっているんだ。デザイナーと呼ばれることに抵抗はないけど、自分で自分をデザイナーとは思っていないかな」

8. デザインプロセスは、アルゼンチン×〇〇
「僕のルーツであるアルゼンチンのシンボルや自然をもとに、ヘビーメタルやゴシック、日本の伝統(忍者など)、スペース・カウボーイなど、全く違う事柄をミックスするのが好きなんだ。動物が好きだから、動物のモチーフもけっこう使うね。僕は好きなものを形にしている、つまりこのブランドは僕自身のようなもの。僕のルーツやストーリーを伝えたいと思ってはじめたし。僕にとってファションはみんなとつながるためのもの。たとえば、Tシャツではグラフィックを使って、僕の物語をみんなに伝えていたりね」

9. ファッション=楽しむもの
「僕にとって音楽はすべて。音楽なしでは生きていけない。本当に音楽が好きなんだ。起きたらまず音楽を聴くことから1日をはじめるよ。たとえば、夜は小瀬村晶の曲を聴いたりね。彼の音楽は本当に素晴らしい。ベンジャミン・クレメンタインの曲も聴くね。テクノに限定するわけではなく、純粋に美しい音楽が好きだ。ファッションは、毎日着るためのものでしょう。だから、シリアスなものではなく、楽しむものなんだよ。ゲームにみたいに、プレイフルにね」

10. 今の瞬間をシェアしたい
「今はインターネットやSNSで世界中とつながることができる。それで、僕は自分のネットワークを築いて、国境を越えて音楽や服をシェアしてきた。ネットだけではなく、色々な国で出会った人に会ったり、新しい人に出会ったり、たくさんの人と一緒に同じ瞬間を楽しみたいね。僕はいたって普通の人間で、特別でもなんでもない。DJやファッションを通じてこれからも世界中とつながっていきたい」

@marceloburlon

Credits


Photography Hiromu Kameyama
Text Aya Tsuchii

Tagged:
fashion interviews
10 things
marcelo burlon
designer interview