Photography CG Watkins Styling Riku Oshima for Niløs 2017AW

CG WATKINSが手がけたNiløs 2017AW

JULIUSの新レーベル、NILøS(ニルズ)の今季ヴィジュアルを手がけたのはフォトグラファーのCG Watkins。

by Youji Kuze
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24 October 2017, 12:15pm

Photography CG Watkins Styling Riku Oshima for Niløs 2017AW

堀川達郎が手がけるファッションブランド、JULIUSを擁するサードストーンから新レーベルとして2015年にスタートした NILøSが、今シーズンのイメージヴィジュアルを公開した。フォトグラファーのCG Watkinsが撮影を手がけたこのヴィジュアルには、廃墟に夜な夜な集う若者たちのようなモデルが服をまとっており、スクワットパーティの退廃的なムードが漂う。

Photography CG Watkins Styling Riku Oshima for Niløs 2017AW

ブランド名は、ラテン語で無を意味するnil、空集合を表す記号のø、そして英語で複数形を意味するsをつなげた、すなわち無の集合体 [Non Ism Line øf Self]に由来している。そこへ着る者自身のアイデンティティが投影されることによって初めて、0から1へ、それぞれのスタイルが完成する、というコンセプトだ。ファッションを切り口にしながらも音楽やカルチャーといった、ストリートシーンに根ざしたアイテムを提案、グラフィカルなロゴプリントの入ったビッグシルエットのTシャツ、フーディーなどを展開しているのものこのブランドの特徴だ。

Photography CG Watkins Styling Riku Oshima for Niløs 2017AW

インスピレーションは、2000年代にイギリスで発生したクラブミュージックのジャンル、「グライム」や「ダブステップ」などのベースミュージックにみられる極端な重低音やサウンドシステム。そしてそれらムーブメントの初期の混沌とした創造性だ。堀川は、初期のダブステップを代表するレーベルのスカルディスコと、グライム、ダンスホールレゲエ、ダブを融合させたアーティスト、The Bug などから多大な影響を受けたという。コレクションテーマの「ブレインスクワット」には、ヨーロッパにおけるスクワット(不法定住・無断占拠)カルチャーの精神性も含まれている。単なる不法行為の枠を超えたある種の抗議活動であり、時にサボタージュや表現行為の一種を意味する。人種やジャンルを超えてダブステップとグライムが境目が曖昧になっていった流れとは対照的に、アメリカを中心に分断されつつあるこの世界に向けて、これは堀川なりのスクワットなのだろう。

Photography CG Watkins Styling Riku Oshima for Niløs 2017AW
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