ashley williams spring/summer 17 at london fashion week

リバー・フェニックスが環境保全に寄せる思いを綴った言葉、そして彼のフリンジ、90年代シネマ——トニー・ホーネッカーが80年代ティーンのベッドルームを再現したセットにAshley Williamsの世界が炸裂した。

by Charlotte Gush
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28 September 2016, 2:25pm

「クールな人にクールな服を」——それが、2017年春夏コレクションのショーでアシュリー・ウィリアムズが見せたテーマだった。80年代ティーンの部屋をイメージして舞台美術作家のトニー・ホーネッカー(Tony Hornecker)が作ったセットに、i-Dでも表紙を飾ったアジョワ・アボアーやフェルナンダ・リー率いるストリートキャストのモデルが次々とランウェイへと登場した。モデルたちが着た服はいずれも「特別な日にだけ着たい」と女の子が誰しも思うエブリデイクローズだった。

「実際に着ることができる服を作ろうと思ったとき、"毎日したいけど、わざわざ毎日はしたくない格好"というアイデアに行き着いたの」とデザイナーのアシュリー・ウィリアムズはショーのバックステージで語ってくれた。ビーズタッセルで象られたブラトップ付きロングスリーブTシャツドレス、グレーのチェックやイエローのフローラルプリントが配された80年代調ボクシースカートやパンツスーツ、フリルのタイが付いたシャツドレス、「First Born(初めての子ども)」というスローガンが配されたニットやパーカー、グラフィックプリントが鮮やかなパフスリーブのカクテルドレス、そしてゆったりしたシルエットのデニムダンガリーなどが、そんなアイデアから生まれた。グレッグ・アラキ監督が1995年に発表した映画『ドゥーム・ジェネレーション』のキャラクターたちを彷彿とさせる、エイリアンの目のような形のサングラスや、大きな準宝石のジュエリー、太めのバックルベルト、ダブルバックルのサンダルなどが、それらのルックスに合わせられていた。

俳優としてスターの地位を確立していたリバー・フェニックスが1990年のアースデイに寄せたエッセイの一文が、ショー終了後に観客へ手渡された。そのエッセイは、リバーが書いた曲「Betraying Mother」の歌詞の引用で始まる。アシュリー・ウィリアムズは今回のコレクションのインスピレーションを、リバー・フェニックスが持っていたティーン特有の生真面目さと、彼が着ていたアイコニックなフリンジから得たと語った。会場で配られたショーノートには、リバー・フェニックスの言葉が他にもいくつか引用されており、そこにはセクシュアリティに関する考察や、ヘレン、アシュリーなどの名前も登場する。「昔からなんとなくヘレンやアシュリーっていう名前が好きなんだ。なんでだろう、ずっと一緒にいたいような、すごく身近に感じる名前なんだ」という言葉、そして「自分の信条に沿っていないものはやらない」という有名な発言が、そこには書かれていた。

80年代後期や90年第初期、そしてフィル・コリンズの音楽なども今季のコレクションに影響を与えたという。ショーでは、モデルのひとりがアームチェアに座ってひたすらジョン・ウォーターズ監督の『シリアル・ママ』を観ているという演出がなされていたが、こんなに素敵な服を着ていたら、家になどこもらず、どんどん外へ出るべき!

Credits


Text Charlotte Gush
Photography Eleanor Hardwick
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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