グレタ・ガーウィグの初監督作『レディ・バード / Lady Bird』公開が待ちきれない

グレタ・ガーウィグの監督デビュー作『レディ・バード / Lady Bird』の予告編映像が公開。走る車からシアーシャ・ローナンが飛び降りるという爆笑映像は必見。

|
07 November 2017, 3:42am

This article was originally published by i-D UK.

走る車のなか、母親から「あなたなんか牢屋に送られてしまえばいいのに」と言われたら、あなたならどうする? 「ファック・オフ」って言い返す? 両手で耳を塞ぎ、お気に入りの映画の曲を大声で歌って聞こえないフリでもする? それとも、車から飛び降りる? 『レディ・バード / Lady Bird』の予告編映像で、シアーシャ・ローナンが演じる役は、車から飛び降りることを選んでいる。劇的であまりに自虐的にすぎるような気もするが、なにしろこれが面白い。

思春期の少女の微妙な心理を描いた作品に数多く出演し、いまや青春映画の女王となっている女優のグレタ・ガーウィグ。『レディ・バード / Lady Bird』はガーウィグによる監督デビュー作だ。この映画は学校卒業前に少女が初体験を済ませられるか、という青春映画の定番プロットにしがみつくことはしない。彼女自身が共同脚本として参加し、主演もこなした『フランシス・ハ』では親友とのぐちゃぐちゃな関係を描き出し、『ミス・アメリカ』では大学生活の驚くべき退屈さを体現していたガーウィグ。彼女の絶妙なコメディセンスは、ハリウッドの甘すぎる青春映画に毒されたわたしたちをデトックスしてくれるかのよう。

『レディ・バード / Lady Bird』は、ローナン演じる"レディ・バード"を中心に描かれた物語だ。レディ・バード(主人公が自分でつけたあだ名)は悩める高校生で、サクラメントで退屈な青春を過ごしている。実力以上の大学に行きたいと願い、進学相談員たちは一様に頼りにならず、理想からは程遠いシチュエーションで初体験を終える。そのうえ、母親(ローリー・メトカーフ)との関係も最悪。母親との関係について、彼女はこの世の高校生の99%と同じことを感じている——ママは全然わかってくれないと。本当は、ママだけが唯一この世で理解してくれている存在などとは知る由もない(そこも99%同じだ)。

全編を見られるのは11月12日(日本公開未定)。その日を、この笑える予告編を見て心待ちにするとしよう。

関連記事 グレタ・ガーウィグが語る、10代をサバイブする10のヒント