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女性写真家のパイオニア、山沢栄子 約25年ぶりの大回顧展が開催

女性写真家のパイオニア、山沢栄子の約25年ぶりとなる大規模回顧展「山沢栄子 私の現代」が東京都写真美術館で開催中。代表作の抽象写真シリーズ〈What I Am Doing〉を中心に約140点が展示されている。2020年1月26日(日)まで。

by i-D Japan
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03 December 2019, 8:00am

生誕120年を迎える女性写真家のパイオニア、山沢栄子の大規模回顧展「山沢栄子 私の現代」が東京都写真美術館で開催されている。

山沢栄子は1899年大阪に生まれ、1920年代のアメリカで写真を学び、1930年代から半世紀以上にわたり活躍した、日本における女性写真家の先駆者だ。当初はポートレートの撮影を主な仕事としていたが、晩年には抽象絵画のような作品を制作。なかでもカラー写真による色鮮やかな作品群は、当時の日本において先駆的な表現であった。

今回の「山沢栄子 私の現代」展では、1970-80年代に手がけたカラーとモノクロによる抽象写真シリーズ〈What I Am Doing〉を中心に、抽象表現の原点を示す1960年代の写真集、戦前の活動を伝えるポートレートや関連資料など約140点を展示。写真による造形の実験を重ねることで、独自の芸術表現に到達した山沢栄子の歩みを辿る。

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《コンソェロ・カネガ女史(写真家)》 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

作家としての集大成ともいえる〈What I Am Doing〉は特に必見だ。写真による造形の実験を重ね続けた山沢がたどり着いたこの「抽象(アブストラクト)写真」シリーズは、野菜や果物、レンガや石、さらには自身の過去の作品や写真機材など身近な素材をモチーフにして、彫刻家のように構築的な画面をつくりだしている。

また、本展では山沢作品に加えて、TOPコレクションから、アルフレッド・スティーグリッツやポール・ストランドらの作品も加えて紹介し、1920年代以降のアメリカ近代写真の状況と山沢への影響を探る。

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《What I Am Doing No. 70》1980(プリント1986)年 銀色素漂白方式印画(チバクローム) 大阪中之島美術館蔵

「山沢栄子 私の現代」
Eiko Yamazawa: What I Am Doing
2019年11月12日(火)- 2020年1月26日(日)

ギャラリートーク
展覧会担当学芸員によるギャラリートーク/手話通訳つきギャラリートーク
2019年12月6日※、20日(金) 14:00-
2020年1月3日、17日(金) 14:00-
※12 月 6 日(金)は手話通訳つきで行ないます。
本展チケット(当日有効)をご持参のうえ、3 階展示室入口にお集まりください。

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