「光」の探求者 ダン・フレイヴィンの個展

2月1日からエスパス ルイ・ヴィトン 東京では、アメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィン(1933-1996)の未公開作品を集めた展示を行なっている。

by Yuuji Ozeki
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06 February 2017, 10:24am

"MONUMENT" FOR V. TATLIN 1967 Set of 7 white fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton.

現在エスパス ルイ・ヴィトン 東京では、ダン・フレイヴィンの個展が開催されている。

本エキシビションは、現代アートに特化した20世紀の作品をあつかう芸術機関フォンダシオン ルイ・ヴィトンによるディレクションのもと、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京と世界で活動する各エスパスでの「Hors-les-murs(壁を越えて)」プロジェクトの一環として企画された。

ニューヨークのコロンビア大学で美術史を学び、さまざまな芸術的技法や材料についての知識を身につけたダン・フレイヴィンは、工業的に加工された材料の使用、基本形の連続と反復させる手法でミニマリスト運動の主唱者として、芸術媒体に「光」を使用することの探究に生涯を捧げたアーティストだ。1961年から1963年にかけて制作した、8枚の四角いキャンバスに電球と蛍光灯を取りつけたこの一連の作品『Icons (イコン)』シリーズで初めて「光」を使用。その才能を開花させたのち、45度の角度で壁に取り付けられたゴールドの着色蛍光管が発する長い1本の光の帯──『The Diagonal of May 25, 1963 (1963年5月25日の斜め線)』を発表している。フレイヴィンの作品は、素材である「光」を宗教的な解釈から脱却を図った、本質的に「状況的」なものとして「光」それ自体がその存在を表すものを兼ねた、純文学的なモダニズムである。彼はそれ以降、4種類のサイズと10種類の色(青・緑・ピンク・黄・赤・紫外線、そして4種類の白)の既製品の蛍光灯のみを素材として、これらを改造したり、装飾を加えたりすることは一切せず、限られた材料を様々に配置した作品を生み出し続けた。

本エキシビションでは、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵するコレクションの中から、彼の作風が飛躍を遂げた1960年代から1970年代にかけての7作品を紹介。そこには光の相互作用によって昇華された感覚的な空間体験の世界が広がっている。

UNTITLED (TO ALEX AND NIKKI) 1987 Set of 8 fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton.

ダン・フレイヴィン 展
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2017年2月1日-9月3日
開館時間: 12:00-20:00
入場無料
問い合わせ先:0120-00-1854

Credits


Text Yuuji Ozeki 
All Images ©︎ADAGP,Paris 2017

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