88risingの新たなディーヴァ:中国出身のR&Bスター レクシー・リウ

『ブレード・ランナー』風の最新MVが公開。

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jun 28 2018, 8:47am

Image courtesy of Lexie Liu

「人はいつだって愛がいかにゲームかっていうことを言ってきたでしょ」と19歳の中国人ポップスターであるレクシー・リウ(Lexie Liu)はi-Dに話す。「要は、この曲はそういう感情を現代風に表現したもの。愛によって魔法にかけられて、あらゆる感覚を失って、自分が現実にいるのか仮想世界にいるのかわからなくなるみたいなね」

付き合いたてのころ、恋人がまるで想像が作り出した幻のように感じる儚い時間。車をメタファーに用いた彼女のニュー・シングル「Like A Mercedes」を閉じ込めておくにはおそらくそれが究極の瞬間だろう。 ユエン・シェイ(Yuen Hsieh)が監督したミュージック・ビデオではこのアイデアがさらに一歩進んだところで表現されており、楽しそうなデートシーンからはじまるMVは、たちまちサイバーパンクなテレビゲームの映像へと切り替わり、視聴者を困惑させる。ネオンの霞や見事な緑のウィッグも登場するし、地元のコンビニまでのキュートな小旅行もあれば、VRの映像も豊富で、英語と中国語の便利なカラオケ用の歌詞も表示されている。

「〈Like A Mercedes〉では自由に表現し、新しいサウンドを探求することができた。みんなと共有できることが本当に楽しみ」とレクシー・リウは語っている。ヴァースをもとに判断するなら、新しいサウンドには心地のよいスケルチや低音のパーカッションも含まれている。このうえなくセクシー(メルセデスのようにやる/おかしくなるほど私に乗らせて)で、コーラスでは中国語と英語を継ぎ目なく歌い上げる彼女のバイリンガルぶりが発揮されている。

母国の中国ではすでに名の知れた存在だった彼女が世界で注目されるようになったのは、韓国のタレント発掘番組「K-pop Star 5」で4位を獲得したのがきっかけだった。彼女はその後、母国のインディー・レーベルに留まるために、韓国のメジャー・レーベルから持ちかけられた契約オファーを断った。数年後には彼女がカヴァーしたチャーリー・プースとセレーナ・ゴメスの「We Don’t Talk Anymore」が約900万回再生を記録することとなり、どちらにせよ彼女にバックアップなど必要がなかったことを証明してみせた。

彼女がついにニューヨークのレーベル〈88rising〉と契約を結んだというニュースには興奮が隠せない。はじめて彼女の挑発的なサウンドが言葉の壁を超え、世界中の音楽ファンのもとに届けられるのだ。私たちは彼らが彼女に夢中になることを確信している。レクシー・リウから目を離さないで!

This article originally appeared on i-D UK.