Courtesy of Prada

無限リサイクルが可能に カルト的人気を誇るプラダのナイロンが新素材へ

Pradaは新プロジェクト〈Re-Nylon〉で、リサイクルナイロンへの2021年までの完全移行を表明。素材の品質に影響を及ぼすことなく無限にリサイクルできる再生ナイロン糸、ECONYL®(エコニール)を採用した。

by Alim Kheraj; translated by Ai Nakayama
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08 July 2019, 7:50am

Courtesy of Prada

いかにエコロジカル・フットプリント(人間がどれだけ自然環境に依存しているかを示す指標)を減らすかということが、ファッションブランドの喫緊の課題となっているなかで、Pradaはリサイクルナイロンの新プロジェクトを立ち上げた。2018年秋冬コレクションでミウッチャ・プラダがナイロンバッグを復活させて以来、ナイロンは再びPradaを象徴する素材となっており、今回のプロジェクトの意義は大きい。

〈Re-Nylon〉と名付けられた新プロジェクトは、先立ってのファーフリー宣言同様、Pradaのサステイナビリティへの取り組みの一環だ。今後Pradaのクラシックバッグの素材は、ECONYL(エコニール)という、海洋プラスチックゴミや漁網、繊維廃棄物をリサイクル、精製してつくられる新素材へと移行する。プレスリリースによると、「脱重合、再重合のプロセス」を通して、繊維は質を保ったまま無限に繰り返しリサイクルされるという。これぞ真の〈一生モノのファッション〉だ。

〈Re-Nylon〉コレクションで展開されるのは、ベルトバッグ、ショルダーバッグ、トートバッグ、ダッフルバッグ、そしてPradaを象徴するバッグパック2種。細部にいたるまで全て環境に優しい素材が使用されている。またPradaは、同コレクションの収益のいちぶを、サステイナブルな環境に関連するプロジェクトへ寄付すると表明している。すばらしい取り組みだ。

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Pradaは2021年末までにヴァージンナイロンからエコニールへ移行することで、サステイナビリティの向上に努めることを約束した。「本プロジェクトは、責任あるビジネスを進めていくためのブランドの継続的な努力を強調するものです」とPradaグループのマーケティング・コミュニケーション部門トップ、ロレンツォ・ベルテッリは語る。「本コレクションは環境保護への貢献につながるものであり、新たな資源を使わずして商品を製造することが可能になるのです」

先述の「脱重合、再重合のプロセス」が気になる、というかたは、同コレクションのためにPradaがナショナルジオグラフィックと共同制作した5本の映像シリーズをチェックしてほしい。本シリーズでは、リサイクルプラスチックやその他の素材が、どのようにエコニールに生まれ変わるのかが紹介されている。

エピソード1では、女優のボニー・ライト(Bonnie Wright)と、ナショナルジオグラフィックの探検家でクリエイティブ・コンサヴェーショニスト(自然保護活動家)のアッシャー・ジェイ(Asher Jay)が、エコニールの供給源のひとつ、アリゾナ州フェニックスのカーペット施設を訪れている。

シリーズはこちらから視聴可能だ。

This article originally appeared on i-D UK.