Image via Sony Pictures Classics/Alessio Bolzoni

心の居場所を感じる。クィアが選ぶ映画&ドラマシリーズ 8選

ロマンスだけではない、人との深い繋がりや社会の現状について学べるLGBTQ+の映画を紹介

by Saki yamada
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28 June 2022, 3:00am

Image via Sony Pictures Classics/Alessio Bolzoni

多様なセクシュアリティの視点から描かれる映画やドラマシリーズ。そのストーリーは彼らのカルチャーやロマンスはもちろん、より深い、人との繋がりをテーマにしていることが多い。

シスジェンダーや異性愛という特定の概念にとらわれず、人間関係や社会の現状についてもっと自由に見つめ直すことができる。そして誰もが心の居場所を感じられる作品を、i-D読者でありクィアである8名がシェアしてくれた。

『モーリス』

「絵が美しく、ファッションも素敵なイギリス映画。当時の時代背景やカルチャーの設定など、勉強になります。恋愛のドキドキも、切なさもみんなが共感できるような内容だと思います。主人公の2人が同性だけど恋愛感情を持っているという微妙な距離感が間接的に伝わってくるので、ナチュラルに観ることができます。そういう表現が好きです」

Ken 22歳 モデル

『ハートストッパー』

「この映画に出会ったとき、自分が高校生の時に見たかったと思いました。そうしたらもっと勇気を持って、いろいろなことに挑戦できたり、自分のセクシャリティについて考えることができたかもと思いました。

最近のクィア映画はポジティブに描かれていることが多く、クィアでいることの喜びを感じられるのですごくいいと思います。それと同時に辛い体験を観ることもできて、LGBTQ+の人が何をされたら嫌なのか、知るキッカケにもなります。もっといろいろな人にクィア映画を見て欲しいと思います」

Yuma Kardasian 26歳 販売員、YouTuber

『お嬢さん』

「女性同士の恋愛は描かれているのですが、クィア映画と呼べるのかわからないくらい、意識させない描写。今の言葉を借りて言うと、ジェンダーロール、ジェンダー規範、階級など、様々な逸脱が描かれた韓国映画です。普段、女性同士の恋愛映画を観るとき、ファンタジーっぽさを感じます。「女性同士でこんな恋愛やセックスはしないのに!?」と突っ込みながら鑑賞することが多いです(笑)」

Honoka Yamasaki 24歳 ダンサー、ライター

『BPM ビート・パー・ミニット』

「90年代のパリを舞台にした、エイズ撲滅運動についての映画。90年代にティーンだった自分にとって、懐かしさ、愛、ドラマ、政治が詰まった映画です。

数十年前まで、ゲイやトランスジェンダー、LGBTQIA+がコメディや悪として描かれるだけでした。最近はその傾向も改善されて、自分たちのコミュニティが”普通”だと思える作品が多いように感じます。『シッツ・クリーク』や『モダンファミリー』などのテレビ番組もオススメです。日本のメディアにも、今後もっと多様性が出てくることを期待しています」

Kosmic Sans ヴィジュアル・エンターテイナー

『Lの世界』

「少し古いTVドラマなので良くない部分もたくさんありますが、レズビアンドラマのクラシックです。昔は悪い人のように描かれていたジェンダーマイノリティですが、最近は良くなった気がします。ただクィアの登場人物がクィアであること以外、彼らの性格について描かれることが少ないです。もっと彼らをクィアであること以外の視点から描いたドラマや映画が増えるといいです」

Emmanuelle Gedin ソフトウェアエンジニア、モデル、DJ

『POSE/ポーズ』

「このドラマシリーズは、ストレートな人々に「ジェンダーマイノリティを主流の社会に適合させましょう」と啓蒙するのではなく、アンダーグラウンドで巻き起こるクィアの人々のサバイバルを描いています。そして、私たちクィアは、どのようにして生き残ることができるか。一般の人々が理解していないこの文化を、クィアの人々がどれほど悲惨で堕落しているのかを示すための光景として、彼らのサバイバルを描くこともしていません。

現実では何千人ものクィアが、コミュニティとの繋がりや安心感、人生に立ち向かう勇気を持とうと苦労しています。その中で、こういった人物像を見せてくれる『POSE』に、とても感謝しています」

ロウイツブン 26歳 会社経営、アマチュアのキックボクサー

『君の名前で僕を呼んで』

「ジェンダーマイノリティが主人公の恋愛映画は、”特殊な存在・普通とは違う存在”のように描かれることが多いと思います。この映画は同性愛を描いていますが、普通の青春ドラマとして、感動できる作品です」

Riku 27歳 Creative Studio REINGのプランナー

『ブロークバック・マウンテン』

「アメリカ西部ワイオミングのブロークバック・マウンテンで出会った男性2人の20年に及ぶ恋愛を描いています。生前この2人は一緒にいることができませんでした。この映画は同性同士の愛が社会の中では容易でないこと、愛があれば相手に伝えるべきということ、自分の人生に悔いを残すべきではないということを教えてくれました。役者も非常に繊細な演技をしていると思います」

チョウ・ブンヒ 28歳 グラフィックデザイナー

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