Z世代は「不満を抱えたまま働き続けるよりも仕事を辞める」 最新調査で明らかに

人生は、やりたくない仕事をやり続けるにはあまりにも短すぎる。

by Douglas Greenwood
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13 May 2022, 3:00am

仕事は、資本主義社会の現代の生活におけるグロテスクで避けられないものだ。私たちは食べ、家賃を払い、思い切り楽しむために働く。さらに今は、必要最低限で生き延びるためにもっと我慢を強いられる。このシステムが破綻していることは、私たち全員が知っている。しかし、元気の出るニュースもある。それはZ世代が自分を最優先する、ということだ。〈Business Insider〉に掲載された、人材サービス企業ランスタッドによる最新の調査で、若い世代は不満を抱えたまま仕事を続けるよりも、危険な環境でスタッフを馬車馬のようにこき使う上司に見切りをつけ、すぐ辞める傾向にあることが明らかになった。

純資産数十億ドルの企業を反労働組合のコンサルタントやゼロ時間契約へと導いた、団塊世代の〈笑って耐えろ〉の精神は、正式に過去のものとなった。就職や就労には多くの妥協が必要だという考えはもはや時代遅れだ。ランスタッドの調査によると、Z世代とミレニアル世代の56%が、私生活の妨げになるくらいなら仕事を辞めるか、そもそも社会や環境にまつわる方針に問題がある企業には就職しないと回答した。

ランスタッドのCEOサンダー・ヴァント・ノールデンデは、「若者は全身全霊で仕事に打ち込みたいと願っています。それが雇用主を選ぶ際は個人的価値観を妥協しないという決意に現れているのです」と述べた。これは一体どういう意味なのか? ひとつは、力関係が変わったということだ。これは個人というより世代全体の変化で、集団としての思考の変化が雇用主を覚醒させつつある。自分の条件に合う人材が見つからないなら、信念を変えるべきは自分のほうなのだ。

最近TikTokをチェックしているなら、接客・サービス業のユーザーが上司に退職を告げる動画を見かけたことがあるだろう。@Avathynneが今年1月に投稿した動画には、Subwayの上司に「クソみたいな扱いを受けた」彼女が、同僚に見守られながら電話で退職を伝える様子が映っている。

パンデミック中の時間外労働によるサービス業従事者への負担は、搾取の蔓延を生み出した。倉庫や食品生産工場は、第一波時のアウトブレイクの主な発生源となった。その後世界が少しずつ日常を取り戻すなか、接客業従事者が最前線に立たされ、特に英国では外食支援策〈Eat Out to Help Out〉によって感染が急速に広がった。

ここで強調したいのは、前述の職種を誰もやりたがらないという話ではなく、この世代が1)このような仕事は基本的に割りに合わず、2)精神的にも身体的にもずっと楽な仕事より給料が安いという事実に気づいたということだ。では、スタッフに生活賃金を支払い、十分な有給休暇、休日、疾病手当を与え、労働組合の結成を阻止しようとあれこれ手を尽くさなければ、幸せで生産性の高い従業員が生まれるのだろうか。人間を〈クソみたいに〉扱えば、結果は目に見えている。もちろん、長期にわたる過労と低賃金によって、生活費の支払いや家族の世話のために今の仕事を続けざるをえないひとも多い。だからこそ、誰もが生活していくのに十分な給料をもらえるように、労働環境と賃金の向上を求めて闘うべきなのだ。

この世界のパンデミック疲れ、各地での紛争、気候危機を加速させている要因はひとつではない。人生は、やりたくない仕事をやり続けるにはあまりにも短すぎる。同時に、節約や自分のライフスタイルに投資するための搾取的でない手段を探すこと(これこそがOnlyFansブームの原因だろう)にも注目が集まっている。さらにありがたいことに、幸福と満足が今や私たちの最優先事項となった。それを獲得するためなら闘いもいとわない。必要最小限を甘受する時代は終わった。最後にノールデンデ氏の言葉を借りれば、「企業は社員を呼び込み、持続的に雇用するためのアプローチを見直す必要があります。そうでなければ、熾烈な競争に直面することになるでしょう」

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