イーストアジアを代表する存在になりたい。ジャスティーン・メイ ベットコンに関する10のこと

リアリティーショーへの出演で世界に名前が知れ渡ったフィリピン系アイコンモデル、その素顔に迫る。

by Anais
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24 September 2020, 7:00am

インスタグラムではフォロワー数40.3万人超え、今最も注目されているフィリピン系モデルのジャスティーン・メイ ベットコン(Justine Mae Biticon)。米人気リアリティー番組「America's Next Top Model」では惜しくも選考に落ちたことによって退会を余儀なくされたが、そんなことで彼女は自身のキャリアチャンスを逃すようなことはしなかった。持ち前の行動力と人々を惹きつける類まれなセンスは、同世代や同じルーツを持つ者に勇気と希望をもたらしたのだ。そんなアップカミングなジャスティーンを知るための10のこと。

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
JACKET AND TROUSERS JEREMY WILLARD. HAT JIMMY PAUL.
Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
JACKET AND TROUSERS JEREMY WILLARD. HAT JIMMY PAUL. SHOES DOLCE & GABBANA.

1. 生粋の.LA・ヴァレーガール

フィリピン人の母親を持つジャスティーンは、ロサンゼルスのヴァレー(Valley)で育つ。「私は典型的なValley Girlだよ」。幼少期からフィギュアスケートをはじめ、その他にも多くのスポーツに打ち込んできたジャスティーン。アスレチックでスポーティなトムボーイなスタイルに、服は黒色やバギーなフォルムばかり着ていたという。「まさか自分がモデルになるなんて思ってもいなかった。思春期を迎えた頃から、私の人生が一気に変化したことは面白かったかな」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
TOP SERPENTI. DRESS MARINA LEIGH ATELIER. SHOES UNIF.

2. モデルになるきっかけは叔母さんたちと親友

母親からは外科医になるように言われていたらしい。「アジア系の両親は子供を医療分野で働かせたがるんだよね。でも私は小さい頃からその道を歩まないって、なんとなくわかっていた。アウトゴーイングで、喧しいし、注意散漫、とにかく叫びまくっていた子供だった」。そんな彼女がモデルになることを考えたきっかけは、叔母と同級生だ。「ママがフィリピンでモデルをやっていたこともあって、”モデル”という仕事を意識しはじめたの。しかも、背が低めの家系の母方の叔母たちには、いつも会うたびに私はどんどん背が高くなっていくし、綺麗だからモデルになるべきって言われてきた」。 もうひとつのきっかけは高校時代。「インスタに#ootdって具合に毎日のコーデを、顔を隠して載せていた。アメリカンアパレルのスカートとか履いたり。そんな時に親友の一人が私を見て、とても綺麗だし背も高いから、撮ってあげるって。それをインスタにアップしはじめたらLikeやDMの嵐。ちょうどその時かな、今後のキャリアとして真剣にモデルを考え始めた瞬間は」。

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
COAT ANNAKIKI. SKIRT I LOVE PRETTY. SHOES STUART WEITZMAN.

3. キャリアスタートは、ナイキの撮影。

ジャスティーンの最初の大きな仕事は、スポーツが大好きな彼女にぴったりの案件だった。「ナイキのキャスティングをやっているんだけど、是非参加してほしいってDMがきたの。当時付き合っていた彼氏には反対されたけど、結局行って。300人ものオーディションの中から選考に通過したの」そこから彼女の本格的なモデルキャリアはスタートする。「ナイキのキャンペーンで行った香港も、私にとって初の海外撮影! 沢山のものを見ることができたし、一番印象的な経験だった。ちなみに香港に反対していた彼氏を連れて行ったんだけど、掌を返したように、最高!って喜んでいたよ。私としては謝罪の一言ぐらい聞きたかったけど(笑)」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
COAT ANNAKIKI. SKIRT I LOVE PRETTY.

4. 「America's Next Top Model」に出演!

「ANTM」シーズン23に出演するも、最初の敗退者に選ばれてしまったジャスティーン。しかし、出演からは多くを学んでいた。「忍耐、他人に親切でいること、そして機が熟した時、物事は動くということを学んだ」さらには、ドラマへの出演自体にというよりも、同じ出演者の女の子たちから多くを学んだと話す。「女性として強くいること、女性である自分を神聖に感じることの大切さとか。番組出演を通して、私はとても強くなったよ。とてもタフな経験だった」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
JACKET AND TROUSERS JEREMY WILLARD.

5. ファッションスタイルは「着るか、着ないか」

誰もがそうであるように、ジャスティーンも高校に入る前はゴスだったり、トムボーイな服を着たり様々なフェーズを通ってきた。しかし、そんな彼女が心から恋したファッションスタイルはNikeといったスポーツブランドやストリートなスタイルだった。「ゴルティエ(JEAN PAUL GAULTIER)にもどハマりしたし。私の今現在のスタイルには、これまで通過してきたフェーズの要素が混ざっていて、その日のムードで変わっていくの。すごくセクシーかトムボーイ。一切服を着ないか、たくさん重ね着するかみたいにね。両極端かも!」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
JACKET AND TROUSERS JEREMY WILLARD. SHOES MARGIELA.

6. ダークでゴス、セクシーなトムボーイ

オールタイムベストなブランドはゴルティエの名をあげる彼女が、現在ハマり中なのはベルギーの女性デザイナー。「アン・ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の服がとても好き。彼女は女性の体を賛美するような美しいピースを作る天才で、その服を着ることによってその女性自身をアートに昇華させるの。基本、黒で、ダークでフェミニティな世界観、そしてセクシー。あとはディオン・リー(Dion Lee)やヘイン ソ(Hyein Seo)もすごく好き」やはり、ダークなモード&ゴスは彼女のルーツの中でも欠かせない要素なのだろう。

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
JACKET AND TROUSERS JEREMY WILLARD. HAT JIMMY PAUL.

7. 今一番ご執着な食べ物はカレーの「ココイチ」?

女性らしい体の中で一際美しい腹筋がトレードマークな彼女だが、今一番ハマっている食べ物がなんと日本のカレーチェーン店「CoCo壱番屋」なのだから驚き。「友達の家の近くにあって、今週はもう4回も食べた(笑)」普段は、基本的にはアジアンフード中心の食生活だそうだ。「フィリピンのソウルフード、ルンピアやディヌグアン、ロンガニーサは自分でも作るよ。LAでもたくさんある韓国や日本食も好き!」。体型維持のために特別なワークアウトは特にしていない(!)という。「むしろ、ワークアウト的な運動って嫌いかも(笑)腹筋は子供の頃からずっと入っているし、ずっと続けているフィギュアスケートの効果かも。 カーブス(炭水化物)や砂糖の摂取は控えているけど、アイスクリームはやめられないよね。最近はカーブスの代わりにターキーとか鶏肉や魚を食べるようにしてる。ペスカタリアンを目指して、最終的にはベジタリアンになれたらいいなと思っているの。ヘルシーになるだけでなく環境にもいいからね」

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COAT SERPENTI. SKIRT LIONNE. SHOES JIMMY CHOO.

8. キモラ・リー・シモンズがロールモデル

アジア系モデルとして活躍する中で彼女は様々なことを考える。特に、ロールモデルについて質問されるたびに感じること。「いつも答えるのが難しい。何故なら当時私の容姿に似たフィリピーノ系モデルはいなかったし、モードの世界で活躍していたアジア系モデルは日本人や韓国人、中国人といったイーストアジアンだったから」。唯一、その中で一番自分に近いと感じたのが、同じ鼻のカタチやダークなスキントーンを持つキモラ・リー・シモンズだったという。「ANTM」のインタビューでも話していたことだが、今後は様々なレプリゼンテーションが増えるべきだと語る。「当時、ルーシー・リューとデヴォン青木がメディアのいわゆる”アジア人代表”、私はいつもアジア人というだけでいつも二人のどちらかに似ていると言われた。まったくといっていいほど全然似てないのに。数年経った今でもアジア人は進出しきれていないと思う。映画『クレイジー・リッチ!』の成功も、アジア人にスポットライトがようやく当たった瞬間ではあったけど、私たちの機会はあまりにも少なすぎる。今ならKIKO MIZUHARAとか、尊敬する同じアジア系モデルの名前を前よりは少なからず挙げることができるけど、状況は未だに変わらない。もう2020年だからね、アジアそれぞれの人種や国のレプリゼンテーションがもっと世界的に見られるようになるべき。そうなれば、自分と同じ見た目の誰かをロールモデルにすることができるはずだから」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
TOP SERPENTI. DRESS MARINA LEIGH ATELIER. SHOES UNIF.

9. コロナ渦は刺繍と自分磨きに大忙し

「もちろん、パンデミック当初は、撮影がほぼ全部中止になったし、他のモデルたちも同じ。でも悪いことだけではなくて、肌も髪もマインドの状態だって良い感じ。自分自身を省みて問題を解決する良いタイミングだった。それに、趣味の編み物とか、マリー・アントワネット的な感じのヴィクトリアンな刺繍の襟をQuarantine中に作ったり。そういうロマンティックなデザインにすごく惹かれるし、関連する本も結構読んだの。何事も適当にするのではなく、しっかり勉強しながらやるのが好き。例えば、モデルだったら、まずはファッションの歴史を調べたり、誰かとそれについて話して知識を向上させる、といった具合にね」どうやらパワーウーマン・ジャスティーンには、自粛中も暇はないようだ。

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
COAT SERPENTI. SKIRT LIONNE. SHOES JIMMY CHOO.
Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
DRESS I LOVE PRETTY

10. 人生の展望は? ビヨンセの言葉を借りると「幸せになること」

そんなパワフルなジャスティーンに今後の展望を聞くと、ZOOMの向こうでビヨンセの「Pretty Hurts」のMVを身振り手振りで「to be…happy」と言ってくれたが、それ以上に勿論挑戦したいことがあると言う。「最近はクリエイティブディレクターという仕事にも興味を持っていて、その方向性も視野に入れてる。だけど、私の人生の目標は自分以外の人々を助けるということ。自分が何かをする過程で、他者を助けられるようになりたい。モデルというだけでなく、祖国・フィリピンのレプリゼンテーションを、コミュニティを代表できるような存在でありたいと思うの」

Justine Biticon, America's Next Top Model, asia models, i-D Japan
DRESS I LOVE PRETTY

Starring Justine Biticon @justinemaebiticon
Photographer and stylist Kaitlyn Vitug @kaitlynvitug
Hair and Make-up Jayme Kavanaugh @jaymekav

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