Image credits (L-R): Frank Micelotta/Getty Images; Jo Hale/Getty Images; Jo Hale/Getty Images.

アヴリル・ラヴィーンのアイコニックなルック7選

ネクタイからカモフラージュ柄、ストライプ、タータンチェックまで、ポップパンクのレジェンド、アヴリルの印象的なルックを振り返る。

by Frankie Dunn; translated by Nozomi Otaki
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25 August 2021, 12:49am

Image credits (L-R): Frank Micelotta/Getty Images; Jo Hale/Getty Images; Jo Hale/Getty Images.

世界が初めてアヴリル・ラヴィーンに出会ったのは、彼女が17歳のときだった。モールで暴れ回るMVが印象的なデビューシングル『Complicated』だ。のちのポップパンクのレジェンドとそのバンドメンバーたちは、モールの警備員からスナックを盗み、バカげた格好をして、盗んだミニSUVを乗り回す。2002年、アヴリルと彼女のエモ・アクセサリー、恐れ知らずな態度は、まさに音楽業界の家父長制の壁をぶち壊そうとしていた。そんな彼女を象徴するルックを紹介する。

17-year-old Avril Lavigne wearing camo pants, a tank top and loose tie in a crowded lowkey red carpet photo
Photo by Frank Micelotta / Getty Images

2002年 MTVビデオミュージックアワード

これぞアヴリル、というルックだ。歴史的名盤となったデビューアルバム『Let Go』をリリースした2002年6月からわずか2ヶ月後、彼女はニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールに、『Complicated』のMVと同じような服装で登場した。ゆるめたネクタイと白のタンクトップだ。

上の写真では、そのふたつを腰ばきしたカモフラージュパンツとスケートシューズに合わせている。両腕を覆うのはスタッズブレスレット、リストバンド、そして性的に不適切な意味合いがあるとしてフロリダのある高校で禁止されたという〈シャグバンド〉だ。さらに愛国精神の現れか、もしくはただのお守りなのか、彼女はタイにカナダ国旗のピンをつけて授賞式に出席。この年、アヴリルはアシャンティとジョン・メイヤーを打ち負かし、最優秀新人アーティストビデオ賞を受賞した。

Avril Lavigne performing at KIIS FM's 2002 Jingle Ball
Photo by SGranitz/WireImage

2002年 ジングルボールでのパフォーマンス

ロサンゼルスのラジオ局KIIS FMが毎年12月に主催するこのコンサートには、その年の最もホットなアーティストが集結する。2002年の出演者リストには、アヴリル・ラヴィーン、デスティニーズ・チャイルド、マライア・キャリー、ジャスティン・ティンバーレイクなど、そうそうたるミュージシャンが名を連ねた。

普段のグラフィックTシャツはふさわしくないと考えたのか、アヴリルはDickiesの黒のアシンメトリーのクロップドトップスに黒のパンツ、白地に赤い星柄のレザーベルトという出で立ちで登場した。スカルとクロスボーンのチェーンネックレスの他に注目すべきアイテムは、〈CAUTION: BIOHAZARD(バイオハザード警告)〉と書かれた四角いベルトバックルだ。クリスマスパーティー史上、最もエッジィなアクセサリーだ。

Avril Lavigne with her ROCK ON jacket on the 2003 Grammy Awards red carpet
Photo by Lester Cohen / WireImage

2003年 グラミー賞でのステートメント

グラミーの複数部門(「I'm With You」で最優秀楽曲賞と最優秀女性ポップヴォーカルパフォーマンス賞、「Losing Grip」で最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞)にノミネートされ、大ヒットシングル「Sk8er Boi」のパフォーマンスを行なったアヴリル。マディソン・スクエア・ガーデンの観客の目は、19歳の彼女に釘づけになった。

当然、彼女はこの場を何らかのステートメントを発表する機会として活用した。バンドメンバーとフォーマルな装いで到着したアヴリルは、記者の前でダクトテープで書かれた〈ROCK ON〉というメッセージを披露。ドレスコードを彼女なりに解釈し、スカルとクロスボーンのベルト、シンプルな黒のコンバース、レインボーネイルを合わせた。超(ポップ)パンクなルックだ。

Avril Lavigne performing in 2003 wearing a red T-shirt and yellow tinted glasses
Photo by Jeff Kravitz / FilmMagic Inc.

2003年 MTVアイコン METALLICAライブのサウンドチェック

2000年代前半、MTVは伝説のアーティストをフィーチャーする特別番組を始めた。当時の人気ミュージシャンが、そのアイコンのヒット曲をカバーする番組で、もちろんアヴリルもゲストに呼ばれた。KOЯN、LIMP BIZKIT、SUM 41、そしてなぜかスヌープ・ドッグとともに、アヴリルは「ビッグにロックする小さな女性」と上から目線で紹介され、METALLICAの「Fuel」の見事なカバーを披露した。 

ラインストーンで〈METALLICA〉と書かれた黒のタンクトップに着替える前、彼女はサウンドチェックにキラールックで登場。チェーン付きのバギージーンズ、チェッカーボードのVans、カナダの町フォートシンプソンのプロモーションTシャツ、そして(超クールな)イエローレンズの50年代風キャットアイサングラスだ。ムードボードに載せるべき1枚だ。

Avril Lavigne in 2003, sitting cross-legged backstage at a show in London wearing striped pink and black socks
Photo by Jo Hale / Getty Images

2004年 ライブ前のバックステージ

このアヴリルがどこにいるのか、わかるひとは少ないだろう。〈21世紀で最もアルバムが売れたカナダ人アーティスト〉である彼女が座っているのは、ノースロンドン、カムデンにあるパブのバックヤード。セカンドアルバム『Under My Skin』のリリースを間近に控えていた当時、アヴリルのチームの誰かが、30数年前にパンクが生まれた場所で、シークレットのファンクラブライブをやる絶好の機会だと考えたらしい。 

当時BABYSHAMBLESやRAZORLIGHTのお気に入りだったこのパブ〈The Camden Monarch〉では、その後2008年にエイミー・ワインハウスがDJセットを持ち込んで再オープンパーティーを開催するまで、こんなに盛り上がりを見せるイベントは行われなかった。アヴリルはパンツのジッパーでパンクのルーツを提示し、ピンクと黒のストライプソックスで内なるエモを表現。いかにもカムデらしいドクターマーチンも、染めたばかりのシーンガール風ツートーンヘアにマッチしている。

Avril Lavigne wearing tartan on stage in 2004
Photo by SGranitz / WireImage

2004年 ラジオ番組『On Air with Ryan Seacrest』でのライブ

パンツはどこまでなら下げられる? アヴリルはスタッズとジッパーがあしらわれたタータンチェックのパンツで、ローライズの限界に挑戦。濃いめのスモーキーアイ、スカル柄のベビードールのようなTシャツ、(当時はイケてたらしい)ビーチサンダルという出で立ちで、彼女は『On Air with Ryan Seacrest』のライブ中に拳を突き上げた。ブロンドヘアのボリュームから判断するに、彼女は古き良き2000年代初頭のクリンプヘアをつくるためにエクステをつけていたのだろう。

Avril Lavigne walks with Deryck Whibley in Central Park, 2004
Photo by Arnaldo Magnani / Getty Images

2004年 セントラルパーク、デリック・ウィブリーとのデート

ニューヨークのセントラルパークで、新しいボーイフレンド、SUM 41のフロントマンで同じくカナダ人のデリック・ウィブリーと散歩を楽しむアヴリル。おなじみのスタッズやジッパー、安全ピンだらけのHot Topic(※米国の大手チェーン店)風ルックに、ドクターマーチンとストライプのロングマフラーを合わせている。エモモード全開のスタイルだ。

すでにこの2年前に知り合っていたふたりは(「彼とは初めて会った日にイチャついた」とアヴリルは『Rolling Stone』に語っている)、2004年まで関係を公にすることはなかった。数年後、ふたりは伝統的な式を挙げて結婚するも、4年後に離婚。その後アヴリルはブロディ・ジェンナーとの短い交際のあと、NICKELBACKのチャド・クルーガーと結婚し、再び離婚してテキサスの億万長者フィリップ・サロフィムと交際。

2021年になった今、アヴリルはトニー・ホークとTikTok動画を制作したり、ウィロー・スミスのニューアルバムに参加するなど、再び私たちの前に姿を現している。彼女のスモーキーアイとオールブラックのワードローブは今も変わらない。これぞ真のアイコンだ。

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