Photo by Scott Gries/ImageDirect, Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images and Sylvain Gaboury/FilmMagic

クリスティーナ・アギレラのアイコニックなルック7選

ディズニー出身のティーンのアイドルからセクシーなポップスターへと生まれ変わった、クリスティーナのファッション変遷を振り返る。

by Zoë Kendall; translated by Nozomi Otaki
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01 October 2021, 3:19am

Photo by Scott Gries/ImageDirect, Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images and Sylvain Gaboury/FilmMagic

Y2Kポップスを代表するクリスティーナ・アギレラ。力強いベルティング発声と象徴的なメリスマ(※ひとつの音節に複数の音譜を当てはめること)で知られる米国生まれのシンガーソングライターは、現代のポップミュージックでも並外れた、すぐにそれとわかる声の持ち主だ。

1998年に映画『ムーラン』の主題歌「Reflection」でデビューして以来、クリスティーナは永遠の名曲「Genie in a Bottle」やカルチャー全般に大きな影響を与えた「Dirrty」、聖歌のような「Beautiful」など、ミレニアル世代が愛してやまないアイコニックな楽曲を世に送り出してきた。さらにクリスティーナは、「Come on Over」のクロップトップや魅惑的なボディアート、アルバム『Stripped』期のマイクロミニスカートやレザーチャップスなど、2000年代を象徴するY2Kルックを披露してきたファッショニスタでもある。

クリスティーナの音楽的なスタイル、先進的な芸術性、プライベートファッションは、マイリー・サイラスからデュア・リパまで、現代のポップスターにも今なお影響を与え続けている。そんな彼女のセルフタイトル・デビューアルバムの発売22周年を記念して、アイコニックなスタイルを振り返る。

1999年 「Genie in a Bottle」ミュージックビデオ

『ムーラン』の主題歌「Reflection」でデビューした後、TV番組『ミッキーマウスクラブ』出身の彼女は、1999年6月リリースの「Genie in a Bottle」で突如としてティーンポップシーンに現れた。同シングルはビルボードホット100の首位に輝き、その年の夏の代表曲となった。「Genie in a Bottle」は千年紀の変わり目のポップミュージックのサウンドを形づくり、今なおこの時代を象徴する名曲であり続けている。

MVも楽曲と同様にアイコニックだ。カリフォルニアのマリブで撮影されたこのビデオには、クリスティーナと友人たちが砂の上を転げ回り、コンバーチブルを乗り回し、ビーチでたき火を楽しむ様子が映し出される。この曲に欠かせないダンスブレイクで、クリスティーナはオレンジのカーゴパンツ、ダンスに合わせて揺れ動く魅惑的なビーズトップスという、特に印象深いルックを披露した。

2000年 「Come On Over Baby」ミュージックビデオ

「Genie in a Bottle」のスマッシュヒットに続き、同じくセルフタイトル・デビューアルバムに収録された2曲のシングルも、見事1位を獲得した。それが「What a Girl Wants」と「Come On Over Baby」だ。後者のMVは当時流行した単色SFチックな映像美術を取り入れ、駆け出し時代のクリスティーナを象徴するルックが数多く登場する。なかでも最も印象的なのが、セクシーなホルタートップ、レースアップパンツ、ビジューを散りばめたボディアート、まばゆいフューシャピンクのエクステというオールホワイトルックだ。

christina aguilera holding her grammy award and wearing a versace butterfly dress 2000
Photo by Scott Gries/ImageDirect

2000年 グラミー賞授賞式

1999年のリリース後、その時代を象徴するアンセム「Come on Over Baby」や「What a Girl Wants」を収録したクリスティーナのデビューアルバムは、8回のプラチナディスク認定を達成した。本作は商業的成功を収めただけでなく、批評家からも高く評価された。

リリースの翌年、クリスティーナはグラミー賞最優秀新人賞を受賞。授賞式で他のアーティストを出し抜くため、彼女はVersace 1999年春夏コレクションのシルバーのチェーンドレスを着用した。このルックは〈バタフライドレス〉と呼ばれ、約20年後の第63回グラミー賞授賞式でデュア・リパがオマージュを捧げた

christina-aguilera posing in a cutout dress and exposed thong at the mtv vmas 2000
Photo by Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images

2000年 MTVビデオ・ミュージックアワード

始まり以来、音楽業界を代表する数々の型破り(かつアイコニック)なレッドカーペットルック発表の場となってきたMTVビデオ・ミュージックアワード。ミレニアムもその例外ではない。2000年のMTVビデオ・ミュージックアワードには、Sean Jeanを着用したジェニファー・ロペスとパフ・ダディファートリムのゼブラ柄ドレスをまとったアリーヤセクシーなレザールックのDESTINY'S CHILDが出席した。

クリスティーナも、同じくグラマーでセクシーなファッションで授賞式に現れた。大胆なカットアウトから当時一世を風靡したTバックがのぞくグリッタードレスだ。その夜、クリスティーナはブリトニー・スピアーズとともにMTVのステージに登場。2003年のマドンナ、ブリトニー、クリスティーナ、ミッシー・エリオットによるパフォーマンスに次ぐアイコニックな瞬間となった。

2001年 「Lady Marmalade」ミュージックビデオ

クリスティーナのレーベルが、彼女の「Lady Marmalade」カバーへの参加に反対していたことはご存知だろうか。当時絶大な影響力を誇ったパフォーマー(リル・キム、マイア、ピンク、ミッシー・エリオット、クリスティーナ)が集結したこの映画『ムーラン・ルージュ』の主題歌は、ラジオ放送だけで首位を独占し、その年を象徴する1曲となった。

この伝説のコラボのMVは、もちろん曲と同じくアイコニックだ。『ムーラン・ルージュ』風のキャバレーを舞台に、バーレスクのヘアメイクと衣装に身を包んだ4人が映し出される。クリスティーナはスパンコールをあしらったサテンのコルセットに、同素材の真っ赤なグローブとアイシャドウ、パステルカラーのメッシュの入った縮れ毛というスタイルで登場した。

2002年 「Dirrty」ミュージックビデオ

これぞまさに〈文化の変わり目〉だ。2002年、クリスティーナは2ndアルバム『Stripped』とリードシングル「Dirrty」で再びヒットチャートに返り咲いた。このシングルはビルボードホット100で最高記録42位と成績は振るわなかったものの、そのMVは最も物議を醸した、忘れられない重要作のひとつとして歴史に刻まれた。

デヴィッド・ラシャペルが監督を務めた本作で、クリスティーナはビキニにマイクロミニスカート、そして彼女のトレードマークとなったレザーチャップという出で立ちで、アンダーグラウンドなクラブでボクシングをし、踊り回り、バイクで駆け抜ける。この「Dirrty」とアイコニックな衣装によって、クリスティーナは少女めいた子ども向けのキャラクターを捨て去ると同時に、21世紀のポップスターとしてのイメージを再定義することとなった。

christina aguilera posing in a miniskirt with her hand in her pocket on the vmas red carpet 2002
Photo by Sylvain Gaboury/FilmMagic

2002年 MTVビデオ・ミュージックアワード

「Dirrty」から何か学べるものがあるとすれば、それはクリスティーナの『Stripped』期のスタイルはローライズのマイクロミニスカートが全てだった、ということだ。アイコニックなMVはいうまでもなく、この時期のクリスティーナのファッションは、まさに〈Y2Kの中のY2K〉だった。すなわちレッドカーペットハット(中折れ帽やキャスケットなど)、ポインテッドトウブーツ(定番はクロップドパンツとの組み合わせ)、Ed Hardyのアイテムを取り入れたバイカー風スタイル、そして外せないのが羨ましいほど多種多様な夜遊び用トップスのコレクションだ。

上の写真は、他でもない2002年のMTVビデオ・ミュージックアワードで、スカーフトップスに先のとがったレースアップブーツ、キャスケット、コンパクトなデニムミニスカートという、彼女の『Stripped』期を象徴するレッドカーペットルックを披露したクリスティーナ。セクシーなポップスターに生まれ変わったクイーンにふさわしい、まさしく〈ダーティ〉なルックだ。

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