ステファン・アシュプールについて知っておくべき10のこと

昨年の夏には渋谷・円山町に初の路面店をオープン、そして今年4月にパリで発表したコレクションを東京で披露した、ステファン・アシュプール率いるPIGALLE。クリエイティブ集団・PAIN O'CHOKOLATの一員であり、音楽やパリのナイトライフを盛り上げ、ビジネスにおいても手腕を発揮するステファン・アシュプールに迫る。

by Tomomi Hata
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10 May 2016, 10:50am

2011年のデビューコレクションで瞬く間にストリートを魅了し、以来様々なカルチャーに影響を与え続けるPigalle。「エロス」がテーマの16-17年秋冬コレクションでは大胆かつ繊細なクリエイティビティを見せつけ、さらにそのコレクションをショーの翌日からPigalle Tokyoで店頭販売と、ビジネス面でも果敢に攻めの姿勢を貫くデザイナーのステファン・アシュプール。ジャパン・フリークである彼を刺激する日本とは?そして今後のビジョンについても語ってもらった。

あなたが青春時代に最も影響を受けたアーティスト、デザイナーを教えてください。
誰か1人というよりは、自分の父や母、周りのクリエイターたちから常に影響を受けています。Colorfield movementのペインターたちは大きなインスピレーション源となっています。同様に、Claude MontanaやThierry Mugler、Azzedine Alaia、Elsa Schiaparelliなどのデザイナーからも影響を受けています。

パリのショーでは渋谷慶一郎さんが音楽を担当していましたが、彼に頼んだきっかけと理由を教えてください。
昨年8月に行われたPIGALLE TOKYOのオープニングで初めてお会いし、意気投合しました。今回コレクションを創りはじめて、ピアニストを入れたいとなった時、渋谷氏がぴったりだと思いました。

日本のユースカルチャーで注目しているコト、人はいますか?
たくさんいます!PHENOMENONのオオスミタケシ、AMBUSH®のYOON、それからSacaiも。日本のデザイナーには触発されることが多いです。

今回のプレゼンテーションで一番気に入っているピースを教えてください。その理由もぜひ。
沢山あります。羽根でロゴのPを装飾したホワイトジャケットや僕の彼女である、マリッサ・セラフィン(Marissa Seraphin)EROSコレクションのために作ってくれた薔薇のジュエリーもお気に入りのアイテムのひとつです。

テーマがいつも身近な気がします。テーマはどう決めていますか?
この質問はとても嬉しいです! おっしゃる通り、テーマは常に身近な事象からきています。なるべく人が想像しやすいようシンプルにすることを心がけていますが、毎回自然と湧いてきます。次のシーズンのテーマはウェディングにする予定です。人がポジティブな気持ちになれたり、誰かとシェアできるようなポエティックなテーマが好きです。

ショーの後すぐに商品を購入できるように展開をしていますが、その1番のメリットを教えてください。なぜ、それを始めたのですか?
簡単なことで、見たものをすぐに購入できることです。6カ月もしくはそれ以上待つのは長すぎて過去のものに感じます。今が革新の時であり、お客様方の反応が楽しみです。

ファッションショーと販売の関係は、今後どうなっていくと思いますか?
予想もつかないですが、考え方のひとつとして、適正な商品を適正な価格でより自由にやり取りする為にホールセールを無くすというのもありかもしれません。私は自分の工場を持とうと計画していますが、そうなればより自分に合ったやり方ができるようになるでしょう。それは私の夢でもあります!

日本で初の新作プレゼンテーションですが、日本を選んだ理由は?何かローカライズした部分はありますか?
日本が好きだから!これまでにも30回以上日本に訪れています。初めて来日したのが10年前、そしてブランドにとって10回目のショーですので、その2つを一緒にお祝いしたかったのです。去年の8月にはお店をオープンしました。ですから日本のみなさんにコレクションを披露するのはいい機会だと思ったのです。パリでも発表した今季コレクションのスペシャルピースもあります。僕が着ているジャケットはメゾン・ルサージュに刺しゅうをしてもらったスペシャルな1着。また、バラのジュエリーもそう。僕のガールフレンドが携わったものです。それにこのショーの翌日からはPigalle Tokyoで、今回の秋冬コレクションを実際に買うことができます。どこよりも早い世界先行発売ですし、ショーの翌日すぐに発売という試みも日本が初めてでした。

その人気の高さ故、ピガールの偽物が日本で出回っています。それに対しての意見を教えてください。
何と言えばいいか…。もちろんそれは良い事ではないですが、マネする立場よりマネされる立場の方がはいいとは思ってます。

インスピレーション源は?
日常生活や旅行、色々なもの。今までに一度もインスピレーションを探したことはなくて、自然と思いつくのです。ずっとこうあって欲しいです。

男性のフェミニニティやエロスを、どんな瞬間に感じますか?
立ち振る舞いだったり言葉使い、シルエットからなんとなく感じるもので、それを言いあらわすことはできません。

今回のテーマ、エロスについて。
センシュアリティというのは僕にとっては大事なこと。フェミニンなファブリック、たとえばシルクやモヘア、オーガンザ、フェザーなどを使って男性らしさを表現したかった。どんなに男らしい人でもフェミニンな部分を持っていると思うのです。

今後の展望について、教えてください。
一生懸命働き、遊び、平和を広げていくことです。

Credits


Text Tomomi Hata
Photography Shoot Kumasaki

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