先入観からの解放―アール・ブリュットがもたらすもの

3月9日(木)より「EYE OF GYRE」にて、知的または精神に障がいのある芸術家による展覧会「アール・ブリュット? アウトサイダーアート? それとも? ―そこにある価値―」が開催される。

by Naoko Okada
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03 March 2017, 2:45am

「アール・ブリュット=生の芸術(英語ではアウトサイダーアート)」とは、広義に言えば正規の美術教育を受けず、芸術にまつわるあらゆる情報や知識から影響されることなく創造された作品のことを指す。それらは「描きたいから描く」といった衝動や、創造に対する純粋な欲求から生み出されている。故にその表現は非常に力強く、まさに生ける芸術であると言える。日本においても近年脚光を浴びはじめたアウトサイダーアートだが、ここ日本で生み出される作品は、明るく豊かな色彩感覚と自由で伸びやかな表現が特徴とされている。

本展覧会では、日本を代表するクリエイター集団であるEnlightenmentがアートディレクションを担当。また作家のポートレートを写真家の若木信吾が撮り下ろしているところも見どころのひとつだ。作家のパーソナリティが垣間見れることで、作品と私たちの距離は自ずと縮まるはずだ。そして気に入った作品をその場で購入することもできる。実行委員長である杉本志乃は、この機会を通して「彼らの作品を専門的且つ公平な視点から芸術的価値を評価し、彼らの芸術活動に経済的視座を持つことへのためらいを克服します」と述べている。

彼らのエネルギッシュでユーモラス、時に型破りな作品を展示し販売するという新しい試みは、社会に蔓延するステレオタイプから抜け出すための新たな見地を示してくれるだろう。

アールブリュット?アウトサイダーアート?それとも? -そこにある価値-

会期:2017年3月9日(木) - 2017年4月2日(日) 11時 - 20時
会場:EYE OF GYRE/GYRE 3F 東京都渋谷区神宮前5−10−1

Credits


Text Naoko Okada

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