Photography Mitchell Sams

ベッツィー・テスケ:Alexander McQueen初のプラスサイズモデル

今季 パリコレでデビューを飾ったベッツィーが、ボディイメージ、体型、そして自分を愛することの大切さについて語る。

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nov 1 2017, 12:00pm

Photography Mitchell Sams

オランダ出身で20歳、現在は弁護士を志して勉学に励んでいるベッツィー・テスケ(Betsy Teske)。彼女は今季のパリコレでAlexander McQueenのショーを歩き話題をさらった。Alexander McQueenがいわゆる"モデル体型"ではない"プラスサイズ"のモデルを起用するのはこれが初めて。夢だったと語るランウェイを歩いたベッツィーは社会が「何を美とするか」の基準を打ち破って歴史を更新しただけではなく「あんたみたいな体型じゃモデルになれない」と言ってきた幼少期のいじめっ子たちへのリベンジも果たした。そんな彼女が「自分なんか」と卑下した経験を持つすべての読者のために話をしてくれた。

<子どものころは、自分を綺麗だなんて思えなかった>
「子どものころに直面した最大の困難は自分の身体に関する不安を拭い去ること。学校では同級生たちだけじゃなくて教師からも「太ってる」と言われていじめられた」

<ずっとモデルになりたかった>
「モデルに憧れていたけれどいじめっ子たちから「デブ」と言われて自分はモデルになれないって思っていた。だけどある日、モデルという仕事が細い子だけのものじゃないことを知ってプラスサイズモデルがたくさん所属している事務所に問い合わせてみることにした。それでオランダの事務所を見つけたの。事務所と一緒に作ったポートフォリオをロンドンのプラスサイズモデル事務所に送ったらそれを気に入ってもらえて。そこからわたしのキャリアは開花した。ロンドンのプラスサイズモデル市場はオランダよりもずっと大きいから」

<モデルは楽しい>
演技と同じようにモデリングは感情を表現するものだから、モデルの仕事を通して自信をもてるようになった。理解できないひともいるとは思うけど、わたしは自分のふくよかさを讃えたい。だって、それがハッピーでヘルシーな自分の姿だから!

<これまでを振り返って>
モデル業のハイライトはなんといってもパリコレで初のプラスサイズモデルとしてAlexander McQueenのショーに出たこと。最高に楽しい現場でみんな優しくしてくれたわ! 才能溢れるひとたちと一緒に仕事ができて本当に楽しかった。

<歳を重ねるごとに自分に誇りを持てる>
昔は大嫌いだった自分の身体を今は愛してあげられるようになった。もちろん今でも失敗はするけれど成長を続けているわ

<いま、自分がもっとも美しく感じるときは…>
現場でわたしの体にぴったりな服を着たとき。わたしにとって「美」とは健康的なライフスタイルで暮らすということ。わたしはヴィーガンでサイクリングをして、毎日野菜をたくさん食べる。たまにヴィーガン用のジャンクフードとかも食べちゃったりするけど、そのことで自分を「美しくない」なんて思ったりしない。たまには自分にご褒美をあげてもいいはずだから!

<ロールモデルになりたい>
本当は健康的な体型をしているのに「太っている」と思い込んで苦しんでいる女の子たちに勇気を与えられるような存在になりたい。「あなたはそのままの姿で美しい」って言ってあげたいし、そのことをわたしの存在を通して示したいの。社会に受け入れてもらうためのダイエットなんかしなくていい。わたしはそれに気づいて自分の恐怖心を克服できた。もっと早く気づいていればよかったなあと今は思う。

<多様性は今だけのトレンドじゃない>
ふくよかな体型がもてはやされる今の風潮はこれからずっと続いていくと思うと思う。これが廃れるようなことは一般社会が許さないから。

<"プラスサイズ"や"インビトゥイーニー"などと呼ばれることに抵抗はない>
わたしは"モデル体型"のサイズより大きいけど、特大サイズというわけでもない。「プラスサイズ」や「インビトゥイーニー(In-betweenie)」といった呼称に対してネガティブな感情はない。だってこれがわたしのサイズだから。

<わたしがファッション業界の進歩に求めるもの>
より広い多様性の実現とそれをの受け入れること。

<いつか叶えたい夢>
Victoria's Secretのショーに出てみたい。でもそれはとても難しいことだともわかってる。まずは法学科の卒業。それと若い子たちに自分らしくいることの素晴らしさと大切さを伝えていきたい。

ベッツィー・テスケは、Milk Management所属。