Loewe, Balenciaga, Céline. Photography Mitchell Sams

今季知っておくべきニューフェイス10人

底知れぬ才能をもった10人を、いま知っておいてほしい。

by Bojana Kozarevic
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13 October 2017, 8:37am

Loewe, Balenciaga, Céline. Photography Mitchell Sams

彼女たちの顔をよく覚えておいてほしい。ファッションの未来を担うのだから。ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリで、去る2018年春夏シーズンのファッションウィークを大いに沸かせた10人のモデルを紹介する。

アキマ(Akiima) IMG所属
「すべては理由があって起こる」とアキマは言う。その通りだ。オーストラリア出身の彼女は、ロンドンのJW AndersonからミラノのPrada独占起用、パリのLoeweとValentinoのランウェイを彩った。彼女が人生において大切にしているものは「友達、家族、そして、仕事で出会う素晴らしいひとびと」。また、ラッパーSarkodieがナイジェリア人歌手Runtownをフィーチャーした「Painkiller」のMVに出演している。

マリア・ミゲル(Maria Miguel) Next所属
ポルトガルのブラガ出身のマリア・ミゲル。好奇心に溢れ、旅を愛する彼女——「何に一番インスパイアされる?」と訊くと「色々なところに暮らして、さまざまな文化に触れて、世界についての理解を深めること」と答える。今季ファッションウィークでは、Saint Laurentでオープニングを務めたことがとてもエキサイティングだったという。「息ができないくらいの美しいコレクションと演出だった! 生涯忘れることはないわ」現在は大学でビジネスを学んでいる彼女だが、世界的スターへの期待が高まる。

新井貴子 MILK Model Management(ロンドン)/ Donna Models(日本)所属
ラフ・シモンズによる2回目となった今季Calvin Kleinのランウェイを歩いた新井貴子は、Prada、Paco Rabanne、Balmain、Givenchyなど数多くのブランドのショーに出演した。日本出身で、現在は世界を飛び回っている彼女。「この業界の方々に支えてもらえて、とても光栄に思う」と語っている。モデル業のほか、姉が発足した「スリーハーツ財団」で新興国の社会福祉活動もしている。「姉にとても刺激を受けています。彼女はこれまで多くの年月とエネルギーを東南アジアの子どもたちのために注いできました。姉のように、カンボジアの子どもたちのクオリティ・オブ・ライフを改善する手助けをしたい」と語る。今シーズンのハイライトを訊くと 「Paco RabanneのショーでかかったDJ Surkinの音楽が最高でした! キャットウォークで踊り出してしまいそうでした :-)」

ソフィー・コエラ(Sophie Koella) The Squad所属
「強く、教養があり、クリエイティブで、力強く生きる女性たち」に触発されるというアメリカ人モデルのソフィー。今季、ナターシャ・ラムゼイ=レヴィによるChloéのショーに起用されオープニングを飾った彼女だが、それも大いに頷ける。自らが叩くドラムのビートとビー・ジーズの「Inside and Out」に合わせてランウェイを闊歩した。今後の成長が大きく期待されるモデルだ。彼女は父親から言われた「謙虚に、好奇心旺盛に、シンプルに生きること。そして楽しむこと」という言葉をモットーとしている。

ディプティ・シャーマ(Dipti Sharma) Elite NY所属
ディプティは賢者のような生き方を目指している。「人生そのものや日々わたしが出会うひとびとに触発されます。わたしたちには、お互いから学べることがたくさんあると思う」。インドのウッタラーカンド州出身で、インド映画産業、通称"ボリウッド"の大ファンだという彼女。「毎日、違った個性と出会えるということ——出会うすべてのひとに優しく接し、感謝の気持ちを持って生きなきゃ。だって、そのだれもがわたしに何かを教えてくれ、わたしをより良い人間へと成長させてくれるんだから」。賢く、そして大胆。 We love you!

フラン・サマーズ(Fran Summers) Storm所属
「エッフェル塔をバックにSaint Laurentのショーを歩くのは、言葉にできないほどの感動だった」と今季ファッションウィーク全体でもハイライトとなった瞬間について、フランは語る。「後になって、Netflix番組『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のクレア・アンダーウッド(ロビン・ライトが演じている)が会場でショーを見ていたと知ったの。あのときにそれを知っていなくてよかった……知っていたら、緊張しすぎてうまく歩けなかっただろうから!」 ヨークシャー出身のフラン・サマーズ——美しさだけでなく、格別のユーモアのセンスも持ち合わせている。Givenchy、Celine、Miu Miu、Louis Vuittonをはじめ、実に多くのショーに登場した。「ショーを創り上げる、天才たちの仕事が見れたことは、本当に素晴らしかった。デザイナーたちがショーやコレクションをアイデアから具現化していく過程を見れたことは、誰もが本気になれば何事をも成し遂げられるんだということの証拠」。まさに忙殺されたファッションウィークの後、彼女はどう日常へと戻っていったのだろうか? 「ヨークシャーでもっとも敬意を集めるカーペットとフローリングの専門家で、ビショップ・オークランドにあるCarpets Directで部長を務める人物(わたしの父ともいう)から、メッセージを受け取ったの。そこには、『終わったか? ゆっくりと……ザ・スミスでも聴きなさい』と」

ナオミ・チン・ウィン(Naomi Chin Wing) IMG所属
トリニダード・トバゴ出身のナオミ。夢のエッフェル塔までたどり着いた彼女は「パリには、素晴らしいサポートをしてくれるひとびとがたくさんいるの」と話す。「わたしの母体となる事務所Coco Velvet Internationalは、わたしのもっとも大きな夢を叶えてくれた!」。彼女は今季、アンソニー・ヴァカレロが手がけるSaint Laurentで鮮烈なデビューを飾った。ショーのキャスティングはサミュエル・エリス、スタイリングはi-Dファッション・ディレクターのアラステア・マッキムが務めた。Saint Laurentショーのほかにハイライトを訊くと 「Alexander McQueenのショーバックステージで、ナオミ・キャンベルに会ったこと!」 と答える。ナオミ・チン・ウィンのサクセスストーリーは、まだ始まったばかり。しかし、彼女はとても落ち着いている。「成功までの過程で手助けしてくれたひとたちの存在を、絶対に忘れちゃいけない」

アナ・マリア(Ana Maria) IMG所属
アナは、ロンドンのVersus VersaceとJW Andersonのショーで強烈な印象を残した。そこからFendi、Missoni、Givenchy、そしてHermesのランウェイを飾った。家族を愛し、自身を支えてくれるひとびとに恵まれてきた彼女。「自己に忠実に、自然でいること。そして、失敗を恐れないこと」と、彼女は話す。

ウミ・ジャマ(Oumie Jammeh) Next London所属
プロのダンサーであるジャマ。堂々と大胆なウォーキングを見せ、今季ランウェイで際立った存在感を放った。「ファッションウィークのすべてが素晴らしかったけれど、なかでも3つ忘れられない思い出がある」と彼女は言う。「ひとつはVersaceのショーに出させてもらったこと。ナオミ・キャンベルを尊敬してきたからVersaceのショーに起用してもらえたことでひとつ夢が叶った。2つめはSaint Laurentのショー。あのロケーションも服も、夢のようだった。あのすべてがね! そして3つめはもちろんPradaのショー。バックステージに満ちていたエネルギーは尋常じゃなかった」。モデルを続けた先、人生に何が待ち受けているかをワクワクしながら想像するジャマ——今後「世界を旅して、素晴らしく才能あるひとびとと出会いたい」と話す。

シャネール(Shanelle) MP Paris所属
「自分らしくいること。いつでもシャネールでいること」そのとおり! 自分自身であり続けた結果、彼女は今季、Marni、Loewe、Alexander McQueenのショーでの華となった。そして、今季パリ・ファッションウィークの最終日には、Miu Miuのショーで王女のようなオーラを作り出し、そこにいたすべてのひとびとを魅了した。自分自身でいることが、いつでも最大の魅力——シャネールは、真にオリジナルな存在だ。今後大きく躍進することまちがいなしの彼女から目が離せない。