Black Lives Matterムーブメントを応援する10の方法

黙っていてはいけない。沈黙もまた暴力になり得るのだ。

by i-D Staff
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30 September 2016, 7:34am

​Photography Christelle de Castro

「ブラックカルチャーと同じくらい黒人を愛することができたら、アメリカはどんな風に変わるのだろう」——女優アマンドラ・ステンバーグが自身のビデオ「Don't Cash Crop On My Cornrows」で口にしていた言葉だ。

もしもアメリカ国民がジャクソン5を愛すのと同じように近所の黒人家族を愛することができたら、ブラックカルチャーは認められ、リスペクトされ、黒人の命は誰にとっても同じ重みを持つだろう。

しかし、警察による黒人射殺事件が立て続けに起こった(#AltonSterling、#PhilandoCastile、そして悲しいことにその他多くの黒人が警察に射殺されている)という現実を前に、もうそんな悠長なことは言っていられないと私は気付かされた。Black Lives Matter——「黒人の命も大切だ」と訴えるムーブメント——は、こうして改めてメディアのスポットライトを浴びることとなった。

しかし、そこで考えるべきなのは「なぜ黒人に対する暴力が明るみになって初めて、私たちは黒人の命の重みを考えるのか?」ということではないだろうか。

黒人ではないアイデンティティを持つ人々は、これからどう効果的に、そして積極的にこのBlack Lives Matterムーブメントと団結していけば良いのだろうか。本誌は、このムーブメントをサポートできる10の道を考えてみた。

1.自らを教育する

黒人がいかに抑圧されているかについて教えるのは、黒人の人々の役割でも義務でもない。私たちが自らリサーチし、学ばなければならないのだ。黒人への組織だった社会的な人種差別について(まずはこれやこれを読んでほしい)、このBlack Lives Matterムーブメントの本質について、白人優位社会について(これとこれを読んでもらいたい)、そして他の有色人種が受けている恩恵について、私たちは自らリサーチをし、学ばなければならない。Twitterなど少しお休みして、黒人として生きることについて書かれた本や記事、エッセイを読んでみるべきだ。そのような文献は実に多く出版されている。『フルートベール駅で』や『ドゥ・ザ・ライト・シング』などの映画を観るのも良いだろう。メディアの報道を疑うことも、ときには批判する視点も、忘れてはならない(まずはこれを読んでほしい)。情報元についてのリサーチも同じく大切だ。読み、観て、そして聞いていることが果たして信頼に足るのか、よく考えてほしい。

2.自分が受けている恩恵について知り、認める

どれだけリサーチをし、どれだけ現実を知り、それを認識できたとしても、あなたが黒人でないかぎりは、アメリカで黒人として生活することを完全には理解できないし、その視点に立つこともできないだろう。ならば、私たちの恵まれた状況を認め、黒人コミュニティに対する社会的不正を打ち砕くためにその恩恵を利用してほしい。例えば、学校や職場で黒人の人々が軽視されるような状況を目にしたら、声を上げてほしい。ショップなどで店員が黒人家族に疑いの目を向けているのを目の当たりにしたなら、どうか店員の行動を正すべく声を上げてほしい。

3.「アンチ黒人」という概念が存在することを知る

黒人の命を尊重するのはもちろんだが、黒人ではないアイデンティティを持つ同志として、私たちはまた私たちが属するコミュニティのなかにも「アンチ黒人」という概念が存在しているのを認識しなければならない。"レストランで店員が黒人の客を軽視するような言動に出る"といった生活のなかでの差別から、"高等教育における黒人生徒人口の少なさ"のような、社会構造に関わる差別まで、アンチ黒人の概念は根が深い。黒人コミュニティがさまざまなレベルでいかに不正や差別に直面しているか——その現実を認識するのは、極めて重要だ。このような現状に変化を生むため、まず私たちができることは、自分の家族とその認識を共有するということだろう。現在、主にPOC(黒人以外の有色人種)を対象としたコミュニティベースのGoogle Document『Resources for non-Black Asians on Anti-Blackness』などが作られており、そこでは、Black Lives Matterの重要性をあまりよく理解できていない移民世代の親にそれをうまく説明するためのクラウドソース・レターなどが用意されている。

4.犠牲者の名前を呼ぶ

そしてそれがきちんと人々の耳に届くようにする。ソーシャルメディアを使い、記事や動画*、そしてBlack Lives Matterムーブメントの重要性を教えてくれるコンテンツをシェアしよう。支援の姿勢を言葉に出すことは、私たちそれぞれが属するコミュニティにとって極めて重要なことだろう。
*暴力的な動画をシェアする場合には、そのような動画が繰り返し再生されることで黒人の死を見ることに人々が慣れてしまうことにもなりかねない。動画の内容を熟考した上でシェアしよう。

5..オフラインでも活動に参加する

ソーシャルメディアで情報や意見をシェアすることで変化を生むのは大切なこと。しかし、デモや抗議運動、マーチング、そしてBlack Lives Matterのためのイベントなど"実際に起こっている"行動に参加することも同じく大事だ。ひとびとが変化を求めなければ何も変わらない。そこで要となるのは、"どれだけ多くの市民がその変化を求めるか"なのだ。

6.黒人による会社や組織を支援する

変化を求める市民の数が増えれば増えるほど、そこには財政的な支援も増えることになる。2016年7月15日、アフリカ系の血を引くアーティストの集団NON Worldwideが「黒人の店から商品を買う日」プロジェクトを行なった。黒人ではないアイデンティティを持つ人々は、黒人による企業からの商品購入や、Black Lives Matterムーブメントを後押しする組織への寄付についても意識を高めるべきだろう。

7.一歩下がるタイミングを知る

黒人たちの声もまた重要だ。黒人しか集まらない場所などに行く際には、そこが黒人たちの空間であることを尊重し、また彼ら・彼女らの声を尊重しなければならない。「自分は、Black Lives Matterムーブメントに貢献するためにこの空間にいるのだ」ということを肝に銘じるのだ。自分のためではない。Black Lives Matterの同志、TED x Teenのスピーカーであり、アクティビストとして独自の活動も繰り広げているレベッカ・ダーマパラン(Rebecca Dharmapalan)は、これまで数人の黒人アーティストやアクティビストたちとともに「有色人種の女性に力を」と団結を呼びかけてきた。「黒人の同志たちをサポートする上で、もっとも重要なステップのひとつは"聴く"ことです。必ずしもアドバイスをしなくてもいいし、話す相手と同じ体験をしている必要もありません。相手の話を聴くのに必要なのは相手を思う想像力と、"相手のため"という姿勢です」と彼女は説いている。

8.黒人たちが表現できる場を作る

周りに黒人がいない環境にあなたがいるのであれば、彼らの声を届けられるプラットフォームを作ろう。私たちが彼らの代弁をするのではなく、彼らの生の声をシェアすることが大切だ。学校での文学のクラスで、黒人による作品がまったく取り上げられていなければ、教員に黒人文学を扱うよう相談してみてほしい。他の状況でも同じことが言える。

9."団結すること"と"同志であること"の違いを知り、その上でその両方を実践しよう

黒人が意思や考えを表現できるプラットフォームを作り出そうと活動してきた映像作家サマー・メイソン(Summer Mason)は、Black Lives Matterムーブメントの同志となり、団結することの重要性を次のように説明している。「同志であるということは、黒人が意思表示をしたとき、そしてそれがパフォーマティブであるときに彼らをバックアップすることで、それは自発的にして積極的に参加することです。対して、団結はそれを日常的に行動することです。団結し同志となることは、黒人が生活を謳歌できる環境を作っていくことの大きな助けになるでしょう」

10.黒人の素晴らしさを讃え、祝福する

黒人の命が奪われたときにのみ、その命の重みを認識するのでは不十分だ。メイソンが言うように、私たちは「黒人の悲劇を嘆くとともに、黒人の素晴らしさを理解し、讃え」るべきだろう。「ジェシー・ウィリアムズがハリウッドの黒人と黒人文化搾取を指摘」といった記事をシェアするだけで終わらせてはならないのだ。こんな記事も併せて理解し、シェアしよう。

Credits


Text Perwana Nazif
Photography Christelle de Castro
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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