Photography Mitchell Sams

トム・フォードが新たに手がけたメンズ・アンダーウェア・ラインを語る

トム・フォードは2月6日に行われた華やかなショーで、メンズのアンダーウェア・コレクションを発表した。

by Jack Sunnucks; translated by Yuichi Asami
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13 February 2018, 9:39am

Photography Mitchell Sams

TOM FORDは2月6日に行われた、メタリックな爬虫類柄のプリントや精密なテーラリングに彩られた2018年秋冬コレクションで、ブランド初となるメンズのアンダーウェアのコレクションを発表した。これが1990年代にGucciでファッション業界における「セクシー」を確立させ、現在は自身のブランドでそれを強みにしているトム・フォードの手によるものであることを考えると、極めて革命的だ。TOM FORDは、様々な肌の色に合わせて作られたシンプルなものから、ピンクの縞模様、煌びやかなシルバーまで、あらゆるプリントが施されたパンツのコレクションを発表している。ショーのBGMとして流れていたのは、ラナ・デル・レイの音楽。実に華やかなショーだった。

私たちはショーを終えたばかりのトム・フォードにインタビューを行い、メンズのアンダーウェアを手がけるに至った経緯や、パトリック・シュワルツェネッガー、煌びやかなショーのフィナーレについて話を訊いた。

──どのような経緯で、アンダーウェア事業に着手したのですか?
まず前提として、今はローンチしたという段階です。アンダーウェアは僕が手をつけていなかった事業のひとつでした。というのも昔は、アンダーウェアを手がけるには膨大な流通網が不可欠で、そうなれば自分のブランドを掌握することが不可能になりかねなかったからです。半年ほど前に、自分が本当はアンダーウェアをやってみたいのだと気づいてこう思ったのです。「どうすればいいかな? オンラインでやろう。今はみんなオンラインで買っているから」と。

それで一部の直営店とオンライン限定でアンダーウェアを扱うことを決めました。オリジナルな方法でやるつもりです。僕たちなら可能だと思います。着手することを決めてから僕は、アンダーウェアに何かしらのアイデアを入れ込みたいと思いました。ウエストバンドに僕の名前が書かれただけの白いブリーフなんて作るつもりはありませんからね! 僕がまだ幼かった60年代や70年代の頃を思い返したときに、母親が自分の肌と同じ色の最高にクールなストッキングを穿いていたことを思い出しました。それで、7種類の肌の色をモチーフとした綿のアンダーウェアを思いついたのです。服を脱いだときに、ウエストバンドを除けばほとんど裸に見えるのではないかと思いました。これがアンダーウェアの開発に至った経緯です。

他のラインと同様に、アンダーウェアにも派手なプリントを施したいと思いました。そのときに考えたのは、女性たちは気合いの入ったデートをするとき、後でそれを脱ぐことは分かっているのにも関わらず、前もって特別な下着を購入しているということです。それなら、男性だって下心満載に、「今夜のデートは外せないから、メタリックな銀のアンダーウェアを穿こう!」と考えてもいいはずです。銀のアンダーウェアを穿くとなったら、それを見せなければ気が済みませんよね。それで気合いが入るわけですから。そうでしょう?

── 「ヌード」が、肌の色を使用したアンダーウェアのことだと聞いて安心しました。淡色一色のものを「ヌード」と表現するのは、とても現代的ですよね。
そういう理由で7色にしました。あなたの肌の色にも合う色がきっとあるはずですよ。

── 今夜はパトリック・シュワルツェネッガーやトレヴァー・ノアも出席していましたが、どういう理由で2人はTOM FORDのモデルになったのでしょう?
彼らはよく僕の服を着てくれています。どうしたら2人にアンダーウェアのモデルをやってもらえると思いますか?

── うーん、えっと……
2人は恐ろしくハンサムですからね。そうでしょう? そうに決まっています!

── モデルたちはほとんど裸に近い状態でランウェイを歩くわけですが、どのようにして彼らに歩く自信を与えているのでしょうか?
バックステージで25年間モデルたちに言い続けていることがあります。「ランウェイを歩くときは、そこにいる全員にこう思わせなさい。『このコとファックしたい』と」

── ラナ・デル・レイをフィナーレに持ってきたのはどうしてですか?
(「Young and Beautiful」の歌詞を引用して)「私が若くて美しかったとしても、あなたを愛してくれる?」ということです。あなたは愛してくれますか?

── どう答えればいいのやら。
私はあの曲でモデルたちを送り出してあげたかったのです。彼らは若くてとても美しいのですから。

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This article originally appeared on i-D UK.